シロアリは自然にいなくなる?消えたと思われる理由や駆除方法について
公開日:2023.5.1 更新日:2024.4.19
シロアリを見かけたけれども、しばらくして消えたという経験はありませんか?
実はシロアリは消えたわけではなく、姿が見えなくなったからといって何もしないと被害がどんどん深刻化していきます。
今回はシロアリが自然にいなくなると思われた理由や、具体的な駆除方法について解説していきます。
シロアリを見かけたけれども、しばらくして消えたという経験はありませんか?
実はシロアリは消えたわけではなく、姿が見えなくなったからといって何もしないと被害がどんどん深刻化していきます。
今回はシロアリが自然にいなくなると思われた理由や、具体的な駆除方法について解説していきます。
人によっては家にいたシロアリが自然にいなくなったといった経験があるかもしれません。
しかし、一度家の中に巣を作ったシロアリは、基本的に自然にいなくなることはありません。
シロアリがいなくなったのはその場所から去ったわけではなく、単に活動時間外であったと考えられます。
活動時間帯についてはシロアリの種類によって異なります。
国内で多く見かけるヤマトシロアリは早朝から昼間にかけて、イエシロアリは夕方から夜にかけて活動しています。
また、シロアリは1年中活動している昆虫であり、どの時期でもシロアリが発生することがあります。
シロアリがいなくなったと思っていても、周辺にその痕跡が残されている場合はまだ存在している可能性が高いです。
シロアリが通った痕跡となるのが蟻道です。
蟻土と呼ばれる排泄物や分泌物でつくられた土で固めたようなラインが壁などにくっついていたら、それが蟻道であると考えられます。
また、シロアリは暗い場所に隠れる習性があり、住宅の床下や壁の中などに隠れていることがあります。
このように、シロアリは自然にいなくなると思っていても、家のどこかに潜んでいる可能性が高いです。
決して油断することなく、存在をきちんと調査した上で駆除しておくようにしましょう。
シロアリは自然にいなくなることはなく、そのまま放置しておくと住宅がダメージを受け続けることになります。
主なシロアリの被害は次の通り。
・住宅への損害
住宅には大好物である木材があるため、シロアリを寄せ付けやすいです。
中でも床下は湿気がこもりやすく、暗い場所であるため、シロアリが住み着くには絶好の環境です。わずかな隙間であっても簡単に侵入されてしまうので、コンクリートのベタ基礎でも油断できません。
床下が被害を受けると耐久性や耐震性の低下につながります。
また、浴室や洗面室は湿気がこもりがちであり、水回り下の木材が食べられることがあります。タイル下の木材がダメージを受けると、床が抜ける恐れがあります。
そのほか、住宅内部にある柱や土台がダメージを受けると家屋全体の耐震性が低下します。
実際に日本建築学会近畿支部の調査によると、1995年の阪神淡路大震災で倒壊した家の多くは、シロアリや腐朽被害があったと報告されています。
・健康への被害
シロアリは毒を持っていないものの、噛まれるとアナフィラキシーショックで意識の低下や皮膚の腫れなどが引き起こされることがあります。
また、家屋が被害を受けていると考えると、倒壊などの心配で精神的にダメージを受けてしまうことも。
シロアリは決して自然にいなくなることはないため、姿を現したらなるべく早く駆除をする必要があります。
代表的なシロアリ駆除の仕方は主に毒エサを使うベイト工法と、木材に薬剤を注入するバリア工法の2つです。
・ベイト工法のやり方
ベイト工法に使用するベイト剤(毒エサ)とステーション(容器)はそれぞれホームセンターなどで購入することが可能です。
専用のベイト剤はシロアリに対して効果を発揮するため、お子様やペットがいる場合でも安心して使用することができます。
使い方としては、まずベイト剤をステーションにセットしておきます。
