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シロアリ対策は新築時がチャンス!建築後にできる対策とは

公開日:2025.5.23
シロアリ対策は新築時がチャンス!建築後にできる対策とは

シロアリ対策を始めるのに最も適したタイミングは新築時です。新築住宅では、防蟻処理が法律で義務付けられていますが、実際にはどのような対策が効果的なのでしょうか。

この記事では、新築時に行いたいシロアリ対策と、建てた後でも取り組める対策について紹介します。

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1.新築は法律で防蟻措置が義務付けられている

一般的な防蟻対策はバリア工法

白蟻予防施工済みとと書かれた標識の写真

防蟻対策に最も適したタイミングは新築時です。日本では建築基準法により、一定のシロアリ対策が義務付けられています。特に木造住宅では、地面から1メートル以内にある柱や土台などに対して、防腐・防蟻処理を行うよう定められています。

■バリア工法が一般的
現在、多くの住宅で採用されているのが「バリア工法」です。これは、シロアリが侵入しやすい床下を中心に薬剤を使用し、物理的・化学的にシロアリの侵入を防ぐ方法です。

・基礎下に薬剤を散布し、土壌処理によって侵入経路を遮断
・薬剤を塗布した木材を使用するか、現場で処理して木材自体の防蟻性を高める

ただし、バリア工法で使われる薬剤の効果はおよそ5年間とされています。かつては10年以上効果が続く薬剤も使用されていましたが、現在は人体や環境への配慮から、持続期間の長い薬剤は少なくなっています。

薬剤は散布直後から徐々に効果が薄れていくため、5年を目安に再処理を検討することが推奨されます

また、新築時に防蟻処理が適切に施されていなかったり、処理が不十分な場合もあるため、信頼できる工務店や専門業者に確認を依頼することが重要です

2.新築時に行うシロアリ対策

床下に点検口を設置したりシロアリが好まない木材を選んだりする

床下点検口の写真

シロアリ対策には、建築中に取り入れられる方法が多く存在します。被害を未然に防ぐためには、住宅の構造そのものに対策を組み込むことが効果的です。ここでは、新築時に取り入れたい具体的な方法を紹介します。

■床下点検口の設置で将来のメンテナンスがスムーズに
シロアリ対策では、定期的な点検が重要です。新築時に床下点検口を設けておけば、点検や薬剤の再処理が容易になり、万が一被害が出た場合でも迅速な対応が可能です。

キッチンや洗面所、和室の押入れの下など、目立たない場所に設置すれば、内観を損なう心配もありません。とくに水回りでは、水漏れのチェックにも活用できるためおすすめです。

■点検しやすい構造を意識する
シロアリは木材の内部から被害を進めるため、外見だけでは被害に気づきにくいことがあります。そのため、点検しやすい設計にすることが大切です。

・基礎の立ち上がり部分に物置やデッキを設置しない
・通気口の前を塞がない設計にする

このような工夫を新築段階で行っておくことで、シロアリの被害を早期に発見しやすくなります。

■シロアリが嫌う木材を選ぶ
木材の種類によって、シロアリの好みには違いがあります。新築時には、以下のように忌避効果のある香りや成分を含む木材を使用するのがおすすめです。

・ヒバ
・ヒノキ
・チーク
・ローズウッド
・イヌマキ

これらの木材は独特の香りをもち、比較的シロアリに強いとされています。特に、水分が少なく堅牢な芯材は、被害を受けにくい傾向があります。

ただし、どれだけ耐性の高い木材を使用しても被害のリスクを完全に排除することはできません。あくまでリスクを減らす補助的な手段と考えましょう。

■基礎断熱工法を採用する際の注意点
断熱性を高めるために「基礎断熱工法」を取り入れる住宅が増えていますが、シロアリにとっても快適な環境をつくってしまう可能性があるため注意が必要です。

断熱材と基礎の間にできたわずかな隙間が、蟻道(シロアリの通り道)になると、外からの発見が難しくなり、被害が広がるリスクが高まります。

この工法を採用する場合は、防蟻仕様の断熱材を使う、配管の隙間や継ぎ目に防蟻処理を施すなど、追加の対策が欠かせません。

3.【外回り編】新築を建てた後に行うシロアリ対策

シロアリが繁殖しない環境を整える

換気口の写真

新築だからといって、シロアリ被害が発生しないとは限りません。ここでは、シロアリが繁殖しにくい外部環境を整えるための具体的な方法を紹介します。

■外壁まわりは風通しを良くし、整理整頓する
シロアリは暗くて湿気の多い場所を好みます。家の外壁や基礎に物を密着させておくと湿気がこもりやすくなり、シロアリが集まりやすい環境になります。

