1.ハードディスクが故障したときの症状
ハードディスクの故障には物理障害と論理障害がある
ハードディスクが壊れた時、原因は物理障害と論理障害に分けられます。
物理障害はハードディスクが物理的に故障している状態、論理障害はハードディスクは正常なのにデータが読めない状態を指します。
≪物理障害≫
経年劣化や外部からの衝撃などによるハードディスク内部の障害を指します。ハードディスク自体に問題があるためデータの復旧は難しいことが多いです。
ハードディスクの修理も非常に難しいので、大抵は新しく買い直すことになります。
物理障害の症状として多いのは、「異音がする」ことと「焦げたような臭い」がすることです。
パソコンから「ガリガリガリ」「カチカチカチ」「ブーン」「カランカラン」「コツコツ」「カタカタ」といった音がした場合は要注意です
また、焦げたような臭いがした場合は、発火の危険性があるのですぐに使用を中止してください。
そのほかの症状の一例は以下の通りです。
・動作停止
・ファイルやデータの読み書きエラー
・システムの遅延
・頻繁に再起動になる
・異常に振動する
・異常に発熱する
・BIOSで認識されない
・パソコン起動時にSMART警告が表示される 等
これらの症状がひとつでも見られたら、ハードディスクに物理的な問題がある可能性が高いです。速やかにバックアップを取り、専門家による診断や修理を検討することをおすすめします。
また、パソコンを落下させたり、ぶつけたりした後や、水に濡れたあとに不具合がみられるようになった場合も物理障害が起きている可能性があるので、すぐに専門事業者に相談しましょう。
≪論理障害≫
ファイルシステムが破損することで起こる障害です。データ自体は残っているのですが読み込みができないためにエラーが生じたり、ハードディスクが正常に動作しなくなってしまったりします。
データの復旧がしやすいのが特徴です。
論理障害の症状の一例は以下の通りです。
・頻繁にフリーズする
・動作が遅くなる
・勝手に再起動する
・勝手に電源が落ちる
・エラーメッセージが表示される
・フォルダやファイルが開けない・消えている 等
ただしこれらの症状が出たからといって必ず論理障害が起きているという訳ではなく、物理障害の可能性も十分にあります。
素人に見分けるのは難しいので、パソコン修理の専門事業者に相談しましょう。
2.ハードディスクの故障原因
使用環境が故障に影響することも
≪物理障害が原因≫
・長期使用による経年劣化
ハードディスクには沢山の部品が使われており、長く使うにつれてその部品が劣化することで正常に動かなくなります。
内蔵型ハードディスクの寿命はおおよそ3~4年といわれており、パソコンの起動時や操作時など使用頻度が高いため、比較的劣化が早いのです。
そのため、突然故障する可能性も考えて、定期的にバックアップをとっておきましょう。
・強い衝撃や通電不良
パソコンや外付けハードディスクへの衝撃が原因で故障することがあります。
また、停電や落雷でハードディスクが壊れることもあるので、雷や停電が起きる前にパソコンの電源を切ったり、ケーブルを抜いたりしておきましょう。
・不適切な環境での使用
ハードディスクは熱や湿度に弱いため、それが故障の原因になることがあります。
ハードディスクに適した温度は5℃〜35℃、湿度は40〜65%です。
それより温度が高過ぎたり低過ぎたり、湿度が高過ぎたりするとハードディスク内部の部品が壊れることがあるのです。そのため適切な環境で使用しなくてはいけません。
温度や湿度だけでなくホコリも故障の原因になりうるので、パソコンの使用環境に気を配るようにしましょう。
≪論理障害が原因≫
・データの破損
ハードディスク自体は正常ですが、なんらかの理由によりデータが認識されなくなることがあります。
この場合はデータの復旧が可能なことが多いので、専門事業者に相談してみましょう。
3.ハードディスクのデータ復旧は専門事業者へ相談しよう!
メーカー依頼はデータ復旧に対応していないことが多い
ハードディスクが壊れた時、メーカーに修理を依頼しようと考える方は多いかと思います。
メーカーに修理依頼する際に注意が必要なのが、メーカーに修理を依頼すると、基本的にデータは消えてしまうといった点です。
あくまでメーカーはハードディスク本体を作る専門であり、データ復旧の技術はありません。メーカー保証では、ハードディスクを直すことが中心になるわけです。
データは諦めて新しくしてしまおう、と考えている方はメーカーに問い合わせるのがいいでしょう。
データ復旧が目的であれば、パソコン修理の専門事業者に依頼しましょう。
専門事業者では、論理障害やデータ修復、復元ソフトでは直すことができない物理障害の場合のデータ復旧に対応可能です。
データ復旧の専門事業者では、ハードディスクの症状を見てきちんと診断を行い、故障の原因を特定します。
プロがデータ復旧を行うので、失敗する危険性が少ないといえます。
4.ハードディスク故障の修理費用相場
論理障害か物理障害かで料金が変わる
≪症状が軽度な場合≫
論理障害:1万~6万円程度
物理障害:7万~13万円程度
≪症状が中度な場合≫
論理障害:3万~10万円程度
物理障害:15万~40万円程度
≪症状が重度な場合≫
論理障害:10万~25万円程度
物理障害:20万~70万円程度
物理障害の場合ハードディスクの分解や内部の修理をするため、論理障害より費用は高額になります。
5.ハードディスクが故障した時の修理事業者の選び方
成果報酬型の修理事業者だと価格を抑えられる
ハードディスクの故障で修理事業者に依頼する際は、必ず複数の修理事業者から見積もりを取るようにしましょう。見積もりを比較することで相場の把握ができます。
ハードディスクの初期診断や見積もり、キャンセル料が無料の修理事業者が多いので、気軽に見積もりの依頼がしやすいでしょう。
ハードディスクが故障すると大切なデータが消えてしまうかもしれないと慌ててしまう気持ちはわかりますが、データが復旧できる可能性が高い、実績の豊富な修理事業者を選ぶようにしてください。
また、中には依頼するとデータ復旧の可否にかかわらず診断料として料金が発生する修理事業者も存在します。
そのため、値段を抑えたい方はデータが復旧できた時にのみ料金が発生する「成果報酬型」の修理に対応している修理事業者を選ぶことをおすすめします。