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鍵が抜けない6つの原因と対処法|自分で直す方法と業者依頼の目安を紹介

公開日:2023.7.7 更新日:2026.7.2
鍵が抜けない6つの原因と対処法|自分で直す方法と業者依頼の目安を紹介

「鍵が抜けなくてどうしたらいいのかわからない」
「無理に引き抜いていいのか、業者に依頼すべきか判断できない」
と困っている方も多いのではないでしょうか。
鍵が抜けない原因は、鍵穴の汚れだけでなく、鍵本体の変形や錠前内部の故障、ドアの建付けのズレなど複数あります。原因が分からないまま力をかけると、鍵折れや鍵穴内部の破損につながるため注意が必要です。

この記事では、鍵が抜けない原因、自分で試せる対処法、やってはいけない行動、業者へ依頼すべき目安や費用相場まで紹介します。

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鍵が抜けない6つの原因

鍵が抜けずに刺さっているドアの写真

鍵が抜けない原因は、鍵穴だけでなく鍵本体やドア側にあることもあります。無理に引き抜く前に、まずは主な原因を確認しましょう。

  • 違う鍵を挿している
  • 鍵穴にゴミや異物が詰まっている
  • 潤滑剤不足で動きが悪くなっている
  • 鍵が変形している・摩耗している
  • 錠前内部の劣化や故障
  • ドアの歪みによるズレ


それぞれ詳しく説明します。


違う鍵を挿している

鍵が抜けない原因として意外と多いのが、鍵の挿し間違いです。

鍵の形状が似ていると、別の鍵でもある程度まで挿し込めてしまうことがあります。しかし、鍵が入ったからといって正しい鍵とは限りません。鍵穴内部の部品と正しく噛み合わないため、鍵が途中で引っかかり、抜けなくなることがあります。

特に、同じキーケースに複数の鍵をまとめている場合や、暗い場所で鍵を使用している場合は間違えやすくなります。急いでいるときや疲れているときは、鍵を見間違えやすくなるため注意しましょう。

なお、誤った鍵を無理に押し込んだり回したりすると、鍵が抜けなくなるだけでなく、鍵や鍵穴内部の部品を傷めるおそれがあります。

鍵が途中までしか入らない、いつもより浅い位置で止まる、回そうとしても動かないといった場合は、無理に操作を続ける前に使用している鍵を確認するのが賢明です。

同居家族の鍵や合鍵を複数管理している場合は、キーカバーなどで区別しておくと誤挿入の予防につながります。


鍵穴にゴミや異物が詰まっている

鍵が抜けない原因として多いのが、鍵穴内部にゴミや異物が詰まっている状態です。

鍵穴は常に外気にさらされているため、砂ぼこりやホコリが内部に入りやすい環境と言えます。また、鍵に付着した小さな汚れがあると、鍵を抜き差しするたびにその汚れが鍵穴内部にも付着したり、押し込まれる形になったりして、精密にできている鍵穴内部の部品が正常に動かなくなることがあります。

そのほか、いたずらによってガムやボンドなどを鍵穴に詰められることもあります。このような異物が内部で固まると、鍵が引っかかったり、途中までしか抜けなくなったりする原因になります。

鍵穴内部に異物が詰まっている場合は、無理に異物をかき出そうとすると鍵穴内部を傷つけたり、異物をさらに奥へ押し込んだりするおそれがあるため注意が必要です。

鍵が少し動く程度であれば自力対処で改善することもあります。しかし、鍵がほとんど動かない状態や異物の混入が疑われる場合は、自力で対応を続けると鍵穴内部の破損につながるため、専門業者へ相談したほうが安全です。


潤滑剤不足で動きが悪くなっている

鍵穴内部の潤滑剤が不足すると、鍵の抜き差しが重くなり、抜けにくくなることがあります。

鍵穴内部には、鍵をスムーズに動かすための潤滑成分が使用されています。しかし、長年使用していると潤滑成分が少しずつ減り、鍵と鍵穴内部の部品との摩擦が大きくなります。
その結果、鍵を差し込むときや回すとき、抜くときに引っかかりを感じるようになり、症状が進行すると鍵が抜けにくくなることがあります。

