1.シマトネリコとはどんな庭木?
シマトネリコが人気な理由をご紹介
シマトネリコは、モクセイ科トネリコ属に分類される常緑樹です。
日本の庭や公園などでよく見かけるシマトネリコの人気の理由は以下の通りです。
・美しい緑と四季折々の変化
シマトネリコは一年中美しい緑の葉を選び、季節ごとの変化を楽しむことができます。春の新緑、夏の深緑、秋の赤い実など、四季の変わりが楽しめるポイントが魅力です。
・特有の香り
シマトネリコは独特の香りを持ち、その香りは周囲を爽やかに彩ります。この香りは樟脳( しょうのう ) という成分によるもので、風が吹くたびに心地よい香りが漂います。
・日陰を提供する機能
豊かな葉を持つシマトネリコは日陰を提供してくれるので、日差し対策にもなります。庭でくつろぐ場所や、他の植物の育成にも役立ちます。
・初心者でも育てやすい
シマトネリコは、丈夫で日陰でも育ちやすい特性を持ち、初心者にも手軽に育てられる庭木です。地植え後2年以上経つと、水やりの必要もなくなります。
成長が早いため、年に2回は剪定が必ず必要になりますが、シマトネリコの剪定は比較的簡単なため、素人でも挑戦しやすいです。
また、一般的な病害虫や害虫に対して比較的耐性があります。そのため、病気や虫による被害を心配する必要が少ないです。
2.シマネトリコの台風対策は必要?
風に強い性質はあるが台風対策は必須
シマトネリコは、深い根を持つ木であり、その強固な根が地中に張り巡らされているため、一般的には台風に対して比較的強い木とされています。
ただし、 台風の強風や暴風雨が吹く際に、木の大きさや成熟度、地域の気候などによって影響を受けることが想定されます。
・枝折れや倒木
台風の強風や暴風雨によって、枝が折れたり、木が折れたりする可能性があります。 特に成熟した大きな木は風の影響を受けやすいです。
・根の浸水
土壌が水浸しになると、シマトネリコの根が酸素不足になり、根の健康が脅かされる可能性があります。これによって木の成長や木の健康に影響が出ることがあります。
・地盤の緩み
土壌が飽和状態になると、木の根の固定力が低下し、地盤の緩みや崩壊が起こる可能性があります。
・落葉や落実
強風によって葉や実が吹き飛ばされたり、落ちたりすることで、木の外観や生態系に影響が出る可能性があります。
・病気や虫害のリスク
台風によって問わってしまったシマトネリコは病気や害虫に対して脆弱になる可能性があります。被害箇所から病原菌や虫が侵入しやすいため、注意が必要です。
一般的には、台風が接近する前に木の周囲の確認や手入れを行うこと、強風や突風による被害を考慮するために適切な対策をすることが重要です。
3.シマネトリコの台風対策
支柱や剪定といったケアが必要
シマトネリコなどの木々の台風対策は、木の安全性を確保し、被害を防ぐために重要です。
シマトネリコを台風から守るには、支柱を立てる、剪定をするといったさまざまなやり方があります。
以下に、シマトネリコを守る詳しい方法について解説するので、参考にしてみてください。
1.支柱を設置する
購入して日が浅い木は、植えやすいように根っこが短く切られた状態で植え付けられています。
そのため、まだ植えてから時間が経っていない場合は根がきちんと張っておらず、台風などの強風で倒れてしまう恐れがあるのです。
強風に耐えられるように、支柱を設置してやるのが重要となります。
2.庭木の上部を剪定する
枝葉が上部に密集していると、木の重心が高くなって安定感が無くなります。
「上部を軽く、下部をどっしりとした樹形」を目指して剪定することで、風に強いバランスを保てます。
3.庭木は広い場所に植える
樹木は根を張る場所が狭いと安定感に欠けた重心になり、背が高くなるにつれて風で倒れやすくなります。
木を植える際は充分な広さのある場所に植えるようにしましょう。
4.土壌管理をする
土壌を正しく管理することで、木の根がしっかりと張ることができます。 深く張った根は、風に対して安定性を高めます。 土壌の適切な排水と保水を確保することも大切です。
5.強風ネット
台風の際には、風が直接木に当たるのを防ぐために、特殊なネットを使用することがあります。これにより、風圧を分散させる効果があります。
6.定期的な点検
