障子の貼り方とは?障子紙の選び方や業者の費用なども解説
公開日:2023.12.19 更新日:2024.4.23
自宅の障子紙が古くなったり、破れたりすると新しく障子を貼り替える必要が出てきます。ただ自分で貼り替えようとするとき、どのようにやればいいかわからない方も多いと思います。
今回はそんな障子の貼り方について解説していきます。また、業者に障子の貼り替え依頼した場合の費用もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自宅の障子紙が古くなったり、破れたりすると新しく障子を貼り替える必要が出てきます。ただ自分で貼り替えようとするとき、どのようにやればいいかわからない方も多いと思います。
今回はそんな障子の貼り方について解説していきます。また、業者に障子の貼り替え依頼した場合の費用もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
障子の貼り方において最も重要なのは必要な道具を揃えること。最低限必要な道具は次の通りです。
・障子紙
のり貼りや両面テープ貼りなどさまざまなタイプがありますが、のり貼りが剥がしやすくておすすめです。種類も豊富なので、好みに合うものを選ぶといいでしょう。
最近では破けにくい素材を使用しているタイプもあり、使いやすくなってきています。
・障子のり
障子紙を貼るためには専用ののりを用意する必要があります。障子貼りは室内の作業のため、ホルムアルデヒドの発散量が少ないものなど、なるべく安全なものを選ぶようにしましょう。
また、障子貼りがしやすいように、ボトルから出してすぐに使えるタイプのものが望ましいです。
・刷毛と容器
障子のりを塗ったり、のりを入れておいたりするために利用します。刷毛は平らな刷毛の方がきれいに塗ることができます。
・カッターとものさし
障子紙を好みの大きさにカットするためにカッターは必要です。通常のカッターですと障子紙が破けてしまうため、専用のものを用意しましょう。
また、障子紙をカットしやすいように、定規もあると便利です。定規についても専用の物があると、障子に這わせて動かすとことができるのでカットしやすくなります。
障子紙の貼り方では障子紙選びのポイントを抑えることも大切です。安価なものから高級品まで価格もさまざまで、何を選んだらいいかわからない方も多いと思います。
障子紙選びのポイントは次の通り。
・素材で選ぶ
障子紙の素材は主に手すき和紙、機械すき和紙、プラスチック和紙の3種類です。
手すき和紙は伝統技法で作られる和紙で、耐久性に優れています。
機械すき和紙は機械ですいて作る和紙で、安価なのが魅力です。
プラスチック和紙は和紙とプラスチックを組み合わせて強度を上げた障子紙で、プラスチックにより強度が高めになりっています。
・明るさで選ぶ
障子紙の明るさは白色度80%以上に比べて明るいかどうかで選びます。室内の日当たり条件などを考慮して選びましょう。
・デザインで選ぶ
花柄や市松模様の障子紙などさまざまなデザインのものがあります。近年では洋室に合うデザインのもの、子どもが喜ぶキャラクター入りのものなど、ユニークなデザインのものが増えていますので、好みに合うものを探してみるといいでしょう。
・機能性で選ぶ
室内の温度環境を保つ断熱性能の高い物や、結露対策に役立つ通気性の高いものなど、さまざまな障子紙があります。
また、ペットやお子さんがいる家庭なら耐久性のあるものがいいでしょう。
障子紙の貼り方の手順は以下の通りです。
1.古い障子紙を剥がす
古い障子紙を剝がすためには、まず水で濡らしたスポンジやタオルをのりがついている障子枠に貼り付けます。
10分経過したら、端からゆっくりとはがします。
古い障子紙を剥がした後は残っているのりを拭き取り、しばらく乾燥させます。
2.新しい障子紙をカットしていく
障子枠に合わせて障子紙を広げ、貼り始めの位置に付属しているテープやマスキングテープを使って仮留めします。
仮留めしたら、障子紙を障子枠の下まで伸ばし、少し大きめにカットして、巻き戻しておきます。
3.障子枠にのりを塗る
のり刷毛で枠全体にたたくようにしながら塗っていきます。薄く塗ってしまうと乾きやすくなりますので、多めに塗るようにしましょう。
4.障子紙を貼る
仮留めした位置からズレないように枠の上にゆっくりと障子紙を貼っていきます。万が一障子紙が少しズレたとしても、貼り直すことでズレを修正することができます。
5.余分な障子紙をカットする
障子枠からはみ出した余分な障子紙を専用の定規を当てながらカットしていきます。
6.障子に水を吹き付ける
のりが完全に乾いたら障子紙全体に霧吹きでまんべんなく水を吹き付けていきます。
このように、貼り方さえ覚えておけば障子紙を自分で貼り付けることができます。
ただ作業に慣れていないと、思うように進まないことも多いです。そんな時に頼りになるのが専門事業者です。
障子貼り替えの専門事業者をおすすめする理由は次の通り。
・短時間でしっかり作業してくれる
障子紙の貼り替えをきちんとしようとすると、道具の用意から実際の作業、片付けまで多くの時間を費やします。障子紙の貼り替え作業をやる習慣がないと、準備段階で手間取ることもあるでしょう。
しかし事業者に依頼すれば、比較的短時間で貼り替えを終わらせてくれます。
・自分の好みに合わせてくれる
最近では事業者は顧客の幅広いニーズに応えるために、アレンジにも対応しています。
障子紙はお部屋の雰囲気全体に大きな影響を与えます。明るい障子紙に貼り替えるだけでも、日当たりがそこまで良くないお部屋が明るく見えるようになります。
事前にきちんと事業者と話し合ってみて、どのような障子紙が最適な考えておきましょう。
・障子に関する質問ができる
専門事業者は障子貼りに関するプロフェッショナルですので、障子に関する疑問にも答えてくれます。障子紙を長持ちさせるためにやるべきことなど、わからないことがあれば聞いてみましょう。
障子の貼り替えをしようとするとある程度費用がかかります。
障子紙のグレードによりますが、専門事業者に依頼して貼り替えてもらうには1枚あたり1,500~8,000円ほどかかります。
こちらの費用には実際の貼り替え作業に加えて、張替えに必要な道具や障子紙なども含まれています。この他、業者が自宅まで駆けつける際の出張費用も別途加算される場合があります。
以上のことから、専門事業者に依頼すると、自分で障子紙の貼り方を覚えて作業するよりもお金はかかります。
ただそんな費用を少しでも安く抑えられる方法があります。
まず一つは、複数の事業者の見積もりを見比べる方法です。
ほとんどの事業者では、正式に依頼する前に詳細な見積もり金額を提示してくれます。最近ではメールやLINEでも無料見積もりを受け付けてくれる業者もありますので、気になる方は活用してみましょう。
少なくとも3社以上から見積もりを取っておくと、お住まいの地域の費用相場が把握しやすくなります。
また、見積もりをとっておけば、他の業者と価格交渉を行う際の材料に利用することができます。
もう一つは、お得な割引キャンペーンを実施している業者を検索してみることです。
期間限定割引やオンラインで申し込みされた方限定の料金などが適用できる事業者もあります。