特に、以前より鍵の抜き差しが重い、回すときに違和感があるといった場合は、潤滑不足が疑われます。そのまま使用を続けると、鍵穴内部の部品に負担がかかり、鍵が抜けない状態や回らない状態につながるおそれがあります。

鍵の動きが悪くなっている場合は、早めに原因を確認することが大切です。症状が軽いうちに対処できれば、鍵穴内部の故障を防ぎやすくなります。


鍵が変形している・摩耗している

鍵本体の曲がりや摩耗も、鍵が抜けない原因のひとつです。

鍵は金属製ですが、使い方や保管方法によっては変形します。例えば、ズボンのポケットに入れたまま座ったり、鍵を回す際に強い力をかけたりすると、鍵がわずかに曲がることがあります。特にメーカー純正の鍵ではない合鍵の場合、材質が違うため変形しやすいので注意が必要です。
また変形とは別に、長年使用している鍵は、抜き差しを繰り返すことで経年劣化により鍵山や溝が摩耗していきます。


鍵はわずかな変形や摩耗でも鍵穴内部の部品と正しく噛み合わなくなるため、鍵が引っかかったり、スムーズに抜けなくなったりすることがあります。

スペアキーを使用した際に問題なく抜き差しできる場合は、鍵穴ではなく普段使用している鍵本体に原因があると判断しやすくなります。一方で、スペアキーでも同じ症状が出る場合は、鍵穴や錠前側の不具合を疑いましょう。

ただし、曲がった鍵をペンチなどで無理に戻して使い続けるのは避けるべきです。一見まっすぐに戻ったように見えても金属疲労は残るため、使用中に折れてしまうおそれがあります。

鍵に変形や摩耗が見られる場合は、スペアキーへ切り替えるなど、その鍵の使用をすぐにやめるようにしましょう。


錠前内部の劣化や故障

鍵が抜けない原因として、錠前内部の部品が劣化したり故障したりしていることも考えられます。

錠前は長年使用することで、内部の部品に少しずつ摩耗や傷が蓄積していきます。
内部部品が摩耗すると、鍵とのかみ合わせも徐々に悪くなり、鍵が引っかかる、回しづらい、抜けにくいといった症状が現れることがあります。

鍵穴の掃除や潤滑剤を使用しても改善しない場合は、錠前内部の部品が劣化している可能性を疑いましょう。


ドアの歪みによるズレ

鍵の動きが悪くなると鍵穴の故障を疑いがちですが、実際にはドアの建付けや周辺部品のズレが影響していることもあります。

ドアは長年の使用によって少しずつ位置がずれたり、建物のゆがみや湿気の影響を受けたりします。ドアと枠の位置関係が変わると、施錠や解錠の際に鍵がスムーズに動かなくなり、引っかかりや抜けにくさにつながります。
鍵穴に大きな異常がなくても症状が現れるため、原因の特定が難しいトラブルのひとつです。

特に、ドアを開けた状態では問題なく鍵が動くのに、閉めると抜けにくくなる場合は、ドアの建付けが影響している可能性があります。

鍵が抜けないときの対処法

玄関ドアの鍵を抜こうとしている手元の写真

鍵が抜けないときは、無理に引き抜こうとせず、状態を確認しながら落ち着いて対応することが大切です。
力任せに鍵を抜こうとすると、鍵の破損や鍵穴の故障につながるおそれがあります。 対処法は以下の通りです。

  • 鍵を回す方向が適切か確認する
  • ゆっくり鍵を回しながら抜けるか試す
  • 鍵を小刻みに動かして位置を調整する
  • 鍵穴専用の潤滑剤を使用する
  • 改善しない場合は無理に抜かず鍵の専門業者に依頼する


