金庫の鍵の暗証番号を忘れた! 番号がわからない場合の解決策
公開日:2023.7.7 更新日:2024.4.5
「金庫の鍵の暗証番号を忘れた…」今までにそうした経験をされたことはありませんか。
暗証番号をが分からないと金庫が開かずに焦ってしまうもの。
今回は金庫の鍵の暗証番号を忘れた時の対処法や、暗証番号を忘れない秘訣などを紹介します。
「金庫の鍵の暗証番号を忘れた…」今までにそうした経験をされたことはありませんか。
暗証番号をが分からないと金庫が開かずに焦ってしまうもの。
今回は金庫の鍵の暗証番号を忘れた時の対処法や、暗証番号を忘れない秘訣などを紹介します。
ダイヤル式やテンキー式の鍵の場合は、思いつく限りの数字を試してみましょう
金庫の鍵の暗証番号を忘れた場合、もうすでに試されているかもしれませんが、とにかく思いつく番号を試すことで解錠できる可能性があります。
まずご自身が思いついた番号から順に試していきましょう。暗証番号の例としては、自分や身近な人の誕生日や生まれた年、電話番号の下四桁、縁起のいい数字の組み合わせ、ゾロ目等が挙げられます。
こういった思いつく限りの数字を試してみましょう。
もしどの番号でも開かない時は、「0000」から「9999」まで、すべての数字の組み合わせを試してみるのも一つの手です。
ただしこのやり方ですと、数字の組み合わせが非常に多く、最初に入力しておいた暗証番号を確認するまでにとても長い時間を要します。
ダイヤルが0~9の10個の数字で暗証番号が3ケタ(ダイヤルを3回合わせる)だった場合、組み合わせは10×10×10=1,000通りで済みます。
ただダイヤルが0~99までの番号があると100個の数字となります。さらに暗証番号が4ケタ(ダイヤルを4回合わせる)だった場合には、100×100×100×100=1億通りとなります。
すべての組み合わせを試す前に、どのくらいの時間がかかるか計算しておいた方が良いでしょう。
金庫はスーツケースやロッカーダイヤルなどと違い、複数あるダイヤルを1個ずつ合わせていくわけではありません。
1つしかないダイヤルを、右や左に所定回数合わせる必要があります。途中で合わせ損ねないように注意しましょう。
このようにダイヤル式の金庫の鍵の場合は回す方向次第では非常に複雑になり、解錠が難しい場合があります。
急いでいる場合は鍵の業者へ依頼しましょう。専門業者に頼んだ方が手っ取り早く問題が解決でき、余計な時間と手間をかけなくて済みます。
金庫と同じような堅牢さを持つキーボックスやダイヤル式南京錠は、ツルがあるのでそれを利用した開け方があります。
「ツル」とは、鍵についているU字の部分の名称で、このツルを引っ張りながら番号を順に合わせると、特定の番号のときに緩んでいる感触が感じられることがあります。
この感触が分かれば、暗証番号を発見することができます。
やり方の手順は次の通りになります。
①まず3ケタの暗証番号であれば「000」、4桁の暗証番号であれば「0000」にダイヤルを合わせていきます。
②ダイヤルを合わせた後はツルを引っ張り、下一桁を1から順番に合わせます。
鍵の暗証番号が3桁であれば「001」から「002」、と順番に番号を確認していきます。
③ここで番号が正解に近づいていると緩む感触が伝わってきます。
④下一桁の番号が確認出来たら、十の位以降の桁も同じ要領で引っ張りながら1から順番に合わせていきます。
ただし、鍵によっては回しても開かない場合があります。
むやみに開けようとした場合、鍵が壊れる可能性がありますので、無理に開けようするのはやめて、すぐに鍵の専門業者に依頼するようにしましょう。
その方が時間をかけて番号を確かめなくて済みますし、確実に開錠することができます。
もちろん暗証番号の照会にはある程度お金がかかりますが、金庫や中のものを安全かつ確実に開けることができます。なお番号を確認される際には、電話やメールなどで連絡する必要があります。
実際に暗証番号を照会する場合に必要となるものは次の通りです。
①金庫などの品番や製造番号
②金庫の所有者が保有している身分証明書
