トイレタンクのチョロチョロ音が気になる?!音の原因や対処法を解説
公開日:2019.1.9 更新日:2024.4.2
誰も使っていないトイレのタンクからチョロチョロと水の音が聞こえる場合、もしかすると水漏れが発生しているかもしれません。
この記事では、トイレタンクから聞こえるチョロチョロ音の原因や対処法を解説します。
誰も使っていないトイレのタンクからチョロチョロと水の音が聞こえる場合、もしかすると水漏れが発生しているかもしれません。
この記事では、トイレタンクから聞こえるチョロチョロ音の原因や対処法を解説します。
トイレは、水を流してタンクの中に水が溜まる仕組みになっているのですが、一気に溜まるのではなく、最後の数分程度はチョロチョロ音と共に少しずつ水が流れるのです。
なので、トイレを使用したあとに聞こえるチョロチョロ音に関しては問題ではありません。
しかし、誰もトイレを利用していないのにチョロチョロ音が聞こえたら、水漏れしている可能性があります。
この場合の主な原因として考えられるのが、『ボールタップ』や『フロートバルブ』といったタンク内の部品の故障です。これらはいずれも消耗品であるため、経年劣化により故障することがあります。
なので、『ボールタップ』や『フロートバルブ』の劣化が見られたら、すぐに交換するようにしましょう。
放っておくと、水漏れにより多額の水道料金を徴収される可能性があります。
まずは便器の中の水を確認してください。
水面がわずかでも揺れていたら水の流れがあるということです。トイレを使用していないのに水の流れがあるということは、水漏れを疑うには十分な理由になります。
水漏れが疑われる際に確認すべきなのがトイレタンク内の水位です。
これにより水漏れの原因の特定が可能になります。
トイレタンクの中を見ると、中央に直径2㎝くらいの筒(=オーバーフロー管)が立っているのが見えると思います。
オーバーフロー管は、トイレの部品の故障などにより過剰に水が供給された際に、タンク内の水があふれないように余分な水を便器に流すのが役目です。
タンク内の水位がこのオーバーフロー管の先端まできていて、管の中に水が流れこんでいる場合は『ボールタップ』の不良によりチョロチョロと水漏れしている可能性が高いです。
反対に、タンク内の水位がオーバーフロー管の先端から2~3cmのところ(標準水位)にあり、オーバーフローしていない場合、トイレタンク内にある『フロートバルブ』の不良が考えられます。
フロートバルブはタンク内でゴム栓の役目をしているので、ゴムフロートと排水弁の間に異物が挟まったり、ゴムフロート自体が破損してしまっていたりといった原因により、ここで水の流れを止めることができず、便器内にチョロチョロと水が流れていってしまうのです。
『ボールタップ』は、タンク内に給水を行う部品です。こちらが故障するとタンク内の水量が増えてしまい、オーバーフロー管から便器内へ水がチョロチョロと流れ出ることになります。
そのため、タンク内の水位が標準以上になっていると、この部品がうまく機能していないということになり、ボールタップの交換修理が必要になります。
交換の際に事前に準備しておくものは以下になります。
・マイナスドライバー
・モンキーレンチ
・ゴム手袋
・新しいボールタップ
手順としては、まず止水栓を締めて新たに水が流れるのを止めます。
そのあと、レバーを引いてタンク内の水をすべて便器内に流します。
次に、タンクの蓋をあけて、ボールタップを取り外す作業にうつります。
タンクにつながっている管の根元にある袋ナットをモンキーレンチで緩めて外し、給水管とボールタップ本体を離します。
そのあと、ツバ付きナットを外して、ボールタップ本体をタンクから外します。
新しいボールタップを取り付ける際は、上記の逆の手順で行います。
止水栓を開いたあとは、タンク内の水位が標準になるかを確認してください。
もし水量が多すぎたり少なすぎたりした場合は、使用しているトイレの説明書を確認して、水量調整を行ってください。
『フロートバルブ』は、タンクの底にある黒いゴム栓のことで、トイレタンク内の水栓の部分になります。
常に水の中にあるため使用しているうちにひび割れなどの劣化症状がみられます。経年劣化はボールタップよりも早いとされています。
フロートバルブが経年劣化することによって、本来ならタンクに溜まらなくてはいけない水が少しずつ便器に流れてしまい、結果としてチョロチョロ音が止まらなくなるのです。
そのため、タンク内の水位が標準以下になっていると、この部品がうまく機能していないということになり、フロートバルブの交換修理が必要になります。
交換の際に事前に準備しておくものは以下になります。
・マイナスドライバー
・ゴム手袋
・新しいフロートバルブ
手順としては、ボールタップの交換と同じくまずは止水栓を締めて、レバーを引いてタンク内の水をすべて便器内に流します。
次に、タンクの蓋をあけて、フロートバルブについているレバーとチェーンフックを外します。
それから、フロートバルブを新しいものと交換します。
仕上げに、トイレの大小レバーを使い分けながらフロートバルブの動きに間違いはないか、水漏れは解消しているかをしっかりと確認します。
このように、ボールタップやフロートバルブの交換は工具があれば自分でも対応可能です。
ただ、トイレタンクの中は簡単な構造でありながら、その簡単な構造でしっかりとタンク内の水を制御しているものなので、少しでも歯車がうまく回らなければ、機能しなくなってしまいます。
そのため、DIYに自信がなかったり、原因箇所が分からなかったりする場合は、専門の修理業者に依頼するのが得策です。
また、ボールタップやフロートバルブを交換しても、トイレタンクのチョロチョロ音が解消されなければ、水漏れの原因は別の箇所にあります。
その場合、知識がないと対処できないため、トイレ修理の専門業者に相談しましょう。