それぞれ詳しく説明します。


鍵を回す方向が適切か確認する

鍵が抜けないときは、鍵を回す方向を誤っていることが原因かもしれません。

鍵は決められた位置でなければ抜けない構造になっています。そのため、中途半端な位置で止まっていると鍵穴内部の部品が引っかかり、抜けなくなることがあります。

鍵が抜けない場合は、現在の向きとは反対方向へ少しだけ回せるか確認してみましょう。鍵の向きが正しい位置に戻れば、そのまま抜けることもあります。

ただし、少し動かしても改善しない場合や、ほとんど動かない場合は無理に回さず別の対処法を試しましょう。


ゆっくり鍵を回しながら抜けるか試す

鍵が少しでも回る状態であれば、ゆっくり回しながら引き抜くことで抜ける可能性があります。

鍵には、施錠や解錠をした後に元の角度へ戻して抜くタイプや、特定の角度でのみ抜けるタイプなどが存在します。その場合、鍵の位置がわずかにずれていると、回転はしても抜けなくなることがあります。

鍵が動く場合は、少しずつ回転させながら引き抜き、抜ける角度がないか確認してみましょう。
鍵によっては90度や180度回転させる構造のものもあるため、角度を調整すると抜けることがあります。

ただし、強い力で回したり引っ張ったりすると、鍵の変形や鍵穴の故障につながります。少し動かしても状態が変わらない場合は、無理に操作を続けないことが大切です。


鍵を小刻みに動かして位置を調整する

鍵が途中で引っかかっている場合は、小刻みに動かすことで抜けることがあります。

鍵と鍵穴内部の部品がうまく噛み合っていないと、まっすぐ引いても抜けにくくなります。このようなときは、鍵を軽く持ち、上下左右に少しずつ動かしながら引くと、引っかかりが外れることがあります。

鍵を動かすときは、ガチャガチャと大きく揺らさず、数ミリ程度の小さな動きで調整することが大切です。
力を入れてこじるように動かすと、鍵が曲がったり、鍵穴内部の部品を傷めたりするおそれがあります。
抜けそうな手応えがある場合は、その位置でゆっくり手前に引くと抜けやすくなります。

しばらく試しても抜けない場合は、無理に動かし続けず別の対処法を試しましょう。


鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵穴専用の潤滑剤を使用することで、鍵が抜けるようになることがあります。鍵が抜けない状態でも、鍵と鍵穴のわずかな隙間から潤滑剤を吹き付けることが可能です。

使用する際は、鍵と鍵穴の隙間へ少量の潤滑剤を吹き付けます。細いノズル付きの製品であれば、狭い隙間にも噴射しやすくなります。
潤滑剤を吹き付けた後は、鍵を軽く揺らしながら内部になじませ、そのままゆっくり引き抜いてみましょう。

潤滑剤を使用しても状態が変わらない場合は、無理に操作を続けず別の対処法へ切り替えることが大切です。


改善しない場合は無理に抜かず鍵の専門業者に依頼する

ここまで紹介した方法を試しても鍵が抜けない場合は、無理に作業を続けず鍵の専門業者へ相談するのが安心です。

鍵が抜けない原因は、汚れや潤滑不足だけとは限りません。鍵穴内部の故障や部品の破損など、自力での解決が難しい不具合が発生していることも考えられます。
そのため改善しない場合は、それ以上無理に操作しないことが重要です。

鍵が抜けない状態で力を加え続けると、鍵の折損や鍵穴の破損につながります。本来は調整や修理で対応できる不具合でも、状態が悪化すると部品交換が必要になるためです。

また、住宅の鍵は持ち家と賃貸で対応方法が異なります。持ち家であれば鍵業者へ直接依頼できますが、賃貸住宅の場合は管理会社や大家へ連絡してから対応しましょう。


鍵が抜けないとき何分試すべき?見切りの判断基準

自分で対処を試す時間の目安は5〜10分程度です。鍵が抜けない状態で長時間操作を続けると、鍵や鍵穴へ余計な負荷がかかり、以下のような二次被害につながる可能性があります。