③番号紹介の確約書
番号照会を行う場合、安い場合は1,200円ほど、高いものであれば5,000円の照会費用が必要となります。費用と時間はかかりますが、金庫を傷つけることなく確実に開けられるので、金庫メーカーは選択肢としては有効です。
しかし、場合によって製造元であるメーカーが倒産しているということもあります。ですので、よく調べておかなければなりません。
また、やりとりに時間や手間がかかることもありますので、なるべく早く金庫を開けたい人にはおすすめできません。
そのほか、業務用金庫のダイヤル番号照会は基本的に全て番号変更ができますが、番号を一度も変更した事が無い事が条件になりますので注意が必要です。
「中に入っているものを急いで取り出さないといけない」という場合には、鍵の専門業者に依頼されることをおすすめします。
担当しているところへ暗証番号を照会するよりも早く、そして確実に中のものを取り出すことができます。
暗証番号の種類によってはすぐに開けることも可能ですが、中には非常に複雑な構造となっている鍵もあります。
また、無理に鍵を開けようとしてしまったために鍵が壊れ、開錠がさらに困難になるおそれもあります。
どうしても開かない場合は無理をしないで、鍵の専門業者へ依頼するようにしましょう。
鍵業者によっては年中無休で対応している業者もあり、解錠にかかる時間は最短ですと15分~30分程度で完了することがあります。緊急性が高い場合や鍵を壊さずに開けたい場合などには非常に役に立ちますし、鍵の交換などにも対応してもらうことも可能です。
鍵業者にお願いする場合の費用の目安に関しては、金庫の鍵開けであれば5千円から1万円程。また、金庫の鍵を交換される場合は、1万円から2万円程になります。
ただし、上記の金額はあくまでも目安で、暗証番号を使用する金庫の種類、ダイヤルの桁数などによって作業難易度が異なってくるので、価格は上回る場合も下回る場合もあります。
業者へ相談される際はどのような金庫の種類なのかをきちんと伝えておくと良いでしょう。
また、金庫の解錠に関しては、どこまでの金庫が対応可能かは業者により、かなり技術に差が有ります。
業務用の金庫の場合、ダイヤル錠も通常の家庭用金庫ダイヤルとは違い、精度や防犯性も高い事から、より高度な技術が必要です。
「業務用の金庫を非破壊で開けれるのか(さぐり解錠)」「コンピューター機器により解錠出来る機器(オートダイヤラー)を所持しているのか」「金庫全体ではなくダイヤル部分のみを破壊してダイヤル交換までその場で出来るのか」等を事前に確認しましょう。
とりあえず見に行くとアポを取り、金庫を破壊し新品の金庫を販売する事しか出来ない業者も横行していますので、大切な金庫を無傷で開けれる業者を選定をするためには、しっかりとした予備知識が必要になります。
そこで暗証番号の作り方や忘れないためのコツを押さえておきましょう。
暗証番号を忘れないようにするためのコツは次の通りです。
まず暗証番号を決める際には身近な番号をヒントにすることをおすすめします。生年月日を使用するのであれば、身近にいる人の誕生日を基にしたり、ご自身にとって馴染みのある数字を組み合わせるなどしておくといいでしょう。また自分しか知らない情報を番号にするのも有効です。
具体的には現在の身長や体重、入学試験や資格試験で使用された受験番号などがあります。こうした自分にとっては記憶として鮮明に残っている番号でも、他人が知りえないものであれば、暗証番号として安全性が高くなります。
また、暗証番号を保存される際には、他の人から見て暗証番号と分からないように記録を残しておきましょう。
ただし、紙に書いてカバンの中に入れていたり、スマートフォンにあるメモ帳に保存することはあまりおすすめできません。暗証番号は常に第三者に知られないよう、ご自身の基準で管理していくことが必要です。
~代表 小嶋豊の所有資格~
「1級錠施工技師」 日本ロックセキュリティ協同組合(内閣総理大臣認可)
「錠前技工士1級」 一般社団法人あんしん住宅設備協会
「防犯設備士」 日本防犯設備協会(警察庁所管 公益法人)