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ダムの形式ってどんなものがある?種類や特徴を詳しくご紹介します

公開日:2021.11.12 更新日:2024.4.3
ダムの形式ってどんなものがある?種類や特徴を詳しくご紹介します

大雨が降った時に洪水にならないように川の水の量を調節したり、逆に日照りが続いたときは大事な水の供給源となったりと、わたしたちの生活に欠かせない存在のダム。
そのダムには、いくつかの形式があることをご存じでしたか?
今回は、そんなダムのたくさんある形式と、その形式別の特徴についての情報をご紹介していきます。
ぜひ参考にして頂けると嬉しいです。
また、この情報を読んでダムに対する関心を深めていきましょう。そうする事によって問題が発生してもしっかりと落ち着いて対応する事ができます。

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アーチ式コンクリートダムの特徴

アーチ式コンクリートダムの特徴とは?アーチ式コンクリートダムの特徴をご紹介します。

アーチ式コンクリートダムの写真

このダムには様々な型が存在します。最も多いのは下流側に湾曲したドーム型アーチ式コンクリートダムになっています。形状が複雑で設計が難しくなっています。

最も少ないコンクリートの量で設計する事ができ、これが現在まで続く主流のアーチ式コンクリートダムの基本形となっています。

この他にも放物線アーチダムや、湾曲していない円筒型アーチダムなどの種類が存在します。派生した型式としては、カナダのダニエルジョンソンダムなどが採用された複数のアーチが連なるマルチプルアーチダムや、アメリカなどで採用された重力式コンクリートダムの特徴を併せ持った重力式アーチダムがあります。

アーチダムはコンクリート使用量が少なく済み、重力式コンクリートダムに比べて工費圧縮が可能になっており、経済性で優れています。ただ、経済性に優れている反面、重力ダムのようにダム自体の重量を利用して、貯水池の水圧によるダムを転倒させる力を対応する事が難しくなっています。そのため、ダムにかかる水圧をアーチで湾曲させることで、両側山腹の岩盤に圧力を分散させています。

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重力式コンクリートダムの特徴

重力式コンクリートダムの特徴とは?重力式コンクリートダムの特徴をご紹介します。

重力式コンクリートダムの写真

ダムにおける堤体の構造形式の一つです。ダム湖に蓄えられた水の水圧を、堤体の自重によって支える構造のダムになっています。

断面は大まかに直角三角形であり、構造が簡単なため、大きなダムでも比較的容易に建設する事が可能になっています。

ダム自体は支える強固な基礎岩盤が必要であり、使用するコンクリート量が多くなっており、工事期間が長くなりがちなのが特徴ではありますが、日本では最も多く作られている形式なため、たくさん存在しています。

このように、ダムによって作業時間や使うコンクリートの量など違いがたくさんある事がわかります。そして、役割も大きく変わってくるため、しっかりと調べておくことが大切になってきます。

見た目が中空重力式コンクリートダムと似ているため、見分けがつかない場合があります。見分ける為には、しっかりと重力式ダムの特徴を調べ情報収集を行う事が必要になってきます。働きもすこしずつ違ってくるので面白いと思います。

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中空重力式コンクリートダムの特徴

中空重力式ダムの特徴とは?中空重力式ダムの特徴をご紹介します。

中空重力式コンクリートダムの写真

重力式コンクリ―トダムの堤体内を空洞化したダムの事を中空重力式コンクリートダムと言います。単に中空重力式ダムと言ったりする事もあります。

見た目はほとんど重力式コンクリートダムと変わりません。中空重力式コンクリートダムは重力式コンクリートダムと比較して、コンクリートの打設量が少なく済んだり、輸送コストがかからないという経済的なメリットだけではなく、基礎岩盤への設置面が空中分だけ広くなるため、安定性が重力式コンクリートダムよりも増すというメリットもあります。

現在ではコンクリートが安く回ってきている上、型枠にかかるコストが増してきている事から、中空重力式コンクリートダムの建設はされなくなっています。将来的な建設の予定も今のところないという事です。

こういった情報は他にもたくさん存在しています。興味を持った方は情報を集めてみる事をおすすめします。

なた、国内で現存する中空重力式コンクリートダムは13箇所のみになっています。その中でも内4基は中部電力が所有しています。中空重力式コンクリートダムの所有数では群を抜いてトップになっています。特筆すべき点であると言えます。

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ゾーン型ロックフィルダム

ゾーン式ロックフィルダムの特徴とは?ゾーン式ロックフィルダムの特徴をご紹介します。

ゾーン型ロックフィルダムの写真

岩の塊を主な築堤材料として作られているダムの事を指します。貯水の漏水を防ぐために、ダムの内部にコアを作る内部遮水壁型とダムの上流面を遮水壁で覆って遮水する表面遮水壁型があります。

中央遮水壁型ロックフィルダムは堤体の中央部分に土質材料による遮水壁を作り、その外側に砂礫などでフィルターを作り、更にその外側に岩の塊を積んでつくるダムになっています。

遮水壁をアスファルトコンクリートで作るダムもあります。傾斜遮水壁型ロックフィルダムは遮水壁を斜めに設置するダムの事です。

このように同じロックフィルダムでも様々な種類のものが存在している事がわかります。

ロックフィルダムはコンクリートダムに比べて築堤材料が安く、経済的なところが魅力的だと言えます。基礎の岩盤がそれほど頑丈ではないところでも築造する事ができ、高いダムの築造も可能になっています。

日本には283ものロックフィルダムが存在し、高さ100メートルを超えるロックフィルダムは26もあります。日本で最初に作られたロックフィルダムは、1952年に作られた岐阜県木曽川水系久々利川の小渕防災溜池になります。表面遮水壁型で高さは18.4メートルになっています。

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ダムの形式まとめ

ダムの種類は様々ありました。ここまでのダムに関する情報をまとめました。

放水しているダムの写真

たくさんのダムの種類が存在し、一つひとつ違った役割、作り方の物がある事がわかっていただけたでしょうか。

なかなかダムに関する情報を調べるという機械がないと思うので、このような情報を知っている方は少ないと思います。

今回ご紹介した分を読んで興味を持っていただけましたら、もっと調べてダムに関する知識を付けてみると楽しいと思います。

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