  • 鍵が鍵穴の中で折れる
  • 鍵穴内部の部品が変形・破損する

鍵が鍵穴の中で折れると、抜き取り作業や部品交換が必要になります。また、鍵穴内部の部品が破損した場合、鍵が抜けても施錠や解錠ができなくなるおそれがあります。

5〜10分試しても改善しない場合は、無理な操作を続けず自己対応を切り上げることが重要です。

特に、鍵がほとんど動かない、回した位置から戻らない、異音がする、鍵が曲がっているといった症状が見られる場合は、自力での解決が難しい状況と判断できます。

そのまま操作を続けると、本来は調整や修理で対応できる不具合でも、交換が必要な状態まで悪化することがあります。
変化が見られないときは無理をせず、専門業者への相談を検討しましょう。

鍵が抜けないときにやってはいけないNG行動

指でバツ印を作る女性の写真

鍵が抜けないと焦って強く引いたり、道具を使ったりしたくなります。しかし、誤った対処は鍵折れや鍵穴内部の破損につながるため注意が必要です。

  • 無理に力をかけて引き抜く
  • クレ556など不適切な潤滑油を使う
  • 針金や異物を差し込む
  • 分解や破壊を試みる
  • 放置し続ける


それぞれ詳しく説明します。


無理に力をかけて引き抜く

鍵が抜けないときは、鍵と鍵穴内部の部品がうまくかみ合っていないことが考えられます。そのまま無理に引き抜くと、鍵の折損や鍵穴内部の部品破損につながるおそれがあるため注意しましょう。

特に、古い鍵や摩耗が進んだ鍵は強い力で変形しやすく、鍵穴の中で折れるリスクも高まります。鍵の一部が鍵穴内に残ると、自力での対処が難しくなり、抜き取り作業や部品交換が必要になることもあります。

鍵が鍵穴の中で折れると自力での対処が難しく、折れた鍵の抜き取りや部品交換が必要になることもあり、その分修理費用が高くなるリスクがあります。


クレ556など不適切な潤滑油を使う

鍵が抜けないからといって、クレ556やシリコンスプレー、食用油などを鍵穴へ使用するのは避けるべきです。
鍵穴専用ではない潤滑剤を使用すると、ホコリや金属粉が付着しやすくなり、不具合が悪化する原因になります。最初は改善したように見えても、時間の経過とともに鍵が抜けない、回らない、差さらないといった別のトラブルにつながることがあります。

ただし、鍵屋などの専門業者は、症状によって例外的にクレ556のような浸透しやすい工業用潤滑剤を使い、鍵を抜く処置を行う場合があります。これは一時的に鍵を抜くための作業であり、そのまま使い続ける前提の対処ではありません。
鍵が抜けた後も、鍵穴内部には本来使用を避けるべき潤滑剤が残ります。そのため専門業者は、必要に応じて鍵穴を分解し、パーツクリーナーなどで洗浄したうえで、鍵穴専用の潤滑剤を使って仕上げる作業を行います。

症状が進行すると洗浄だけでは改善できず、鍵穴交換が必要になることもあります。自分で潤滑剤を使用する場合は、鍵穴専用として販売されている製品を選びましょう。


針金や異物を差し込む

鍵が刺さったまま抜けないときに、針金やピン、つまようじなどを鍵の周囲へ差し込む行為は避けるべきです。

鍵が入った状態では、鍵穴に細い道具を入れる余地はほとんどありません。無理にすき間へ差し込むと、鍵穴内部の部品を傷つけたり、つまようじの先端が折れて中に残ったりします。
針金やピンを鍵の周囲に無理に差し込んで動かしても鍵を抜くことはまずできません。逆に鍵穴内部を傷つけるなど、悪化させる可能性が高いでしょう。

異物が内部に残った場合、自力での対処はさらに難しくなります。状況が悪化すると、抜き取り作業だけでなく鍵穴交換が必要になるケースも考えられます。
鍵が刺さったまま抜けない状態では、道具でかき出そうとせず、無理に触らない判断が重要です。