外壁まわりは風通しを確保し、常に乾燥した状態を保つよう心がけましょう。また、物置・植木鉢・ゴミ袋などを外壁に密着させない、換気口の前に物を置かないといった工夫も重要です。基礎の状態を確認しやすくしておくことで、蟻道(シロアリの通り道)を早期に発見しやすくなります。

■敷地内に木材や段ボールを放置しない
木材や段ボールは、シロアリの格好のエサになります。新築時に余った建材や家庭菜園用の杭などをそのまま地面に放置するのは避けましょう。段ボールや合板などもシロアリを引き寄せる原因になるため、不要なものは早めに処分することが大切です

■基礎部分を目視できるようにする
シロアリは、基礎の立ち上がり部分に蟻道を作り、地中から侵入してきます。基礎まわりに雑草が生い茂っていたり、花壇や装飾物で基礎が隠れていたりすると、発見が遅れるリスクがあります。雑草はこまめに除去し、基礎部分が見える状態を保つようにしましょう。

ウッドデッキがある場合は特に注意が必要です。デッキ下は風通しが悪く、湿気がたまりやすい環境です。収納スペースとして活用していると、気づかないうちにシロアリが侵入しているケースもあります。ウッドデッキ周辺の整理整頓も忘れずに行いましょう。

4.【室内編】新築を建てた後に行うシロアリ対策

風通しや日当たりが重要

浴室換気扇の写真

新築住宅であっても、暮らし方次第でシロアリの侵入リスクは高まります。室内に湿気や暗所があると、知らないうちにシロアリにとって快適な環境ができてしまうこともあります。

ここでは、新築後に取り組める具体的なシロアリ対策について解説します。

■浴室や洗面所は乾燥と換気を徹底する
住宅の中でも、特に湿気がたまりやすい場所が浴室や洗面所です。特に昔ながらの在来工法で造られた浴室は、床下の防水性が弱く、タイルの隙間から水が浸入することで土台の木材が長期間湿り、シロアリを呼び寄せる原因になります。

24時間換気を活用する、窓を開けて換気するなど、湿気をこもらせない工夫を日常的に行いましょう。入浴後は壁や床の水気をしっかり拭き取ることも重要です。

また、洗濯機まわりの配管や蛇口からのわずかな水漏れにも注意が必要です。異臭がする、床材がブカブカする、といった兆候がある場合は、早めに専門業者に点検を依頼しましょう

■押入れや収納スペースはこまめに風を通す
1階にある押入れや収納スペースは、床下に近いため湿気がこもりやすく、シロアリ被害が発生しやすい場所です。特に、長期間動かさない重い荷物を下段に置いていると、異変に気づきにくくなります。

下段には掃除機など日常的に使うものを収納したり、調湿剤や除湿剤を活用したりするのがおすすめです。あわせて、定期的に扉を開けて風を通すことで、湿気がたまりにくくなります。

日当たりの悪い部屋も、収納と同様に湿気がこもりがちです。晴れた日には窓や扉を開け、しっかりと換気しましょう。カビとシロアリ被害はセットで発生することが多いため、においにも注意が必要です。

5.新築のシロアリ対策について相談できる業者を見つけておきましょう

相見積もりで優良なシロアリ駆除業者と出会える可能性アップ

シロアリ駆除の専門事業者のイラスト

シロアリ対策は、専門的な知識と経験が求められる分野です。自分でできる対策には限界があるため、信頼できる業者に定期的な点検や処置を依頼することが大切です。

■「相見積もり」が優良業者に出会うコツ
複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」をとることで、価格の相場やサービス内容を比較でき、不当な契約や質の低い施工を避けられます。相見積もりをとる際には、以下のポイントをチェックしましょう。

・しろあり防除施工士の資格を保有している
・点検報告をしっかりと行っている
・保証期間とアフターサービスの内容
・シロアリの再発時にも対応している

「しろあり防除施工士」は、日本しろあり対策協会の認定資格です。一定の知識やスキルを持っているため、適切な施工に期待できます。また、点検報告をしっかりと行っている業者なら、信頼性が高いと判断できるでしょう。

ほかにも、保証期間が長く、アフターサービスを実施している業者もおすすめです。シロアリ被害は再発することも珍しくないため、信頼できて長く付き合える業者を見つけましょう。

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