次に建物の基礎から20~30cm離れた場所に穴を掘って、そこにステーションを埋めます。木部に設置する際は粘着テープで固定します。
設置して1ヶ月後にステーションを調べ、シロアリがいたら駆除中の証拠です。再びステーションを確認し、生きているシロアリがいなくなったら駆除は完了です。
・バリア工法のやり方
床下や壁など、シロアリが潜んでいる場所に穴を開けて薬剤を注入する方法です。
ただ、家屋に直接薬剤を散布するため、小さいお子さんやペットがいるご家庭ですと健康被害のリスクがありますので、使用の際は注意が必要です。
やり方としては、まずシロアリ被害があった箇所にドリルで10mmほどの穴を開けて、薬剤を注入します。穴を開けた箇所の表面にもムラ無く薬剤を散布します。
木部の処理が終わった後は、地表面にも薬剤を散布しておきましょう。シロアリは家の下の土壌から侵入してくるので、束石や基礎周辺は徹底的に薬剤処理してください。
シロアリが自然にいなくなるのを待つのではなく、すぐに駆除をすることが重要です。
前述した駆除方法を用いれば自分でもシロアリ駆除を行なえますが、その場合完璧にすべてのシロアリの巣を駆除するのは難しいです。
また、バリア工法を行う場合は、建物の木部に穴をあける必要があるので、間違った対応をしてしまうと、大切な自宅を傷つけてしまうことになります。
そのほか、薬剤を使用するため、作業中に体長不良を引き起こすリスクもあります。
そんな時に頼りになるのがシロアリ駆除業者です。
プロの業者であれば、はじめにしっかりとした調査を行い、シロアリ被害の箇所や巣の場所を特定して、徹底的に駆除してくれます。
そのほかのおすすめする理由は次の通り。
・効率良く駆除をしてくれる
シロアリの駆除に慣れていないと、作業に手間取って貴重な休日がまる一日潰れることも珍しくありません。プロの業者なら早く正確な駆除が期待できます。
駆除に使う道具は業者でしか手に入らないものを活用しているため、なかなか駆除しにくいところにいるシロアリも確実に駆除します。
また、個人の作業で起こりがちな、薬剤によるトラブルも回避できます。
・自分であれこれ準備する必要がない
個人でしっかり対策をしようとすると、殺虫剤の効果や使い方を調べたり、予防策を施したりと、駆除に取り掛かろうとすると面倒なことが多いです。
業者であれば電話1本で自宅へ駆けつけてくれるので、駆除剤を買うなどの準備をする手間が省けます。
・アフターフォローもしっかりやってくれる
一度駆除してからも、しばらくしてシロアリが発生することもあります。そうしたことを考えて、業者によっては再発した際の無償駆除サービスを実施しているところもあります。
アフターフォローには保証期間がありますので、事前に確認しておきましょう。
害虫駆除業者にシロアリ駆除を依頼する際に気になるのがその費用ですよね。
シロアリ駆除をするのにかかる費用の相場は次の通り。
・ベイト工法:4,000~8,000円ほど(1mあたり)
・バリア工法:6,000~10,000円ほど(坪単価)
シロアリ駆除のやり方によってかかってくる費用が異なり、被害の状況によって金額が上下することがあります。
さらに業者に自宅まで駆けつけてもらうときに、業者の作業所から自宅までの距離が遠いと出張費用が高くつきます。
このようにシロアリに詳しいプロスタッフに駆除してもらうとそれなりの金額がかかりますが、費用を安く抑える方法がありますので、ご紹介します。
まず一つは、複数の業者の見積もりを見比べる方法です。
ほとんどの業者では、見積もり金額を事前に提示してくれます。少なくとも3社以上から見積もりを取っておくと、費用相場を把握しやすくなります。
また、見積もりをとっておけば、競合他社と価格交渉する際の材料に利用できます。
もう一つは、お得な割引キャンペーンをやっている業者を検索してみることです。
期間限定割引やインターネット申し込み限定料金などが適用できる業者もあります。ただし、こうしたキャンペーンには適用条件がありますので、事前に確認しておきましょう。