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トイレが下水臭い原因とは?解消法や対策を紹介

公開日:2023.10.6 更新日:2026.6.12
トイレが下水臭い原因とは?解消法や対策を紹介

トイレから下水のような臭いがすると、「故障かもしれない」「すぐ業者を呼ぶべきなのか」と不安になる人も多いでしょう。

トイレの下水臭は封水切れや詰まり、タンクの不具合、通気や排水まわりのトラブル、尿石などの汚れが原因で起こることがあります。原因によっては自分で対処できる場合もありますが、見えない場所に問題があるケースもあるため、まずは何が原因なのかを見極めることが大切です。

この記事では、トイレが下水臭くなる主な原因をわかりやすく整理したうえで、自分でできる解消法や予防策、業者へ相談すべき判断基準まで詳しく解説します。

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トイレが下水臭い原因は「封水切れ」か「排水系トラブル」がほとんど

トイレで困っている人のイメージ

トイレが下水臭い主な原因は、以下の5つです。


  • 封水がなくなっている
  • 風呂側の封水切れ
  • 便器と床の間に隙間が生まれている
  • 通気管と排水管の接続部分がずれている
  • 尿石などが蓄積してトイレが汚れている

見た目だけでは原因を判断しにくいケースも少なくありません。便器内の水位や臭いが強くなるタイミングを確認しながら、原因を一つずつ絞り込むことが大切です。


封水がなくなっている


トイレが下水臭い原因として特に多いのが、便器内の封水がなくなっていることです。封水が正常に保たれていれば、下水管と室内のあいだに水のふたができるため、臭いは上がってきません。


一方で、封水が切れると下水の臭いがそのまま室内に漏れやすくなります。便器の中を見たときに、いつもより水位が低い、水がほとんどたまっていないといった状態なら、封水切れの可能性が高いです。


封水がなくなる原因としては、以下の4つが挙げられます。


  • トイレ詰まり
  • タンクの故障・不具合
  • 蒸発
  • 誘導サイホン・自己サイホン作用

封水がなくなった場合は上記の原因ごとに対処法が異なります。自分で原因を判断できないときは、無理に対処しようとせず、早めに業者へ相談しましょう。


関連記事:トイレの水が少ない原因と対策は?業者選びのポイントや相場まで解説


封水がなくなる原因:トイレ詰まり


トイレが詰まると、封水がなくなることがあります。これは、詰まりの原因物が封水を下水管側へ吸い出してしまう「毛細管現象」によるものです。流しきれなかったトイレットペーパーや便が排水路に残り、水に浸った状態が続くと、ティッシュや布が水を吸い上げるように、トイレットペーパーが便器の水を下水管側へ吸い出してしまいます。


詰まりが軽い場合は、一見すると水が流れているように見えるかもしれません。しかし、流れが弱い、水位が上下する、ゴボゴボ音がするといった異変が出ることがあります。こうした状態を放置すると、詰まりが悪化するだけでなく、封水切れによる臭いも起きやすくなります。


封水がなくなる原因:タンクの故障・不具合


タンクに故障や不具合があると、封水が不足する場合があります。トイレは、一定量の水を流すことで汚物を押し流し、そのうえで便器内に必要な水を残す仕組みです。そのため、タンクから流れる水の量が足りないと封水の量が安定しません。


たとえば、タンク内の部品が劣化している、浮き球やフロートバルブが正常に動いていない、水が十分にたまらないといった異常があると、見た目では水が流れていても水量が不足していることがあります。


レバーを回しても勢いが弱い、流したあとに水位が低い状態が続くといった症状があるなら、タンクが故障していたり、不具合がある可能性を疑いましょう。


封水がなくなる原因:蒸発


長期間トイレを使っていないと、封水は少しずつ蒸発してなくなります。


封水の量はそれほど多くないため、数週間から数か月使わない状態が続くと、水が自然に減ってしまい、下水の臭いを防げなくなります。普段あまり使わない2階のトイレや来客用トイレだけが臭う場合は、蒸発による封水切れを疑いましょう。


封水がなくなる原因:誘導サイホン・自己サイホン作用


誘導サイホン・自己サイホン作用が原因で、封水がなくなることもあります。誘導サイホン作用とは、ほかの場所で大量の水が流れた影響で、便器内の封水まで引っ張られてしまう現象を指します。たとえば、マンションやアパートで上の階や別の部屋の排水が影響し、自宅のトイレの封水が減ってしまうケースがこれにあたります。


一方、自己サイホン作用とは、自分のトイレで水を流したときの勢いによって、便器内の封水まで一緒に流れ出てしまう現象のことです。便器や排水経路の状態によっては、本来残るはずの水まで吸い出され、水位が必要以上に下がることがあります。


