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【危険!】漏電ブレーカーだけが落ちるのは漏電のサイン!原因や復旧方法を解説

公開日:2023.9.8 更新日:2024.4.22
【危険!】漏電ブレーカーだけが落ちるのは漏電のサイン!原因や復旧方法を解説

ブレーカーが落ちた時、一番左のアンペアブレーカーではなく中央の漏電ブレーカーが落ちていたら、漏電の恐れがある危険な状態です。

ここでは、漏電が起こる原因や復旧の手順、漏電を起こさない環境のつくり方について解説します。

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1.漏電ブレーカーの役割とは?

漏電を感知するブレーカー

漏電ブレーカーの仕組みを解説した絵

漏電ブレーカーとは、分電盤の内部に組み込まれたブレーカーのうち、漏電を感知して作動するブレーカーです。

その他のブレーカーの種類には、契約された電気量を超えた際に電気をストップするアンペアブレーカーや、エリアごとの漏電を感知して個別に作動する安全ブレーカーなどがあります。

一般的にブレーカーと言えば分電盤の左側にある大きなスイッチを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、これはアンペアブレーカーといって建物の使用電気量を感知して作動するブレーカーです。
最近ではスマートメーターという機能をもった電力メーターもあり、これが設置されている家の分電盤にはアンペアブレーカーがない場合があります。

停電時には、ブレーカーの収まった分電盤をチェックし、アンペアブレーカーが落ちていたら使用電力の高い電化製品をオフにするなどして対応します。

一方で、漏電ブレーカーが落ちていた場合は建物内で漏電が発生しているということですので、安全ブレーカーや漏電ブレーカーを確認することで漏電の箇所を明らかにしたうえで、しかるべき復旧作業や修理作業が行える業者に依頼してください。

漏電の復旧や配線の修復作業は、資格を持ったプロの業者に依頼することが望ましいため、決して半端な知識のまま対応しないようにしましょう。

2.漏電ブレーカーだけが落ちる原因とは?

漏電や配線のショートなどを感知

不適切なコンセントの扱い方が描かれた絵

停電の時に分電盤を確認した際に、漏電ブレーカーだけが落ちている場合は漏電している恐れがあるので、早急に対応する必要があります。

漏電が発生する原因としては、以下のものが挙げられます。

①電気配線が劣化・破損している
私たちが使用している電化製品やコンセントには安全に使用できるように漏電を防ぐ絶縁体が使用されていますが、この絶縁体が劣化したり、破損したりしてしまうと漏電が発生する恐れがあります。
経年劣化のほか、無理な形で使用したり、ネズミにかじられたり、ペットやお子様のイタズラにより破損したり等が考えられるため、注意しましょう。

②電化製品が故障している
壊れた電化製品やコードを使い続けていると、ショートや漏電が発生する恐れがあります。電化製品の接触が悪いと気づいたら電源を抜き、使用をやめることをおすすめします。

③水濡れや雨漏りしている
漏電ブレーカーが落ちる原因として最も多いのが、湿度や雨水、または結露などによる水の影響です。
電化製品は湿気に敏感であり、内部やコンセントに水が入ってしまうと漏電のリスクが増大します。また、ケーブルが水に濡れることでも、絶縁の性能が低下するため漏電の可能性が高まります。
梅雨の時期や台風の時期などは特にご注意ください。

④トラッキング現象
コンセントに差し込む際に隙間が空いていると、中にほこりが溜まって漏電することがあります。
トラッキング現象が起きていると、漏電の量によっては漏電ブレーカーでも感知できないケースがあり、火災の危険が高まるため非常に危険です。