分解や破壊を試みる

鍵が抜けないからといって、鍵穴まわりを自分で分解したり、壊して外そうとしたりするのは避けるべきです。

鍵穴の中は細かい部品でできているため、自己判断でねじを外したり部品を動かしたりすると、元に戻せなくなることがあります。
無理に触ると、鍵が抜けないだけでなく、鍵が回らない、ドアを閉められないといった別のトラブルにつながります。

自己判断で分解を行うと、修理で済む不具合でも部品交換が必要になるおそれがあります。
特に、鍵が抜けない原因が鍵穴内部の故障にある場合、自分で分解しても原因を正しく判断できません。無理に作業を続けると状態が悪化し、修理費用が高くなる可能性があります。

賃貸住宅では、無断で分解や破壊を行うと原状回復費用を請求されるケースも想定されます。鍵が抜けないときは自分で分解せず、管理会社や鍵の専門業者へ相談する判断が重要です。


放置し続ける

鍵が抜けにくい、回しづらいなどの違和感を放置すると、鍵が使えなくなるトラブルにつながりかねません。

最初は軽い引っかかりでも、そのまま使い続けると鍵や鍵穴内部に負担がかかります。負担が蓄積すると、鍵が鍵穴の中で折れて取り出せなくなったり、鍵穴内部の部品が破損して鍵が回らなくなったりします。放置したままで改善されることはありません。

鍵が内部で折れると、自力で取り出すのは難しくなります。また、鍵穴内部の部品が壊れると、修理では対応できず、鍵穴ごと交換が必要になるケースも考えられます。

さらに、完全に鍵が抜けない、回らない、開かない状態になってから専門業者に依頼すると、夜間や休日の緊急対応が必要になり、費用が高くなる可能性もあります。

鍵が重い、引っかかる、抜けにくいと感じた時点で放置せず、早めに原因を特定して対策することが大切です。

鍵が抜けないトラブルは自分で対応できる?

錠前を分解しているようす

鍵が抜けないときに自分で対応できるかどうかは、鍵の動き方や鍵本体の状態によって変わります。

軽い引っかかりや潤滑剤不足であれば自分で対処できる場合もありますが、鍵の変形や内部故障、異物混入が疑われる場合は無理に触らない判断が必要です。

症状 自力対応目安 自分で対応するリスク
鍵が少し動く      〇 短時間なら自分で試せる       小刻みに動かす、鍵穴専用の潤滑剤を少量使うなどの対処は可能。ただし、力を入れて動かすと鍵の変形や鍵穴内部の破損につながる
鍵がほとんど動かない × 業者依頼を推奨 無理に動かすと、鍵が折れたり鍵穴内部の部品を傷めたりするリスクが高い
鍵が変形している・摩耗している × 業者依頼を推奨 鍵穴の中で折れるおそれがあり、抜き取り作業やシリンダー交換が必要になる可能性がある
鍵穴や鍵本体に変形・劣化がある △ 早めに業者へ相談 自分で抜けても不具合が再発しやすく、使い続けると鍵穴内部の部品を傷める原因になる
鍵穴専用の潤滑剤でも改善しない × 業者依頼を推奨 鍵穴内部の部品劣化や故障が疑われるため、自己対応を続けると状態が悪化しやすい
ガムやボンドなどの異物が詰まっている × 業者依頼を推奨 無理に取り除こうとすると、異物を奥へ押し込んだり、鍵穴内部を傷つけたりする
外出できない・施錠できない × 早急に業者へ相談 生活や防犯に支障が出ており、自力で時間をかけるほど閉め出しや施錠不良のリスクが高まる
すぐに解決したい △ 業者相談が現実的 自力対応に時間をかけると、症状が悪化して緊急対応や追加費用につながる可能性がある

〇の症状でも、強い力をかけたり長時間操作を続けたりすると、鍵折れや鍵穴内部の破損につながります。
数分試しても改善しない場合や、△・×に当てはまる症状がある場合は、無理に作業を続けず鍵の専門業者へ相談することが大切です。

