ベランダのガラスが割れた!主な原因やその対処法について
公開日:2022.9.9 更新日:2024.4.17
何もしていないのにベランダのガラスが割れた経験はありませんか。
自宅を守ってくれるガラスですが、些細な原因で割れてしまうことがあります。
今回はそんなベランダのガラスが割れた原因やその際の応急処置、業者の修理費用についてご紹介します。
何もしていないのにベランダのガラスが割れた経験はありませんか。
自宅を守ってくれるガラスですが、些細な原因で割れてしまうことがあります。
今回はそんなベランダのガラスが割れた原因やその際の応急処置、業者の修理費用についてご紹介します。
「何もしていないのにベランダのガラスが割れた!」
そんなときに、考えられる主な原因は次の通りです。
・経年劣化
窓ガラスの耐用年数は約10~15年と言われていて、年数が経つにつれて強度が弱くなっていきます。
劣化したガラスは、通常であれば耐えられるはずの衝撃や熱でも簡単に割れてしまうことがあります。
・風圧
台風が接近している時など、強風の吹き荒れる日は風圧によって窓ガラスが割れてしまうことがあります。
1枚ガラスの場合ですと風速40m以上の風で割れやすくなります。
・外からの飛来物
台風など強い風が吹いているとさまざまな飛来物が飛んできます。特に多いのが屋根の瓦、ゴミ、木片、石などです。
こうした飛来物が飛んでくると窓ガラスが割れるだけではなく、屋内にいてもケガをすることもあります。
また、ベランダに物干し竿や植木鉢、椅子などを置いていると、ガラスにぶつかって割れてしまうケースも多々あります。台風が接近していたり、風が強かったりする日は、ベランダにある物は屋内にしまっておくことをおすすめします。
・熱割れ
網入りガラスが割れる原因として多いのが熱割れです。
熱割れとは、網入りガラスに組み込まれているワイヤーが太陽光や室外機などの熱で引き延ばされ、それにワイヤーが耐えられなくなって窓ガラスが割れる現象です。
熱割れを引き起こし始めた窓ガラスは、ガラス部分に1本だけヒビが見られます。そのままにしておくとヒビの本数が増え、修復が不可能になります。
また、排水機能の低い網入りガラスの場合、外から降ってくる雨水で網にサビでき、それが元で熱割れが発生します。
もし何かしらの原因でベランダ付近のガラスが割れた場合は、すぐに周辺を掃除する必要があります。
窓ガラスが割れてしまうと、その破片が広範囲にわたって飛び散るので、小さいお子さんやペットは現場近くに入れないようにしましょう。
現場に立ち入る際には破片を踏まないように、靴下を履いたうえでスリッパや靴を履いておいてください。
大きなガラスの破片は、指を切らないように厚手の軍手を装着して拾いましょう。拾ったガラス片は、新聞紙で包んだ上で段ボール箱に入れておきます。
手で拾える範囲のガラス片の回収が完了したら、ほうきとちりとりで小さなガラスの破片を掃いていきます。
ちなみに掃除機を使って集めると、鋭利なガラス片で掃除機が故障してしまうおそれがあるので、ご注意ください。
ほうきで拾い集めたら、目に見えない小さなガラス片がまだ落ちている可能性があるので、ガムテープを使ってペタペタと貼り付けながら集めていきます。
フローリングの目地に入り込んだガラス片は歯ブラシでかき出します。
ガラス片を入れた段ボール箱には「割れ物注意」などの注意書きを記載し、地域の自治体の規定に従って処分してください。
新しいガラスに交換するための業者が到着するまでに時間がかかる場合は、応急処置としてガムテープや補修シールを使って窓枠をしっかり塞いでおきましょう。
割れたベランダの窓ガラスの修理費用をまかなう際に役に立つのが保険の存在です。窓ガラスが割れた際に適用できる保険は次の通り。
・火災保険
台風などの強風や地震、吹雪といった自然災害で窓ガラスが割れた時に適用されるのが火災保険です。
この他にも、自宅に空き巣に入られた際にベランダの窓ガラスが割れた場合にも火災保険が適用される場合があります。
・家財保険
家財保険は特定の家財に対して適用される保険です。火災保険のように自然災害などの要因で窓ガラスが割れてしまった際にも適用できます。
ただし、具体的な保証範囲については火災保険とは異なることがあります。
・地震保険
もし地震による衝撃で窓ガラスが割れてしまった場合は地震保険を適用することができます。
ただ適用されるかどうかは保険会社の判断次第なので、まずは連絡して適用できるか確認しておきます。
・ガラス保険
保険会社によっては特定のガラスに対して適用されるガラス保険を販売しています。
主に突如発生した事故で割れてしまったガラスを適用対象としていて、なかなか補償されにくい不注意によるガラス割れや第三者が原因のガラス割れに対しても適用可能です。
適用対象については保険の特約を確認しておきましょう。
マンションやアパートなどの賃貸住宅にお住まいの場合は、ベランダの窓ガラスが割れた際の責任の所在が異なります。
通常なら管理側の負担になりますが、原因によっては自己負担が必要になります。
・自己負担になる場合
故意や過失による破損でベランダの窓ガラスを割ってしまった場合は自己負担になります。
具体的には、「子どもがボール遊びをしていてベランダの窓ガラスが割れた」「家具を移動させようとして窓ガラスにぶつけてしまった」などの場合は故意・過失が原因と見なされます。
こうした故意によるガラス割れは原因を特定しやすいので、正直に申告するようにしましょう。
ただし、前述したガラス保険であればこうした故意によるガラス割れでも補償されます。
・管理側の負担になる場合
台風や地震の衝撃など自然災害が原因でベランダの窓ガラスが割れた場合は、大家さんや管理会社の負担になります。
ですが、台風が接近してくると分かっている状況で窓や雨戸を閉めていなかった場合は、入居者に過失があったと見なされ、自己負担となります。
自然災害以外では空き巣に入られた際に割れた、第三者にいたずらされて割れた、といった場合に管理側の負担になります。
その他、経年劣化によるガラス割れも管理側が負担します。
ベランダの窓ガラスが割れた際には交換が必要ですが、気になるのがその費用。窓ガラスの大きさと種類ごとの費用相場は次の通り。
・ 90cm×90cmのガラスの場合
フロートガラス:13,000~20,000円
網入りガラス:19,000~29,000円
強化ガラス:20,000~27,000円
防犯ガラス:30,000円
複層ガラス:25,000~27,000円
・90cm×180cmのガラスの場合
フロートガラス:35,000~40,000円
網入りガラス:28,000~40,000円
強化ガラス:35,000~42,000円
防犯ガラス:50,000円
複層ガラス:38,000~40,000円
また、このほかにも交換に伴う工事費や業者がご自宅まで訪問する際には出張費も別途加算される場合があります。
こうした窓ガラスの交換費用を少しでも安くする方法があります。
一つは業者ごとの見積もりを比較すること。
最近ではほとんどのガラス修理業者が無料見積もりを実施しています。
電話やメールでの見積もり依頼も可能ですが、より詳細な金額を知るためには業者に現場まで来てもらうことをおすすめします。
もし提示された金額に納得できない場合はその場でお断りすることも可能です。
もう一つは割引キャンペーンを行っている業者を探すこと。
業者によってはオンライン申し込み限定価格や期間限定割引などのキャンペーンを実施しています。
お近くにある業者を調べてみて、現在利用できそうな割引キャンペーンがあるか確認してみましょう。