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上水道とは?その役割や必要性などを解説します

公開日:2021.11.12 更新日:2024.4.3
上水道とは?その役割や必要性などを解説します

上水道の役割などの事例を紹介しながら、その必要性について紹介します。この水道は現在の生活の中でなくてはならないものです。これが無かったら生活レベルが100年は後退すると言っても過言ではありません。そこでここからは、上水道がなぜ必要なのか、私たちの暮らしの中でどんな役割を果たしているのかを分かりやすくお伝えします。また事故事例を紹介しながら、現在の上水道が抱える問題についてもお伝えしていきますので、考えて頂くきっかけになれば幸いです。

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1. 上水道の役割①

上水道の役割その1。安全かつ安価で誰にでも水が手に入ることです

上水道の水のイメージ写真

この水道の役割としてまず紹介するのが、安全な水を飲めることです。

上水道が普及する以前は、川の水や井戸水、湧水が用いられていました。これらは一見するときれいなのですが、中には様々な成分が含まれていますし、場所によっては有害なものもあります。それらによる被害を無くすために出来たのが、上水道です。

水道法により、様々な基準が決められており、それをクリアした水しか上水道には流すことが出来ません。そのためどんなにきれいな水でも、ろ過し消毒してから皆様に供給されています。

この水道の役割として次に紹介するのが、安い値段で手に入ることです。

例えば上水道が無く、自分で川から水を引き込まなくてはいけなかったとしたら、莫大なお金が必要ですね。消毒設備まで作るとなるといくら必要なのか見当もつきません。国が整備する上水道があることによって、比較的安い値段で水を利用することが出来ています。

この水道の役割として最後に紹介するのが、誰にでも手に入れることが出来ることです。現在の上水道は水道法によって、全国津々浦々に行きわたるように整備されています。ご家庭や職場で使うには水道料金を払う事になる訳ですが、そうしなくても公園の水は無料で飲めますね。これも上水道があるからこそです。

2. 上水道の役割②

上水道の役割その2。貴重な水資源の公正な分配が出来ることです

雪が日光で溶けている写真

この水道の役割で以外に気付いている方が少ないのが、資源の公正な分配です。

雨や雪解け水で無尽蔵にある気がしますが、水と言うのは限られた資源です。もし上水道が整備されていなかったとしたら、水辺に住んでいる人しか水が飲めなくなりますし、その辺りの土地価格が急騰してしまいます。

日本に住んでいるとあまり感じないのですが、世界に目を向けると、いまだに水をめぐって小競り合いや紛争などのトラブルが発生しています。そのくらい水は貴重なのです。その貴重な資源を公正に分配してくれているのが上水道です。

この水道の役割として次に紹介するのが、生活の利便性です。

現在の生活には様々な場面で水をたくさん使用します。日常生活だけでなく、大規模商業施設や工業生産など水は欠かすことが出来ません。もし上水道が無ければ、それらを川などからくんでこなくてはいけなくなりますが、現実には不可能ですね。

この水道の役割についてお伝えしてきましたが、最後に紹介するのが利便性です。現在の日本では蛇口をひねればすぐに水が出ますので、いつでもどこでも水を使う事が出来ます。お風呂にいつでも入れますし、お料理も時間が決められているわけではありません。このような利便性の維持も上水道の役割の一つです。

3. 上水道の事故事例①

上水道の事故事例その1。水質が汚染されると給水が停止されます

川に設置された上水道の設備の写真

ここでの事故事例としてまず紹介するのは、汚染の原因となる物質を誤って流したために、給水が止まってしまったケースです。

上水道に水を流すために複数の取水場が設置されているのですが、その中の一つに農家の方が誤って灯油を流してしまいました。その後警報が発令したために市は3時間後に取水をストップ。水質検査を実施して異常がない事を確認してから再び取水を開始したのですが、市民から水道水から異臭がするとの苦情が殺到したため、配水管の洗浄をしました。

いくら上水道の、ろ過装置が優れていると言っても、灯油はさすがにまずいですね。

次に紹介する事故事例も有害物質が流出したケースです。

化学工場内の薬品タンクが大雨により増水し、川へ流出してしまいました。水道水から異臭がするとの報告を受け、自治体が調査し3日後に流出が判明しました。取水禁止はもちろん、水道管の洗浄などをして無事解決したのですが、その地域の断水は10日間にも及びました。

ここでの事故事例で最後に紹介するのが、上水道を濁水が流れてしまったケースです。大雨が続き大量の水が処理施設に流れ込んだため、処理能力を大幅に超えてしまい、そのまま水道管に流れたので、上水道を一時停止。給水管を含むすべての施設を洗浄し、その間1万戸が断水しました。

4. 上水道の事故事例②

上水道の事故事例その2。大雨や地震などの天災による水道管の破損

水道管が破裂している写真

ここでの事故事例として最初に紹介するのは、地震による水道管の破裂事故です。日本は世界でも類のない地震大国で、年に1回以上はマグニチュード5以上の地震が全国各地で起こっています。それにより地中に埋められている上水道の配管に亀裂が入り、大規模な断水事故が起こっています。

また近年では、大雨による地盤の歪みからも上水道が使用できなくなる事故も頻発しています。

次に紹介する事例は、天災ではなく人災が原因のケースです。

地中に埋められた浄化槽の撤去中に誤って水道管を傷つけてしまい、対処しようとしたものの、漏水量があまりに多く、そのままでは対処しきれないと判断し、送水ポンプを停止、逆流防止作業を行いました。結果、周辺の住宅5,400戸が断水し、延べ11,500人が影響を受けました。

その他でも下水道を交換しようとして誤って上水道を傷つけてしまったり、農薬を撒く管と水道管を誤って繋げたために、薬品が逆流したなどの事故が報告されています。

この事例として最後に紹介するケースが、老朽化による事故です。道路から突然水が噴き出したとの報告を受け、調査したところ給水管が破裂していました。その配管は昭和23年に製造され35年に施工されたものでした。これにより46,000戸が1~3日間断水しました。このパターンの事故は近年急増しています。

5. まとめ

上水道に関するさまざまな情報のまとめと重要ポイントのおさらい

道に設置された水道管の写真

ここまでこの水道に関する様々な知識を簡単にお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねて重要なポイントを紹介します。

まず初めのポイントは、上水道というインフラは現代社会においてなくてはならないものです。

次のポイントは、この水道は水を運ぶだけではなく、綺麗にしてくれたり安定的に供給してくれるものです。万が一上水道から運ばれてくる水の色や匂いに違和感を感じたら、速やかに自治体に連絡して下さい。

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