台風前や台風後に、木の状態を点検し、傷が付いた弱い部分を見つけることが大切です。被害を防ぐために、早めの対処が重要です。
シマトネリコの台風対策は、地域の気候や木の種類に応じて異なる場合があります。そのため、専門家のアドバイスを得ることで、適切な対策ができるでしょう。
4.強風でシマトネリコが倒れないための支柱の立て方
3種類の支柱や応急処置のやり方をご紹介
大型の台風警報など、強風が長時間続くことが分かっている場合や、台風でシマトネリコなどの庭木が倒れかかってしまった時などは、支柱を立ててやって庭木を固定してやるのが効果的です。
代表的な支柱の立て方は主に3種類あり、以下のように設置します。
・八つ掛け
3~4本の丸太や竹をシマトネリコなどの庭木に斜めに立てかけてやり、樹木の周りを囲うように固定するやり方です。
シマトネリコやオリーブは八つ掛けで固定されることが多く、屋外で見かけることもあるのではないでしょうか。
・鳥居支柱
竹などを縦と横に組み合わせて、神社の鳥居のような形状にして固定する方法です。
八つ掛けよりも場所を取らないので、公園や街路樹といった人通りが多い場所で用いられることの多いやり方です。
・布掛け支柱
竹などをマス目状に組み合わせて、内部の複数の樹木をまとめて支える方法です。生垣などの密集した樹木に用いられることが多いです。
そのほか、強風によって庭木が傾いてしまった場合、支柱で固定する以外にも以下のような応急処置があります。
・木の上部を剪定する
・ロープでフェンスや柱に縛って固定する
・根が出てしまっていたら乾燥防止のために土をかけておく
・仮組みで良いので支柱を立てて固定する
・不要な木の場合、思い切って伐採してしまう
5.強風でシマトネリコが倒れるとどうなる?
二次被害が起こる危険も
シマトネリコなどの庭木が台風などによって倒れてしまうと、自宅の敷地内だけでなく倒れ方によっては敷地外まで迷惑が及ぶことがあります。
台風や強風などで庭木が倒れた際によくある被害としては、以下のものが挙げられます。
・倒木
強風で庭木が倒れてしまった場合、そのまま放置すると木が飛んでいって、敷地外の住宅や通行人、車などにぶつかって二次災害を引き起こす恐れがあります。
庭木の根が充分に張っていない、剪定を怠って庭木の上部に枝葉が密集していてバランスが悪いといった状態だと、庭木が倒れやすいため注意しましょう。
・かかり木
かかり木とは、庭木が風によって倒れかかり、隣家の敷地や住宅、または電線などに引っかかった状態です。
この状態は倒木よりも危険な状態であり、引っかかっている木を戻そうとしたら木の弾力によって跳ね上がり、怪我をする恐れがあります。
また、電線に庭木が引っかかった状態は感電や断線の恐れがあり、最悪の場合は停電や火事を引き起こす恐れもあります。
こうした倒木やかかり木を発見したら、ご自身で対応しようとせず専門の業者に連絡して対応してもらうのが、確実です。
電柱の場合は電力の管理会社などに連絡すれば業者を手配してもらえることもあります。
6.対応が難しい場合はプロの業者に依頼しましょう
総合的なケアをしてくれる業者がおすすめ
台風が近づくとシマトネリコなどの庭木の対策は必須です。
強風に備えて庭木を支柱で固定し、もし倒れかかったらしかるべき対処をしなければなりません。
倒木やかかり木などの状態になった庭木を放置すると、自宅だけでなく周辺の家にも迷惑がかかる恐れがあります。
こうした対応をすべて素人が行うのは難しく、庭木の対応が手に余ることも多いかもしれません。
そうした場合には、庭木の知識や対応実績の豊富なプロの業者に依頼するのがおすすめです。
専門の業者であれば庭木の剪定でバランスを良くして倒れにくい状態にしたり、植えて間もない庭木が生長するまでしっかりとした支柱を組んでくれたりします。
また、台風などの強風によって倒木やかかり木の状態になってしまった庭木に対しても、周囲に迷惑が及ばないよう十分に配慮された対応が可能です。
特に台風で電線などに木がかかってしまった際は、無理に元に戻そうとすると電線が断線して火事になったり、周囲一帯が停電してしまったりするといった恐れもあります。
こうした事態を避けるためにも、ご自身で対応しようとせず適切な事業者に連絡するようにしてください。