鍵が抜けないトラブル解決にかかる費用相場

家の模型と電卓の画像

鍵が抜けないトラブルを業者へ依頼した場合の費用は、鍵を抜く作業だけで済むのか、修理や交換まで必要になるのかで変わります。

作業内容 費用相場
鍵抜き・軽度の調整 8,800円~18,700円程度
鍵修理 8,800円~19,800円程度
折れた鍵の取り出し 8,800円~22,000円程度
鍵交換(刻みキー) 16,500円~27,500円程度
鍵交換(ディンプルキー) 27,500円~55,000円程度
特殊開錠(非破壊) 22,000円~33,000円程度
破壊開錠 33,000円~55,000円程度

鍵抜きは、鍵穴に刺さったまま抜けない鍵を取り出す作業です。解錠は鍵が開かないドアを開ける作業を指します。
鍵が抜けないだけでドアが開閉できる場合と、閉め出し状態になっている場合では、必要な作業や費用が変わります。

鍵が抜けない原因が、軽度の汚れや潤滑剤不足であれば、鍵抜きや鍵修理で対応できる場合があり、部品交換を伴わなければ費用を抑えやすくなります。

閉め出されている場合は、鍵を抜く作業をする前に鍵を開ける必要があります。鍵穴に鍵や折れた鍵が残っていると、ピッキングなど鍵穴からの解錠ができないため、鍵穴以外からの特殊解錠(ドアスコープやクレセント解錠など)となります。特殊解錠でも開けられない場合は、最終的な手段として鍵穴を破壊して解錠します。

破壊解錠を行った場合や、鍵穴内部が破損している場合、鍵穴の劣化が進んでいる場合は、鍵交換も必要になり、その分費用が高くなります。特にディンプルキーや登録制シリンダーは部品代が高くなりやすいため、作業前の確認が重要です。

また、業者によっては出張費、見積費、夜間・早朝料金、キャンセル料などが別途かかる場合があります。
見積もりでは「鍵抜きだけで済むのか」「修理や交換が必要なのか」「部品代や諸経費を含めた総額はいくらか」を確認しましょう。

鍵が抜けないトラブルを解決する業者の選び方

玄関ドアの鍵穴を点検する業者の写真

鍵が抜けないトラブルで業者を選ぶ際は、料金の安さだけで判断しないことが大切です。使う鍵も変形している鍵は使わない、メーカー純正ではない合鍵は使わないなどを徹底しましょう。

それぞれの確認ポイントを表で紹介します。

確認するポイント 確認する内容 注意点
料金体系が明確か      出張費、作業費、部品代、夜間・早朝料金、キャンセル料など 最低料金だけを強調し、詳しい費用を説明しない業者は慎重に判断
鍵が抜けないトラブルへの対応実績があるか 鍵抜き、鍵修理、シリンダー交換などに対応しているか 会社の所在地、営業時間、対応エリアが公式サイトに記載されているかも確認
作業前に原因や作業内容を説明してくれるか 鍵抜きで済むのか、交換が必要なのかを説明してくれるか 理由を説明せずに交換をすすめる業者は注意
口コミや評判に不自然な点がないか 説明のわかりやすさ、見積もり額と実際の請求額の差、作業後の対応 料金の安さだけで判断しない
保証やアフターサービスがあるか 鍵交換後の不具合や部品の初期不良に対応してもらえるか 施工後のトラブルを防ぐため、保証内容も事前に確認

鍵が抜けないトラブルを予防する方法

玄関ドアの鍵穴にスプレーを刺しているようす

鍵が抜けないトラブルを防ぐには、鍵穴と鍵本体をきれいに保ち、動きが悪くなる前に手入れすることが大切です。

  • 鍵穴のゴミを掃除機やエアダスターで除去する
  • 鍵穴専用の潤滑剤を使用する
  • 鍵の汚れを拭き取る
  • 古い鍵は早めに交換する
  • 変形した鍵は使わない
  • 純正の鍵を使う