風呂側の封水切れ


3点ユニットバスでは、トイレではなく風呂側の封水切れが原因で下水臭くなる場合があります。


浴槽や洗い場の排水口をしばらく使っていないと、封水が蒸発して臭いが上がってくることがあるためです。便器内にはきちんと封水があるのに臭う場合は、浴室の排水口や洗面台の排水トラップまで確認しましょう。


便器と床の間に隙間が生まれている


便器と床のあいだに隙間が生まれていると、そこから下水の臭いが漏れるおそれがあります。


便器は床下の排水管としっかり接続されていることで機能しますが、設置部分が劣化したりずれたりすると、接続部の気密性が下がる仕組みです。設置から年数がたっているトイレでは、パッキンや接続部材の劣化によって、このような症状が出る傾向があります。


便器と床の間に隙間が生まれている場合は、便器内の封水が正常でも下水の臭いが出ることがあります。


  • 便器のまわりから臭う
  • 床に近い位置ほど臭いが強い
  • 便器の根元に黒ずみや湿り気がある

上記の症状が確認できる際は、便器と床の接続部分に異常を疑いましょう。


なお、無理に便器を動かしたり、市販品で応急処置したりすると、かえって隙間が空くなど状態が悪化するおそれもあります。接続不良が疑われる場合は、早めに業者へ点検を依頼しましょう。


通気管と排水管の接続部分がずれている


通気管と排水管の接続部分がずれていると、空気の流れが乱れ、下水臭が上がりやすくなります。


通気管は、排水管内の圧力を調整し、水の流れを安定させるための重要な設備です。通気管異常が起きると、封水が引っ張られたり、臭気が逆流したりしやすくなります。


通気管の異常は、自分で見て確認しにくいのが難点です。戸建てでも集合住宅でも起こる可能性があります。最近リフォームをした、排水時にゴボゴボ音がする、特定のタイミングだけ急に臭うといった場合は、通気や排水の系統の異常を疑いましょう。


なお、見える場所に異常がなくても、壁内や床下、屋外の配管部分でずれや不具合が起きていることがあります。下水の臭いが続く、封水を補充しても下水の臭いが頻発、異音もあるといった場合は、早めに業者へ相談して原因を調べてもらうのが確実です。


尿石などが蓄積してトイレが汚れている


尿石などが蓄積してトイレが汚れると、下水のような臭いが発生することもあります。


尿石とは、尿に含まれる成分が固まってこびりついた汚れのことです。便器のふち裏や排水口付近、床との隙間周辺などに蓄積しやすく、そこに雑菌が繁殖すると嫌な臭いが強くなります。


また、便器内だけでなく、便座の裏、床、壁、ウォシュレットのノズルまわりまで汚れが広がっていると、臭いの原因が一つではなくなります。見た目にはそれほど汚れていなくても、掃除が不十分だと臭いが残ることは少なくありません。


念入りに掃除をしても臭いが取れない場合は、汚れ以外の原因が隠れている可能性があります。見た目だけでは判断しきれないときは、無理に自己判断せず業者に点検を依頼するのが安心です。

トイレが下水臭いときに業者を頼る判断基準

トイレを点検する業者のイメージ

トイレの下水臭は、自分で解消できない場合は早めに業者へ相談するのが基本です。なかでも、配管や接続部に原因がありそうなときは、見えない場所で不具合が起きていることも多く、自己判断だけで解決するのはリスクがあります。


業者を頼るべき判断基準としては、主に以下の3つです。


  • 通気管と排水管の接続部分がずれている可能性がある
  • 頻繁に下水臭くなる
  • 原因が特定できない

これらに当てはまる場合は、無理に自分で対処を続けるより、早い段階で点検を依頼したほうが安心です。


通気管と排水管の接続部分のずれが生じている


通気管と排水管の接続部分がずれている疑いがある場合は、業者に依頼したほうが安心です。なぜなら、通気管の異常は壁の中や床下、屋外配管など目に見えない場所で起きていることが多く、自分で確認するのが難しいためです。


たとえば、封水を補充してもすぐ臭いが戻る、排水時にゴボゴボ音がする、ほかの水まわりを使ったあとにも臭いが強くなるといった症状があるなら、通気や排水の系統に問題がある可能性が高いです。表面的な掃除や市販品での対処では改善しにくく、原因の切り分けにも専門的な点検が必要になります。


