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【水にまつわる雑学】水道ってどんなもの?

公開日:2021.11.12 更新日:2023.12.22
【水にまつわる雑学】水道ってどんなもの?

この記事ではは水道についての基礎知識を紹介していきます。

皆さんは普段何気なく使っている水がどこから来てどのようにして蛇口から出てくるのかご存知ですか。さらに使い終わった水はどこに流れているのか、再利用されているのか、その辺りの基本的な仕組みや現在の状況などを簡単に説明します。さらに近年若い方を中心にひそかなブームが起きているダムについても紹介します。

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1.【水にまつわる雑学】上水道ってどんな水道?

上水道は飲用水を提供するためにある水の通り道。設備全般を指す場合も

上水道の水道管の写真

この水道は非常に重要で、これがあるからこそ新鮮でおいしい水が毎日飲めるとも言えます。

人は上水道が出来るまで池や湧水、川の周りでしか生活できませんでした。しかし、上水道が出来たことで、水源が無い地域でも暮らしていけるようになりました。

上水道の歴史は古く、ルーツは古代ローマまでさかのぼります。日本において有名なのは安土桃山時代に徳川家康が井の頭池から引いた神田上水ですね。それから約300年が経過して現在のような仕組みになったのは明治31年と言われています。

上水道の仕組みを簡単に説明します。ダムに雨や雪解け水が溜まり、それを活性炭接触池に移し、さらに凝集剤が入っている着水井に流したあと、薬品を混ぜる薬品混和池に入れます。その後フロック形成池、沈殿池、ろ過池、塩素混和池、上水池、配水池を通って、初めて蛇口まで到達します。これらの一連のシステムも上水道と言います。

この水道で現在問題になっているのが、水道管の老朽化です。日本の水は世界基準と比較しても安心かつ安価ですが、それもここにきて変化を求められているようです。と言うのも老朽化による事故が頻発しているからです。水道管の耐用年数は法定では、40年と言われています。しかし現在の水道管の多くは設置から60年以上が経過しようとしています。これではトラブルが多くなるばかりです。そのような問題もありますので、少しでも良いので上水道に関心を持って下さい。

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2.【水にまつわる雑学】下水道ってどんな水道?

下水道は汚れた水の通り道だけではありません。特に活躍するのは雨の時です

濁った水を流している下水道の写真

この水道に関して多くの方はあまり良いイメージを持たれていないと思います。臭い、汚いなどの印象がある下水道ですが、現在の暮らしにとってはなくてはならないものです。

昔は家庭や工場から出た汚れた水をそのまま川や海に流していました。当然川や海は汚れ、そこに生息していた魚を食べたことにより健康を害される被害が多発しました。社会などで習う公害問題です。それらを解決するために出来たのが現在の下水道システムです。

生活排水や工業廃水には様々な有害物質が含まれていますので、終末処理場と言う場所に集めて綺麗にしたあと海に流しています。

下水管の恩恵として一例を示すと、これが無ければ今でもくみ取り式便所のままという事です。

現在この水道には二つの管(くだ)があります。汚水管と雨水管です。汚水管と言うのは生活排水やし尿を終末処理場に送る役割があります。一方で雨水管は文字通り雨水を海に流す役割があります。マンホールに「うすい」と書かれているのを目にした方もいらっしゃると思います。昭和50年以前は汚水と雨水を同じ管で流していたのですが、大雨が降った時などは水が溢れ汚いものまで海に流れていたので、現在では分けられています。

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3.【水にまつわる雑学】中水道ってどんな水道?

中水道は雨水や生活排水を再利用することで都会で多く用いられています

建物に併設された貯水タンクの写真

この水道は多くのビルやホテルなどで用いられています。また最近では水道代金の節約やエコ志向により戸建て住宅でも中水道を設置しているご家庭もあります。

特に都市部では、人口の集中により新たな水源を確保することが困難な状態にあるため、この水道システムが導入されています。

中水道というと聞き馴染みが無い方も多いとは思いますが、ホテルや大規模商業施設のトイレなどで、水を再利用していますという表示を見たことがある方は多いと思います。それが中水道という事です。つまり、雨水やし尿以外の排水を一度フィルターを通すことで再利用する仕組みです。

再利用すると言っても、上水として使うのではなくトイレを流す時の水や散水に使用されています。一度使用した水を再利用しているため、新たな水道料金が発生することはありません。

一部では入浴の際にも使用できるのではないかという意見もありますが、衛生上止めておいた方が無難です。

この水道で多くの方がご存知なのが、井戸水です。井戸の水をポンプを使用して組み上げたあと、水道管を通して各場所に行きわたらせます。昔からの井戸水にはフィルターが設置されていませんが、年に一回の水質調査があります。そこで基準をクリアしていない場合は使用を差し止められます。水も有限ですので、中水道がもっと普及すればいいですね。

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4.【水にまつわる雑学】ダムの必要性とは?

ダムが造られている目的は治水と利水の二つ。仕組みを簡単に紹介

放水しているダムの写真

これが造られている目的を役割別に紹介します。

まずは治水です。ダムが出来る以前は度々川の氾濫に悩まされていました。生活のために川の近くに住んでるものの、雨が降る度に流され多くの人が犠牲になっていました。

さらに田んぼや畑の作物も、収穫前に水によって流されることも。そのような事態を防止するために造られたのがダムです。

これがあることで大雨の時でも水を堰き止めておくことが出来るようになりました。

ダムが造られているもう一つの目的が利水です。ダムが出来るまでは、突然の干ばつによって作物が収穫できないことがままありました。しかしダムが出来てからは雨水や川の水を溜めておき、日照りが続いた時にはその水を放出して作物に撒くことが出来るようになりました。

また水を放出する際に、タービンを回すことで発電することが可能となっています。水力発電は二酸化炭素は出ませんし、濃縮ウランも使用しませんので、非常にクリーンなエネルギーです。

この目的は最近変化しつつあります。上記の役割だけでなく観光地としての役割も持ちつつあります。ダムは山奥にあるので交通の便は非常に悪いのですが、それが逆に魅力のようです。大自然と巨大人工建造物のコントラスト、放流時のダイナミックさが一部の方に大人気です。

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水にまつわる雑学のまとめ

水の雑学にまつわる様々な情報と大切なポイントをおさらいします

水のイメージ写真

ここまで水に関する雑学をいろいろ紹介してきましたが、最後におさらいも兼ねて重要ポイントをお伝えします。

まず水道には上水道、下水道、中水道の3つがあります。それぞれに大切な役割があり、どれも生活に欠かすことが出来ません。

そして皆さんが安心して暮らせるように出来たのがダムです。水は人間が生きていくことでなくてはならないものですから、今回紹介した雑学も知っておいて下さい。

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