水回りの凍結トラブルにご注意を!場所別の特徴・対応策を紹介します
公開日:2023.3.9 更新日:2024.4.2
冬場の水回りで特に注意しておきたい問題のひとつに凍結トラブルがあります。
この記事では、トイレ・蛇口・立水栓・給湯器・水道管といった水回り箇所別に、凍結トラブルの原因や対処方法を紹介しています。
冬場の水回りで特に注意しておきたい問題のひとつに凍結トラブルがあります。
この記事では、トイレ・蛇口・立水栓・給湯器・水道管といった水回り箇所別に、凍結トラブルの原因や対処方法を紹介しています。
特に冬場に気温が0度以下になるような寒冷地では、凍結が原因でトイレの水が突然流れなくなってしまうことがあります。
凍結は特に給水管や排水管に定期的な水流が無いケースで起こりやすくなります。
水は凍ってしまうと体積が増えて膨張しやすいため、排水管や給水管、パイプ等に負担がかかってしまい、最悪の場合は破裂してしまうことも。
凍結予防策として、普段からメーカーごとに設定されている防止方法を試すか、水抜きする、不凍液を使用するとよいでしょう。
また、実際にトイレで凍結が起きてしまった場合は、室温を高める、給水管などにカイロや温水、ドライヤーの温風を当ててみると、症状が軽度なケースでは凍結が解消される場合もあります。
ただし、このような対処でも状況が改善しない時は、凍結の状況が深刻であることが考えられます。
そうなると、早めに業者に依頼して対応してもらうことが大切です。
また、トイレではウォシュレットの凍結にも注意が必要です。
ウォシュレット自体の故障による被害はそこまで大きなものになることは少ないですが、他の部位と比べて部品が繊細で壊れやすいです。そのため、修理費用がかさんでしまうことも考えられます。
水抜きを行なったり、トイレのメーカーごとに推奨されている凍結防止策を講じるなど、あらかじめ対処しておくと良いでしょう。
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蛇口は、氷点下4度以下になると凍結やそれに伴う破損が起きやすくなるといわれています。
寒冷地であれば、気候に見合った仕様の蛇口を設置するといった対策がすでに行なわれている家庭がほとんどでしょう。
しかしそうでない地域で、特に日陰や風当たりの強い場所に蛇口がある場合は、朝晩の気温が氷点下になる時期が来る前に、対策を施しておくのが賢明です。
予防策として実施しやすい方法は2つあり、一つ目は蛇口に布などの保温材を巻く、二つ目は水抜きをするというものです。
水抜きをする際は、蛇口を開いたまま、水抜き用の元栓またはメーターボックス内にある止水栓を閉め、水を出し切ることが大切です。
もし、老朽化などの理由で蛇口の交換自体を検討している場合は、この機会に耐寒性の高いものに取り替えるというのも有効な手段となります。
なお、もし蛇口の凍結が実際に起きてしまった場合は、タオルを蛇口に巻いてから40度以下のぬるま湯をかける、ドライヤーの温風やカイロなどの保温材をあてるといった方法でゆっくり解凍するのがオススメです。
急激な温度変化によって蛇口や水道管が破裂する原因につながってしまうため、凍った箇所は高温で、急速に暖めないように注意しましょう。
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立水栓は屋外に設置されている関係で、冬場になると凍結を起こしやすい箇所のひとつです。
立水栓は蛇口ハンドルを閉めた際に配管内に水が溜まる仕組みになっていますが、それが凍って膨張すると、ひどい場合には設備の破損にもつながるので注意が必要です。
もしも実際に凍結トラブルが起きてしまった場合は、急ぎでなければ自然に解凍されるのを待つことをオススメします。
この方法だと部品や配管などへの負荷が少ないためです。
もし自然解凍が待てない状況であれば、凍結箇所にタオルなどを巻き、40度前後のぬるま湯を少しずつかけていく方法もあります。
なお、凍結を予防する方法としては、水抜きをする、タオルを巻いて保温する、少量の水を流し続ける、などの手段が有効です。
ただし、通常の立水栓には水抜きをするための機能が備わっていないものも多くなっています。
その場合は水抜き用の栓を別途設置するか、水抜き機能が初めから備わっている立水栓に取り替えるという方法もあります。
少量の水を流し続ける、断熱をするといった他の予防策では凍結を防ぎきれない場合などに検討してみると良いでしょう。
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給湯器とその周辺で凍結トラブルが起きてしまった際の対処策と、予防方法について紹介します。
まず、そもそも給湯器には自動ポンプ運転や内蔵ヒーターといった防止機能が備わっているため、よほどのことがない限り凍結することはありません。
それでも、大寒波に見舞われるなどして凍結トラブルが起きてしまった場合は、まずは問題の起きている箇所を確認しましょう。
給湯器とその周辺で起きる凍結トラブルの発生箇所は主に5つあり、水道の配管部分、給湯器本体の配管部分、お風呂の追い炊き配管部分、給湯配管部分、そして給湯器の接続部分にある水抜栓の周辺です。
特に、水道水が通る水道配管部分が一番凍結が起きやすくなっています。
トラブルが起きた箇所が確認できたら、次に給湯器のスイッチを切りましょう。そして、外気の上昇とともに凍結した箇所が自然と溶けるのを待ちましょう。
なお、凍結箇所にお湯をかける、ドライヤーの温風を当てるという対処を取ることもできますが、給湯器は電子機器です。また、ゴムパッキンや保温材などの部品を傷める原因にもなりかねないので、凍結解消策としては賢明な方法とはいえません。
給湯器の凍結トラブルは滅多なことでは起きないとはいえ、徹底した予防をしておきたいという方は、給湯器の配管周辺にヒーターや保温材・断熱材を設置するという対策が効果的です。
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このトラブルは原因となっている場所によっては非常に厄介ですし、修理費用も高額になる事があります。
まず水道管が凍結する温度ですが一般的にマイナス4℃以下とされているのですが、これは気温ではなく水道管の周りの温度ですので注意が必要です。
例えば気温が0℃だったとしても湿度が30%で5メートルの風が吹いていた場合はマイナス5℃となってしまいます。
ですので気温が2~3℃であれば凍結することがあることを頭に入れておきましょう。
特に外に設置されている水道管はご注意下さい。
万が一凍結した場合は一旦止水栓を閉め原因と思われる部分にタオルなどの布を被せその上から40℃程度のぬるま湯をゆっくりとかけていきましょう。
一気に溶かそうと熱湯をかけると寒暖差で水道管が破裂することがあるのでご注意ください。
ある程度溶けたと思われるところで元栓を開け水を流してみましょう。
このトラブルの予防法としては、むき出しになっている水道管に厚手のタオルやエアーキャップ(プチプチ)を巻き付けておくことです。
それと非効率かと思いますが、水を流し続けることも有効です。
水道管の破裂など、自分で対処できないトラブルに見舞われた際は専門業者に修理を依頼しましょう。
その際、高額請求などのトラブルに巻き込まれないためにも、必ず2社以上から見積もりをして比較検討することを推奨します。
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