配管のずれや接続不良は放置すると再発を繰り返しやすいため、気になる症状が続く場合は早めに業者へ相談しましょう。


頻繁に下水臭くなる


トイレが頻繁に下水臭くなる場合は、早めに業者を呼びましょう。一時的に臭いが消えても、何度も同じ症状を繰り返すなら、根本原因が解決していない可能性が高いためです。


たとえば、


  • 水を足すと一時的に下水の臭いが改善するものの数日後にまた臭う
  • 掃除をした直後だけ下水の臭いが軽くなる
  • 特定の時間帯や排水のたびに下水臭が出る

といったケースでは、封水切れの背景に配管トラブルや通気不良が隠れていることもあります。臭いが何度も再発する場合は、自己対処を繰り返すより、早い段階で業者に見てもらったほうが原因を特定しやすいです。


原因が特定できない


トイレが下水臭い原因を特定できないときは、無理に自己判断せず業者へ相談するのが賢明です。下水臭の原因は一つとは限らず、封水切れ、汚れ、便器の接続不良、通気や排水系統の異常など、複数の問題が重なっていることもあるためです。


便器内の水位を見ても異常がない、浴室側も確認した、掃除もしたのに臭いが消えないという場合は、見えない部分に原因がある可能性を考えましょう。


原因がわからないまま対処を続けても、時間や手間がかかるだけで改善につながらないことがあります。自分で原因が特定できないときは早めに業者へ相談しましょう。

トイレが下水臭い場合の解消法

トイレ掃除をしているイメージ

トイレが下水臭いときは、原因に合った方法で対処することが大切です。見当違いの対処をしても臭いが改善しないことがあるため、まずは何が原因なのかを整理したうえで、適切な解消法を選びましょう。


トイレが下水臭い原因解決法
便器内の封水が減っている・なくなっている便器内に水を補充して封水を回復させる
トイレ詰まりが起きているラバーカップなどを使って詰まりを解消する
タンクの故障・不具合があるトイレタンクを開けて補助水管の位置をチェックする
誘導サイホン・自己サイホン作用が起きている封水を補充し、再発する場合は通気・排水系統を点検する
3点ユニットバスで風呂側の封水が切れている浴室の排水口や洗面台に水を流して封水を補充する
尿石や汚れが蓄積しているトイレを掃除して汚れや尿石を取り除く

ここからは、それぞれの解消法を順番に見ていきます。自分で対応できるケースもありますが、対処しても改善しない場合や原因がはっきりしない場合は、無理をせず業者に相談することが大切です。


封水を補充する


便器内の水が減っているなら、まず封水を補充しましょう。封水不足が原因なら、水を足すだけで下水の臭いが収まることがあります。


特に、長期間使っていないトイレや来客用トイレでは、蒸発によって封水が減っていることが少なくありません。この場合は、バケツや洗面器で便器内にゆっくり水を注ぎ、通常の水位まで戻せば改善が期待できます。


詰まりを解消する


トイレの臭いが詰まりによって発生している場合は、まず詰まりの解消を優先することが大切です。なぜなら、詰まりを取り除ければ、臭いの改善につながる可能性があるためです。


軽い詰まりであれば、ラバーカップで解消できることがあります。便器内の水が少なすぎる場合は少し足し、カップ部分がしっかり浸かる状態にしてから、ゆっくり押して勢いよく引きましょう。トイレットペーパーや排泄物による詰まりに向いている方法です。


また、40〜50度程度のぬるま湯を便器にゆっくり注ぎ、しばらく置いてから流すと、詰まりがやわらぐことがあります。熱湯を使うと便器を傷めるおそれがあるため、熱すぎるお湯は避けましょう。


ラバーカップで改善しない場合は、真空式パイプクリーナーを使う方法もあります。ラバーカップよりも強い圧力をかけられるため、やや頑固な詰まりにも対応しやすいのが特徴です。


ただし、これらの方法は、トイレットペーパーや排泄物による軽度の詰まりに向いています。おもちゃ、生理用品等の異物や、おむつ、掃除シートなどの水に溶けない物を流してしまった場合は、無理に押し流そうとしないことが大切です。自分での対処が難しいと感じたら、早めに業者へ相談しましょう。


関連記事:トイレ詰まりの解消法とは?予防方法や修理費用相場などもご紹介


タンクの不具合を解消する


タンクに不具合がある場合は、正常に水が流れる状態へ戻す必要があります。トイレは一定量の水を流して汚物を押し流すとともに、便器内に必要な封水を保つ仕組みです。そのため、水量が不足すると汚物を十分に流しきれないだけでなく、封水も保ちにくくなり、臭いや流れの悪さにつながるおそれがあります。