それぞれ詳しく説明します。


鍵穴のゴミを掃除機やエアダスターで除去する

鍵穴の掃除は、鍵を抜いた状態で行います。汚れが気になる場合は、掃除機やエアダスターを使い、鍵穴の入口付近にたまったゴミを取り除きます。

掃除機を使う場合は、ノズルを鍵穴の入口に近づけて、細かなゴミを吸い出します。ノズルを強く押し当てる必要はなく、入口付近から吸い取る程度で十分です。

掃除機を使いにくい場所では、エアダスターやカメラ用ブロアーを使います。鍵穴の奥へ強く吹き込むとゴミを押し込むおそれがあるため、短く軽く空気を送る程度にとどめることが大切です。

鍵穴の掃除では、針金やピン、つまようじを差し込まないようにしましょう。
そのような細い道具を鍵穴へ入れると、内部の部品を傷つけたり、つまようじの先端が折れて異物として残ったりするおそれがあります。

汚れが気になる場合でも、鍵穴の奥をかき出そうとせず、掃除機やエアダスターで軽く清掃する範囲にとどめるのがポイントです。


鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵穴のメンテナンスでは、クレ556や食用油は絶対に使用せず、鍵穴専用の潤滑剤を使用します。メーカーによって推奨される製品が異なるため、鍵やシリンダーに刻印されたメーカー名を確認してから選ぶと判断しやすくなります。

メンテナンス方法の手順は以下の通りです。


  1. 鍵穴の入口まわりを確認する
  2. 潤滑剤を使う前に、鍵穴の入口まわりにホコリやゴミが付いていないか確認します。汚れが残ったまま吹き付けると、鍵穴内部に汚れを持ち込む原因になります。


  3. 鍵穴専用の潤滑剤を少量吹き付ける
  4. 潤滑剤は、鍵穴へ少量だけ吹き付けます。多く入れすぎると内部に成分が残り、ホコリや金属粉が付着しやすくなるため注意が必要です。

    潤滑剤は多く入れるほど効果が高まるわけではないため、鍵穴専用の製品を少量だけ使用することが大切です。


  5. 鍵を数回ゆっくり抜き差しする
  6. 潤滑剤を吹き付けた後は、鍵を数回ゆっくり抜き差しして、鍵穴内部になじませます。鍵に汚れが付いた場合は、乾いた布で拭き取ります。


鍵穴専用の潤滑剤は、使いすぎないことが重要です。定期的に少量を使用し、鍵穴に余分な成分を残さないようにすると、鍵の動きを保ちやすくなります。

注意事項としては、鍵穴内部が濡れていない状態で使うこと、他の鍵穴専用潤滑剤と混ぜないこと、などにも気をつけましょう。


鍵の汚れを拭き取る

鍵本体の手入れをする際は、乾いたやわらかい布や歯ブラシを使い、表面の汚れを軽く落とします。
刻みキーは側面の溝やギザギザ部分、ディンプルキーは表面の小さなくぼみに汚れが残りやすいため、細かい部分も確認しておきましょう。

鍵を掃除するときは水洗いせず、乾いた状態で汚れを落とすことが大切です。鍵に水分が残るとサビの原因になり、鍵穴内部へ水分を持ち込むおそれもあります。

また、硬い道具で強くこすると鍵が削れてしまったり、わずかに変形したりするリスクがあるので注意しましょう。

鍵の表面が黒く汚れている、溝やくぼみにホコリがたまっている、触るとザラつくといった場合は、早めに拭き取ることが重要です。
月に1回程度を目安に手入れしておくと、鍵の動きを保ちやすくなります。


古い鍵は早めに交換する

古い鍵を使い続けている場合は、鍵が抜けなくなる前に交換を検討することが大切です。
鍵の寿命は使用頻度や環境によって変わりますが、10〜15年程度がひとつの目安とされています。
長年使うと、鍵本体や鍵穴内部の部品が少しずつ摩耗し、抜けにくい、回しにくい、差し込みにくいといった症状が出やすくなります。

