《落葉樹・落葉樹など》樹種別に庭木の剪定に適した時期を紹介します
公開日:2022.8.23 更新日:2024.4.5庭木剪定は庭の木をきれいに保つために欠かせない作業です。その剪定時期は庭の枝が伸びてくれば剪定したらよいと考えている人も少なくありません。しかし、適切な時期に剪定することで、それぞれの木をよりきれいに保ちやすくなりますよ。この記事では、庭木剪定の時期はいつがよいのか、その理由も含めてそれぞれの樹種ごとに丁寧に解説します。
庭木剪定は庭の木をきれいに保つために欠かせない作業です。その剪定時期は庭の枝が伸びてくれば剪定したらよいと考えている人も少なくありません。しかし、適切な時期に剪定することで、それぞれの木をよりきれいに保ちやすくなりますよ。この記事では、庭木剪定の時期はいつがよいのか、その理由も含めてそれぞれの樹種ごとに丁寧に解説します。
庭木剪定は夏と冬の時期に行うのが一般的ですが、それぞれで剪定する理由が異なります。
夏の剪定は、主に以下の理由で行われます。
・通気性や日照をよくする
・枝を短くして、台風で折れるのを防ぐ
・樹木全体の形を整える
以上の目的で行われることが多いです。
夏の剪定はやりすぎると樹木が弱る可能性があるため、軽めに行います。
これに対して冬に行う剪定は春になって庭木の活動が盛んになるために行います。この剪定をしっかりと行うことで、養分や水分を吸い上げやすくして、生長を促す、害虫が繁殖するのも防ぐ役割があります。
この冬の剪定は、樹木によって最適な時期は変わりますが、基本的に新芽が出る前に行います。この剪定の時期を間違えると、花や実ができなくなる場合や、場合によっては、樹液が大量に流出し枯れてしまう原因にもなりますよ。
また剪定を行うときには、剪定の方法も大切です。剪定の方法が悪いと枝を傷めてしまい、見た目に影響するだけではなく、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。自分でやった方が愛着もわきますし、コストも下がりますが、不安な場合にはプロにお願いするのも選択肢です。
針葉樹は、コニファーとも呼ばれ、家の目隠しに使われることが多い樹木です。また、歯が落ちにくいため、手入れが楽なのも人気な理由の一つ。
この針葉樹には、スギやヒノキ、ヒバなどの種類があります。この針葉樹は剪定をしなくても、枯れないと言われていますが、きれいな形で育てていきたいのであれば、針葉樹であっても剪定は欠かせません。
なぜなら、剪定をしないと、台風で倒れてしまう、害虫が発生する、枝が横に広がりすぎて邪魔になってしまう、というトラブルが起きてしまうからです。
剪定時期は春先の3~4月くらいに強剪定と呼ばれる剪定を行います。冬に樹木は休眠期に入っているため、この時期にしっかりと剪定を行っておくと、枝の伸びがよくなります。
夏場は、暑さで樹木が弱りやすく、この時期の剪定はおすすめできません。春先以外では、伸びすぎてしまった枝や枯れてしまった葉を取り除く軽剪定という作業を行います。
針葉樹を剪定するときに注意するべきなのは、金属製のハサミを使わないことです。針葉樹は、鉄製のものだと切った枝が茶色く変色することがあります。そのため、金属を使わずセラミック製のハサミを使うことで、この問題は解決しますよ。
カシ・椿・ツツジ・キンカン・キンモクセイ・クチナシなどが常緑種です。この常緑樹は葉に栄養を蓄えて冬を越す性質があるため、真冬に剪定を行うのは避けましょう。栄養が十分に行き渡らず、冬を越えられない可能性があります。仮に冬を乗り越えることができても、春先に十分な栄養が確保できていないために、新しい葉をつけることができず、生長を阻害してしまいます。
常緑樹の剪定時期は、4~6月がおすすめです。針葉樹よりも少し時期が遅めになります。この時に基本剪定を行い、余分な葉をしっかりと落としてあげると、成長を促しやすくなります。軽剪定を行う場合には、8~10月がおすすめです。
寒い地域であれば少し早めに、暑い地域であれば、少し遅めに行うとよいでしょう。また剪定しすぎると、葉が日差しを遮れなくなり、幹が日焼けを起こし衰弱することもあるため、剪定しすぎは避けましょう。
ただし中には、あまり大きくなりすぎると困る、という人もいるかもしれません。その場合には、暑い時期に基本剪定を行う方法もあります。意図的に時期をずらすことで、成長を阻害させ、大きくなるのを防げますよ。ただし、枝を切り落としすぎると、弱ってしまうため、くれぐれも慎重に剪定してください。
アオハダ・アオダモ・ヤマボウシ・ハナミズキなどが代表的な落葉樹です。落葉樹は冬が来る前に全ての葉を落とし、休眠する状態になります。
剪定の時期として最適なのが、この葉が落ちきった時期で、12~2月くらいが基本剪定を行う最適な時期となります。落葉樹の場合には、木の幹に十分な栄養が蓄えられているため、太い枝を切っても、それほどダメージはありません。ただし、カエデなど中には休眠期が短い樹木もありますので、その場合には早めの対処を行いましょう。
落葉樹は、葉が落ちていることで、枝葉の状態がわかりやすく剪定もしやすい木です。一方で軽剪定は、活動期を避けて行う必要があります。剪定が行えるのが、3月・6月・9月・10月がこの時期に該当します。
ただし、一般家庭において正月の日に備えてどうしてもきれいにしておきたい、という場合もあります。この場合には10月から12月にかけての時期に剪定を行うことも。この場合には切り方に気を付けて樹木を傷めないような切り方をしていかなければいけません。
ただし、一般家庭において正月の日に備えてどうしてもきれいにしておきたい、という場合もあります。この場合には10月から12月にかけての時期に剪定を行うことも。切り方に気を付けて、樹木を傷めないような切り方をしていかなければいけません。