  • レバーを回しても流れが弱い
  • 水がたまるまで時間がかかる
  • 流したあとに便器内の水位が低いまま

といった症状があるなら、タンク内の部品に異常が起きている可能性が高く、浮き球やフロートバルブの不調、給水不足などが原因になっていることが考えられます。


補助水管の不具合を解消する


自分で確認しやすいポイントのひとつが、タンク内の補助水管の位置です。補助水管とは、便器内へ水を送って封水を保つための細い管のことを指します。この管が本来の位置から外れていると、便器内に必要な水がうまく流れず、封水が不足しやすくなります。


確認するときは、タンクのふたを慎重に開け、細い補助水管がオーバーフロー管の中や所定の位置に向いているかを見てみましょう。もし補助水管が外れていたり、違う方向を向いていたりする場合は、元の位置に戻すことで改善することがあります。


浮き球の不具合を解消する


浮き玉に原因がある場合は、まず位置のずれや引っかかりがないかを確認します。浮き玉が途中で止まっていたり、給水弁とうまく連動していなかったりすると、タンクに十分な水がたまりません。軽度なずれであれば、浮き玉やアームの位置を整えることで改善することがあります。破損や劣化が見られる場合は、部品交換を検討しましょう。


フロートバルブの不具合を解消する


フロートバルブに原因がある場合は、鎖のたるみや絡まり、バルブ本体の劣化を確認します。鎖が短すぎたり長すぎたりすると、レバーを回してもバルブがしっかり開かず、水量不足につながります。鎖の長さを調整しても改善しない場合や、ゴム部分が傷んでいる場合は、フロートバルブを交換するのが基本です。


誘導サイホン・自己サイホン作用に対処する


誘導サイホン・自己サイホン作用が原因なら、まず封水を補充し、その後も再発するかを確認しましょう。一時的な封水切れであれば、水を足すだけで臭いが落ち着くことがあります。


ただし、誘導サイホン・自己サイホン作用は排水時の勢いや排水管内の圧力変化によって、便器内の水まで吸い出されてしまうことで起こります。そのため、補充した直後は改善しても、しばらくするとまた水位が下がることがあります。


誘導サイホン・自己サイホン作用は、自分で根本解決するのが難しいのが実情です。封水を足しても何度も再発するなら、通気や排水の異常が疑われるため、業者に相談して点検してもらいましょう。


3点ユニットバスの場合は風呂側の封水を補充する


3点ユニットバスで下水臭がする場合は、風呂側の排水口に水を流すことで改善が見込めます。便器内の封水に問題がなくても、浴槽や洗い場の排水口の封水が切れていると、そこから下水臭が上がってくることがあるためです。


浴室の排水口や洗面台の排水トラップにしばらく水を流していない場合は、まずコップ数杯からバケツ1杯程度の水をゆっくり流してみましょう。封水が回復すれば、臭いが軽くなることがあります。


トイレを掃除して清潔に保つ


トイレを掃除して清潔に保つことで、臭いが解消する場合があります。


特に確認したいのは、便器のふち裏、便座の裏、床、壁、ウォシュレットのノズルまわりです。見た目がきれいでも汚れが残っていれば、下水などの嫌な臭いが続くことがあります。尿石がこびりついている場合は、トイレ用洗剤を使いながら少しずつ落としていくことが大切です。


掃除をするときは、まず便器のふち裏や内側にトイレ用洗剤をかけ、数分置いてからブラシでこすり洗いをしましょう。尿石が気になる場合は、酸性タイプのトイレ用洗剤を使うと落としやすくなります。便座の裏や便器の外側は、トイレットペーパーややわらかい布に洗剤をつけて拭き取り、その後に水拭きして洗剤を残さないようにします。


なお、洗剤を使うときは塩素系と酸性タイプを混ぜないよう注意が必要です。掃除だけで改善しないときは、ほかの原因も疑いながら必要に応じて業者へ相談しましょう。

トイレが下水臭くなるのを防ぐ方法

トイレのイメージ

トイレの下水臭は、日ごろの使い方と掃除を意識することで予防しやすくなります。特に、次の3点を心がけることが大切です。


  • 封水が切れないように注意する
  • 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
  • こまめにトイレを掃除する

下水臭は、一度発生すると原因の特定や対処に手間がかかることもあります。臭ってから対応するのではなく、普段から臭いが発生しにくい状態を保つことが大切です。


封水が切れないように注意する


トイレの下水臭を防ぐうえでまず意識したいのが、封水が切れないように注意することです。


長期間トイレを使わないと、封水は少しずつ蒸発して減っていきます。特に、2階のトイレや来客用トイレのように使用頻度が低い場所では、気づかないうちに封水が少なくなっていることがあります。こうしたトイレは、定期的に水を流して封水を保つようにしましょう。