10年以上使用している鍵や、操作時に違和感がある鍵は、突然抜けなくなる前に交換を検討することが重要です。
特に、鍵本体の摩耗やわずかな変形は見た目だけでは判断しにくく、そのまま使い続けると鍵穴の中で折れたり、鍵穴内部の部品を傷めたりする原因になります。

また、古い鍵の中には、防犯性能が現在の製品より低いものもあります。交換時にディンプルキーや登録制シリンダーなどを選べば、鍵が抜けないトラブルの予防に加えて、防犯性の見直しにもつながります。

鍵の使用年数が長い場合や、不具合を繰り返している場合は、鍵の専門業者に状態を確認してもらうと、修理で済むのか交換が必要なのかを判断しやすくなります。


明らかに変形している鍵を使う人は少ないかもしれませんが、「少し曲がっているかな…」「先端が少し欠けているな…」など、少しでも変形が疑われる鍵は使わないようにしましょう。
そのまま使えることもありますが、鍵が抜けなくなる、鍵が回らない、鍵が折れるなどのトラブルが起こる原因になります。


純正の鍵を使う

純正の鍵とは、鍵にメーカー刻印(MIWA、GOALなど)が入っている鍵を指します。一方、合鍵ショップなどで作成した鍵には、鍵メーカー名ではなく、合鍵用の鍵メーカー名(TLH、FUKI、GSS、GTS、MISTER MINITなど)が刻印されていることがあります。

純正の鍵とそうでない合鍵は、鍵の材質が大きく異なることがあります。合鍵の中には純正の鍵に比べて柔らかく、摩耗しやすいものもあり、長く使うと摩耗や変形が進みやすくなります。削れた金属粉が鍵穴に蓄積すると、内部の動きにも影響するため注意が必要です。

さらに、摩耗で変形した鍵をそのまま使用すると、次第に抜き差しや鍵の回りが悪くなります。その結果、「鍵が抜けない」、鍵が折れる、鍵穴内部の部品が変形・摩耗するといったトラブルにつながるおそれがあります。

鍵トラブルを防ぐためにも、日常的に使用する鍵は、メーカー純正のものを使うようにしましょう。

鍵が抜けないときは無理な操作を避けて早めに対応する

鍵が抜けないときに力をかけると、鍵折れや鍵穴内部の破損につながるおそれがあります。軽い引っかかりや潤滑不足であれば自分で対処できる場合もありますが、鍵が曲がっている、ほとんど動かない、施錠できないといった状態では無理に作業を続けないことが大切です。

自分で試しても改善しない場合は、鍵や鍵穴を傷める前に専門業者へ相談しましょう。

鍵穴専用以外の潤滑剤を入れる、針金を差し込む、分解する、力任せに引き抜くといった行為はNG行為です。状態を悪化させると、本来は簡単な修理や調整で済む不具合が、面倒な修理や鍵穴交換などが必要になる可能性が高くなります。そうなると想定外の出費にもつながります。

なお、業者へ依頼する際は、作業前の見積もりや追加料金の有無、作業内容の説明を確認してから依頼すると、費用トラブルを防ぎやすくなります。

監修

カギのトラブル救急車

創業2003年、累計実績37万件超。これまで数多くのお客様から感謝の言葉と信頼をいただいており、リピーターのお客様が多いことが自慢。対応可能エリアも広範囲にわたり、建物・金庫・車・バイクなどあらゆる鍵の緊急トラブルを解決することで、お客様の生活の安心のサポートを行う。
研修を受けた専門のオペレーターが、朝7時から深夜12時まで年中無休でカギのトラブルで困っているお客様の電話を受付中。
<資格・著書・受賞歴など>

~代表 小嶋豊の所有資格~
「1級錠施工技師」 日本ロックセキュリティ協同組合(内閣総理大臣認可)
「錠前技工士1級」 一般社団法人あんしん住宅設備協会
「防犯設備士」 日本防犯設備協会(警察庁所管 公益法人)

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