自分でできるシロアリ対策とは?必要な道具や具体的な対策方法を解説
公開日:2023.2.15 更新日:2024.4.16
日本の家の多くは木造でできているため、シロアリに侵入されやすくなっています。
そのため、シロアリの被害を出さないように日頃から対策を行っておく必要があります。
そこで今回はシロアリ対策を自分で行う際の道具や方法についてご紹介します。
日本の家の多くは木造でできているため、シロアリに侵入されやすくなっています。
そのため、シロアリの被害を出さないように日頃から対策を行っておく必要があります。
そこで今回はシロアリ対策を自分で行う際の道具や方法についてご紹介します。
シロアリと聞くと築年数の長い住宅に潜んでいることをイメージされている方もいらっしゃるでしょう。
「私の家は新築だからシロアリに入られないだろう」と多くの方が思われるかもしれません。
しかし、実際は築年数の浅い住宅であってもシロアリに侵入されるリスクはあります。
その理由の一つとしては薬剤の有効期限。
住宅を建てる際にはシロアリ対策として薬剤を撒きます。
薬剤の有効期限の目安としてはおよそ5年。それ以上を経過するとシロアリに侵入されやすくなります。
また、有効期限が経っていなかったとしても住宅に被害を受ける可能性もあります。
もう一つは住環境の快適性です。
人が居住している民家はシロアリにとって最高の環境であり、湿度も保温性も年間を通して一定に保たれています。
さらに住宅にはシロアリがエサにしている木材や断熱材などが豊富にあるので、住んでしまえばエサ探しで苦労することはありません。
この他、住宅の僅かな隙間や、ちょっとした衝撃でできたひび割れなどはシロアリの侵入経路となることが多いです。
こうしたことから、たとえ建設してから数年しか経っていなかったり、コンクリート製であったりしても、シロアリに入られることがあります。
どんな住宅であってもシロアリ対策はきちんと行うようにしましょう。
シロアリの駆除は業者に頼む以外にも自分で行うことも可能です。
最近ではホームセンターやネット通販等で、豊富なシロアリ駆除グッズを入手できるようになりましたので、DIYでやってみたい方は試してみるといいでしょう。
シロアリの駆除を自分で行うときに必要な道具は次の通りです。
・シロアリ駆除剤
シロアリを駆除するために欠かすことにできない道具です。シロアリ用の駆除剤には液剤タイプ、粒剤タイプ、ベイト剤タイプがあります。
液剤タイプは水で薄めて使うもので、シロアリ予防にも使われています。ただし、においが気になるほか、使用するには散布器が必要です。
粒剤タイプは予防のために使われる薬剤になります。
ベイト剤タイプはシロアリに毒エサ(ベイト剤)を食べさせて駆除するものになります。
・防護服
薬剤を使用したり、汚れが付きやすい場所で作業したりするので、身を守るために防護服を着ておきましょう。
・ゴーグル、マスク
床下のような空間で作業される際は、ちりやホコリから守るためにゴーグルとマスク必須です。
・ヘッドライト
暗い場所での作業する際に着用します。
・電動ドライバー
柱の穴をあけて薬剤を注入するのに使います。
シロアリ駆除を自分でやるにはもちろんですが、しっかりとした予防策を講じることも大切。
シロアリ駆除を終わらせると達成感から、「もう大丈夫」と思って油断してしまうかもしれません。
しかし、一度駆除したからといってシロアリに侵入されないという保証はありません。
薬剤の散布が不十分であったり、住宅の経年劣化で隙間やひび割れが広がったりすると、被害が再発する可能性があります。
そうならないためにも、予防策をしっかり行っておきましょう。必要な予防策は次の通り。
・自宅周辺を片付けておく
まずやっておきたいことは自宅回りの整理整頓。
特にシロアリがエサとする木材を外に置いている方は片付けておくようにしましょう。
宅配で出る段ボールについても木材から作られているため、シロアリを寄せ付けやすいです。
・風通しを良くしておく
シロアリは高温多湿な環境を好む性質があります。
そのため、自宅に湿気がこもらないように工夫することが大切。
日中は窓を開けて外の空気を入れる、除湿器を使って室内の湿度を下げておくなどしておくといいでしょう。
また、室内に荷物を置きすぎることも湿度を上げる要因になりますので、日頃からあまり荷物をため込まないようにしましょう。
シロアリはとても厄介な害虫であり、対策を怠るとすぐに自宅に現れてしまいます。
そんな時に頼りになるのがシロアリ駆除の専門業者。
経験豊富なスタッフが揃っていますので、あっという間に駆除を終わらせてくれます。
ただ、そんな業者を頼むときに気になるのが作業費用だと思います。
業者に依頼された場合にかかってくる費用相場は1坪あたり5,000~10,000円ほど。
そんなシロアリの駆除費用を決めるポイントはいくつかあります。
一つはシロアリの種類です。アメリカカンザイシロアリのような外来種ですと被害調査が難しいため、費用が高くなりやすいです。
また、 薬剤の成分も重要であり、天然成分を含んだものを使うか、ベイト剤を使用するか、などの条件によって値段が異なります。
他にも建物の構造も重要であり、木造住宅かコンクリートか、床下のスペースがあるかなどによって作業費用が変動します。
このように何かとお金がかかるシロアリ駆除ですが、安く抑えるための方法があります。
それは無料見積もりを活用すること。
見積もりを取っておくことで作業内容の内訳を確認することができ、どの作業にいくらかかるのかがわかります。
また、複数社から見積もりをとれば、一番安い業者を見つけることができます。
業者は自分でやるのが面倒なシロアリ駆除を引き受けてくれる存在ですが、業者によっていいところとそうでないところがあります。
いい専門業者を見つける上で覚えておくべきポイントは次の通りです。
・業者の評判を確認する
優良業者と言われているところはお客様から高い評価を受けています。
業者のホームページを見るのはもちろん、その他の口コミサイトでも確認してみるといいでしょう。
・シロアリ駆除の資格「しろあり防除施工士」を持っている
「しろあり防除施工士」とは、公益社団法人日本しろあり対策協会により認定されるもので、日本で唯一のシロアリ防除施工に関する資格となります。
この資格を保有している=専門技術と経験を持ち、安全かつ確実な施工を行ってくれる証明になります。
資格の有無に関しては、業者の公式ホームページで確認をするか、電話で実際に伺ってみるとわかります。
・スタッフの対応がいい
お客様に対する対応がいい業者ほどきっちりと作業してくれる傾向にあります。
電話でのスタッフのやり取りはもちろん、見積もりに来た担当者の対応についても注目してみましょう。
また、シロアリの駆除作業で疑問に思うことがあればどんどん聞いてみて、そこでしっかりとした応対を行ってくれる業者は比較的信頼ができるでしょう。
・アフター保証がある
業者によっては作業後5年以内にシロアリが発生した際に無料で駆除を行ってくれるところもあります。
依頼先の業者がどんなアフター保証をおこなっているか調べておきましょう。
シロアリ防除施工士
蟻害・腐朽検査士
一級建築士事務所 神奈川県知事 第16860号
特定建設業 国土交通大臣許可 (特-31) 第27424号