また、水を流したあとの水位がいつもより低いと感じた場合も注意が必要です。封水を補充してもすぐに減るなら、詰まりや誘導サイホン・自己サイホン作用など、別の原因が隠れている可能性もあります。日ごろから便器内の水位を確認する習慣をつけておくと安心です。


一度に大量のトイレットペーパーを流さない


トイレの下水臭を防ぐには、一度に大量のトイレットペーパーを流さないことも大切です。紙をまとめて流すと排水路で詰まりやすくなり、たまった紙が水を吸い上げる毛細管現象によって便器内の封水が少しずつ減ることがあります。


節水のために小洗浄を多く使っている場合は、水量が足りず詰まりやすくなることがあります。詰まりを発生させないためには、過度な節水は避けましょう。


また、トイレにはトイレットペーパーと排泄物以外を流さないことが基本です。おしりふき、生理用品、おむつ、猫砂などは詰まりや悪臭の原因になりやすいため、流さないように注意が必要です。


こまめにトイレを掃除する


下水臭を防ぐには、こまめにトイレを掃除することも欠かせません。尿石や尿の飛び散り、便器まわりに付着した汚れは、時間がたつほど臭いの原因になりやすくなるためです。


特に汚れがたまりやすいのは、便器のふち裏、便座の裏、便器の根元、床、壁、ウォシュレットのノズルまわりです。見た目はきれいでも、細かな汚れが残っていると嫌な臭いが発生することがあります。普段からトイレ用洗剤や掃除シートを使って拭き掃除をしておけば、汚れがこびりつきにくくなります。


尿石は一度固まると落としにくくなるため、軽いうちに掃除しておくことが大切です。便器内だけでなく、足元や壁まで含めて定期的に掃除する習慣をつければ、下水臭の予防につながります。

トイレの下水臭に関するよくある質問

トイレのイメージ

トイレの下水臭については、「健康に影響はあるのか」「賃貸でも起きるのか」「一時的に消えたならそのままでよいのか」といった疑問を持つ人が少なくありません。ここでは、よくある質問をまとめて確認していきます。


下水臭は健康に影響ある?


下水臭は、場合によっては健康に影響を及ぼすおそれがあります。下水臭の原因物質の一つとして知られる硫化水素は、低い濃度でも臭いを感じやすく、濃度が高くなると目やのどへの刺激、頭痛、吐き気などを引き起こすことがあります。さらに、高濃度では神経系や呼吸器に深刻な影響を及ぼすおそれもあります。


ただし、家庭のトイレで一時的に臭いを感じたからといって、すぐに重大な健康被害につながるとは限りません。大切なのは、臭いが強い、長く続く、気分が悪くなるといった場合に放置しないことです。まずは換気をしたうえで原因を確認し、改善しないときは早めに業者へ相談しましょう。


参照ページ:環境省 悪臭苦情対応事例集(東京都における臭気指数及び臭気濃度規制の運用事例)


参照ページ:厚生労働省 職場の安全ガイド「硫化水素の健康への影響」


賃貸でも起きる?


賃貸でもトイレの下水臭は起こります。原因そのものは持ち家と大きく変わらず、封水切れ、詰まり、汚れの蓄積、便器まわりや配管の不具合などによって発生します。


一時的に臭いが消えた場合は放置してOK?


一時的に臭いが消えても、基本的には放置しないほうがよいです。なぜなら、臭いがなくなっても原因そのものが解決していない可能性があるためです。たとえば、封水を足したことで一時的に改善しても、詰まりや通気不良が残っていれば下水の臭いが再発することがあります。

トイレの下水臭を迅速に解消するなら業者へ相談するのが一番

トイレの掃除をしているイメージ

トイレの下水臭をできるだけ早く解消したいなら、業者へ相談するのがもっとも確実です。封水切れや軽い汚れであれば自分でも対処できますが、実際には通気管や排水管の不具合、便器と床の接続不良、排水管奥の重度の汚れの蓄積など、見えない場所に原因があるケースも少なくありません。そうした原因は、自分で特定するのが難しく、対処を誤るとかえって悪化するおそれもあります。


特に、封水を補充してもすぐに臭いが戻る、掃除をしても改善しない、何度も再発するといった場合は、早めに業者へ依頼したほうが安心です。専門業者であれば、臭いの原因を切り分けたうえで適切な方法で対処できるため、自己判断を繰り返すよりもスムーズに解決しやすくなります。

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