電源ケーブルを刺したまま長く使用しているコンセントなどは、定期的に電源を抜き取ってほこりを掃除するのが望ましいでしょう。

3.漏電ブレーカーだけが落ちる時の復旧方法

安全に漏電箇所を見つける手順

ブレーカーのスイッチを切り替えている絵

停電時に漏電ブレーカーだけが落ちている場合は、漏電ブレーカーと安全ブレーカーを確認することで漏電箇所を探し出すことができます。

漏電箇所を見つける作業手順は以下の通りです。

1.分電盤のすべてのブレーカーを「切」にする
2.アンペアブレーカーおよび漏電ブレーカーを「入」にする
3.安全ブレーカーを1つずつ「入」にしていく

安全ブレーカーは建物のエリアごとの漏電を感知する機能があるため、安全ブレーカーを1つずつ「入」にしていった際に、どこかの段階で漏電ブレーカーが落ちるはずです。この際に漏電ブレーカーが落ちた箇所で漏電が起きていると推察されます。

念のため対象の部屋のブレーカーを落とした状態で、漏電の原因となっている可能性のある電化製品の電源を抜き、あらためて漏電ブレーカーを「入」にしてみましょう。

それでも同じように漏電ブレーカーが落ちる場合は、電化製品ではなくコンセントの内部や天井裏の電気配線などが漏電の原因となっている可能性があります。
そうした場合は感電などの危険があるため個人で対応せずに、「電気工事士」の資格を持ったプロの業者に復旧や修理対応を依頼しましょう。

4.漏電ブレーカー以外で漏電事故を防止するには

漏電を防ぐ機器を取りつける

コンセントにアース線をつなぐ写真

停電時には漏電ブレーカーを確認することで漏電の箇所を確認し、火災などの発生を防ぐことができますが、その他の対応によっても漏電やそれに伴う火災を防ぐことが可能になります。
漏電事故を防止するための対応には、以下のようなものがあります。

・アース線をつなぐ
水回りにある洗濯機、冷蔵庫、電子レンジといった電化製品には、「アース線」がついていることがあります。
緑色と黄色の線からなるこのアース線は、電化製品から電流が漏れた際に地面に伝導させる役割があるため、漏電事故のリスクを予防できます。

アース線をつながない状態でも電化製品は通常通り動きますが、漏電事故を防ぐためにもなるべくアース線を接続するようにしましょう。

・漏電遮断器を使用する
「漏電遮断器」とは、コンセントとプラグの間に設置することで、漏電を感知した際に電流を遮断する装置です。
漏電ブレーカーと違い、漏電した際には接続した電化製品のみの電力供給を遮断するため、その他の製品は通常通り使用できます。
また、漏電を感知する感度も高いことから、漏電リスクのある製品などにピンポイントで使用することで、高い安心感が得られるでしょう。

5.漏電の復旧が不安な時は専門事業者に依頼しよう

漏電の復旧や機器交換の費用相場

ブレーカーの点検を行う事業者の写真

停電時に漏電ブレーカーが落ちていた場合は、漏電の恐れがあるのですぐに漏電箇所を特定したり、復旧作業を行ったりする必要があります。
ただそういった対応を自分で行うのが不安な場合は、「電気工事士」の資格を持ったプロの業者に連絡し、作業を行ってもらうのが確実です。

ここでは、プロの業者に依頼する場合の費用相場や、頼りになる業者の基準について解説します。

■漏電時の対応の費用相場
・漏電箇所の特定:8,000円~
・コンセント・スイッチの交換作業:3,500円~
・漏電ブレーカーの交換作業:12,000円~

漏電箇所の特定は床下や天井裏など、家の中に張り巡らされた配線を調査する必要があるため、手間がかかります。
そのため、かかった工数に応じて費用が大きく変わるため、安い場合と高い場合で金額に差があることが多くなります。

■依頼する事業者を選ぶ際のポイント
・作業前に見積もりをしてくれる
・24時間対応してくれる
・自分の住むエリアに対応している

漏電の復旧作業は必ず行う必要があるとはいえ、高すぎる請求を出す業者は避けたいものです。
自宅のエリアに対応する複数の業者に相見積もりをとるようにして、適正な価格の業者に依頼しましょう。

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