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床下のシロアリ対策で家を守る!倒壊リスクを減らすポイントとは

公開日:2025.5.20
床下のシロアリ対策で家を守る!倒壊リスクを減らすポイントとは

床下は住まいの土台を支える重要な部分ですが、湿気や暗さからシロアリにとって絶好の繁殖場所となる可能性があります。気づかないうちに進行するシロアリ被害は、住宅の耐久性を大きく損ない、地震時の倒壊リスクを高めることも…。

この記事では、床下におけるシロアリ被害のサインを見つけ、大切な家を守るための対策方法について解説します。

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1.床下のシロアリ対策はなぜ重要なのか、被害の実態と放置のリスク

シロアリ対策なしの家は地震での倒壊リスクが4倍に

シロアリ被害の床下の写真 

床下にシロアリが生息しているからといって、ただちに家が倒壊するわけではありません。しかし、シロアリによる被害の本当の怖さは、地震などの強い揺れによって倒壊リスクが大幅に高まる点にあります。

日本建築学会近畿支部の報告によれば、1995年の阪神・淡路大震災で倒壊した住宅の約8割に、シロアリ被害や腐朽が確認されました。一方で、シロアリ被害がなかった住宅では倒壊率が約2割にとどまっており、シロアリによって住宅の耐震性が大きく損なわれることが示されています。

また、被害を受けるのは木造住宅だけではありません。一般に鉄筋コンクリート造のマンションはシロアリ被害を受けにくいとされますが、築年数の経過した建物では床下の基礎部分から侵入されるケースもあります。実際に、フローリングの床材が食害を受けた事例も報告されています。

シロアリ駆除をしていない住宅では、対策済みの住宅に比べて倒壊リスクが数倍にのぼるとされることから、床下のシロアリ対策は非常に重要です。もし、室内や床下の通気口付近で羽アリを見かけた場合は、早めに専門業者による点検を依頼することをおすすめします。

2.床下のシロアリを早期発見するためのチェックポイント

蟻道(ぎどう)や床の音の変化を見逃さない

シロアリ被害に遭っている床下の写真

シロアリは、普段私たちが目にすることのない床下や柱の内部にひそかに生息しています。そのため、被害が進行するまで気づきにくいケースも少なくありません。早期発見には、シロアリが残す痕跡に注意を向けることが大切です。ここでは、床下のシロアリ被害を見つけるためのチェックポイントをご紹介します。

■蟻道(ぎどう)ができている
蟻道とは、シロアリが地面や建物の表面を移動する際に作るトンネルのような通り道です。シロアリは乾燥や光に弱く、地中から床下へ移動する際に排泄物や土を使って蟻道を作ります

この蟻道は、基礎部分や柱の表面などに残ることが多く、比較的見つけやすい痕跡です。外回りを定期的にチェックするだけでも、被害の早期発見につながります

■床を歩くと軋む音がしたり、へこんだりする
シロアリが床下の木材を食べると、構造の強度が低下します。その結果、床を歩いたときにギシギシと軋む音がしたり、足元が沈む感覚が出ることがあります

こうした違和感がある場合は、すでに床下の被害が進んでいる可能性が高いため、放置せずに早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

3.床下をシロアリから守るために自分でできる予防策

普段から風通しをよくしておく

住宅の通気口の写真

床下をシロアリから守るためには、まずは自分でできる予防策から取り組むことが大切です。

シロアリは、太陽光が当たらず湿度の高いジメジメとした場所を好みます。逆に言えば、湿度が低く乾燥した環境では活動しづらいため、床下の風通しをよく保つことが効果的です。

一般的な木造住宅では、基礎部分に設けられた通気口から空気を通し、床下に湿気がこもらないよう設計されています。しかし、その通気口の前に荷物などを置いて塞いでしまっていては効果がありません。風通しを確保するためにも、通気口周辺には物を置かないようにしましょう。

また、家の周囲にシロアリの好むものを置かないことも重要です。雨ざらしの木材や古い家具など、湿気を含んだものはシロアリにとって絶好の住処になりやすく、集まりやすい環境をつくってしまいます。

こうした環境を作らず、シロアリを寄せつけない工夫をすることが、簡単に始められる床下シロアリ対策の第一歩です。まずは家のまわりを確認し、通気口の近くに物が置かれていないか、不要なものが放置されていないかをチェックしてみましょう。

4.床下のシロアリ対策は5年に一度は実施しましょう

5年未満でもすぐに駆除が必要なケースも

シロアリ予防施工済と書かれた標識の写真

「新築住宅を建てて5年未満ならシロアリ対策は不要」といわれることがありますが、その「5年」という期間にはどのような根拠があるのでしょうか。また、本当に対策しなくてもよいのでしょうか。

新築時には、建築基準法に基づき、床下へのシロアリ対策が義務づけられています。基礎部分にシロアリの侵入を防ぐ薬剤を注入する処理が一般的で、入居直後は一定の予防効果が期待できます。

しかし、使用される薬剤の効果はおおむね5年ほどで薄れていくのが現実です。より長期間効く強力な薬剤も存在しますが、人体や周囲の環境への影響リスクがあるため、慎重な使用が求められます

このため、築5年を過ぎたらシロアリ対策の再検討が推奨されているのです。なお、この目安はあくまで「床下などに異常が見られない場合」に限ります。

家のまわりで蟻道が見つかったり、室内で羽アリを目にした場合は、築年数にかかわらず早急な点検と駆除が必要です。すでにシロアリが棲みついている可能性が高いため、様子見は危険です。

新築時にシロアリ対策が施されているからといって、それだけで安心してしまうのは禁物です。住み始めた後も、床下を乾燥させる・通気口を塞がない・不要な木材を屋外に放置しないなど、シロアリを寄せつけない環境づくりを心がけましょう。

5.プロに防蟻処理を依頼して床下のシロアリ対策を徹底しよう

シロアリ駆除業者の選び方

住宅の床下を点検する作業服の男性の写真

床下のシロアリ対策は自分で行う予防策ももちろん大切ですが、より高い効果と即効性を求めるなら、プロによる防蟻処理が有効です。

現在、防蟻処理を請け負う業者は多数存在しており、どの業者を選ぶかがシロアリ対策の効果を左右するといっても過言ではありません。ここでは、今すぐ実践できる業者選びのポイントを紹介します。

■シロアリ駆除業者の口コミを確認する
実際に防蟻処理を依頼した人の口コミは、業者選びの重要な参考材料です。どのような施工だったのか、対応は丁寧だったか、料金に納得感はあったかなど、利用者のリアルな声が分かります。

口コミには良い意見も悪い意見も含まれますが、悪い口コミについては「どこが具体的に悪かったのか」まで確認するのがポイントです。感情的な批判ではなく、内容のある指摘があるかを見極めましょう。

■日本しろあり対策協会に加盟しているか
日本しろあり対策協会は、木造建築物のシロアリ被害を防ぐことを目的とした公益社団法人です。シロアリ防除の講習会や薬剤の審査、防除施工士の認定などを行っています。

この協会に加盟し、防除施工士として認定されている業者は、一定水準以上の知識と技術を有していることの証になります。協会の公式サイトでは、地域別に加盟業者を検索することができるため、業者選びの際にぜひ確認してみましょう。

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