換気扇にできた蜂の巣は自分で駆除できる?蜂駆除業者に依頼した場合の費用相場も解説
公開日:2025.5.26
換気扇は、室内と屋外がつながる部分。ドアや窓を締め切っていても、この換気扇から蜂が侵入してくることがあるでしょう。特に、換気扇の外側や内側に巣をつくられてしまうと、穏やかに生活ができません。
本記事では、換気扇に蜂の巣ができてしまった場合の対策、自分でできる駆除の方法や、蜂駆除業者に依頼した場合の費用相場を紹介しています。
換気扇は、室内と屋外がつながる部分。ドアや窓を締め切っていても、この換気扇から蜂が侵入してくることがあるでしょう。特に、換気扇の外側や内側に巣をつくられてしまうと、穏やかに生活ができません。
本記事では、換気扇に蜂の巣ができてしまった場合の対策、自分でできる駆除の方法や、蜂駆除業者に依頼した場合の費用相場を紹介しています。
換気扇の外側に蜂が何匹も飛んでいるのを見かけたら、「家の中に入ってこないか」と不安になる方も多いでしょう。
実は、換気扇まわりに小さな隙間があると、そこから蜂が室内に侵入する可能性があります。蜂はわずかな隙間でも入り込めるため、事前に対策しておくことが大切です。
対策のひとつとして、換気扇の内側にフィルターを取り付ける方法があります。これだけでも、蜂の侵入を防ぐ効果が期待できます。
また、換気扇の外側に蜂が集まっている場合は、そのままにせず、早めに駆除を行いましょう。放置していると、巣を作られてしまうおそれがあります。
「換気扇を回すと、蜂が吸い込まれて室内に入ってくるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、一般的な換気扇は室内の空気を外に排出するタイプが多く、動かしておくことで外からの侵入を防ぐ効果が期待できます。空気の流れが外向きになるため、蜂が逆流して入ってくることは基本的にありません。
ただし、中には外の空気を取り込む「吸気タイプ」の換気扇もあります。その場合は、外側のフードにネットを張るなどの侵入対策が必要です。
換気扇の内部に蜂の巣ができてしまった場合、自分で駆除を試みようとする方もいるかもしれません。
実際、蜂の巣はその大きさや場所、蜂の活動状況によっては、自力で駆除できるケースもあります。
自分で駆除が可能な巣の特徴としては、作り始めの段階でまだ小さく、蜂の数も少ないことが挙げられます。また、外から見て位置がはっきり分かる場所にあることも重要な条件です。
このような場合であれば、蜂の活動が比較的落ち着いている冬の時期に、比較的安全に駆除しやすいといえるでしょう。
駆除に取りかかる前に必ず行ってほしいのが「巣の観察」です。最初から無理に近づかず、少し距離をとって巣の大きさや蜂の様子をしっかり確認し、自分で安全に対応できるかどうかを見極めましょう。
一方で、以下のようなケースに当てはまる場合は、無理に手を出さず、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。
・巣が大きく成長している
・多くの蜂が頻繁に出入りしている
・換気扇の奥など、見えにくい場所に巣がある
・スズメバチが関与している可能性がある
特に夏から秋にかけては蜂の活動が活発になり、攻撃的になりやすい時期です。この時期は刺されるリスクが高いため、自力での駆除は避けるようにしましょう。
換気扇の近くにできた蜂の巣を自分で駆除する際に最も大切なのは、準備をしっかり行うことです。
ただやみくもにスプレーを持って近づくのは、非常に危険です。安全に作業を進めるためには、蜂の種類や巣の位置に合った道具を用意しましょう。
たとえば、巣が高い場所にある場合は、無理にスプレーをかけようとせず、安定した脚立や高所用のスプレーを使うのがおすすめです。
スプレーの飛距離は商品によって異なるため、蜂の巣の高さに応じた飛距離のものを選びましょう。
スズメバチの巣を駆除する際は、必ず専用のスプレーを使用してください。一般的な殺虫剤では十分な効果が得られないことがあり、1本では足りない可能性もあります。予備としてもう1本準備しておくと、安心して駆除作業に臨めます。
そして何より重要なのが、身を守るための装備です。蜂の駆除には刺されるリスクがあるため、防護対策が不可欠です。
できる限り防護服を着用しましょう。
防護服が用意できない場合でも、手持ちのアイテムで代用可能です。厚手の長袖・長ズボンを着用し、その上からレインコートを重ねると効果的です。
帽子やヘルメットで頭を守り、ゴーグルで目を保護。顔や首元はタオルで覆い、手には厚手の軍手、足元は長靴でしっかりと防御しましょう。
また、袖や裾などの隙間から蜂が入り込まないよう、紐やゴムでしっかりと締めておくことも忘れずに。
万全な準備ができていれば、安全性が格段に高まります。
換気扇のまわりにできた蜂の巣を駆除したあとでも、再び蜂を見かけることがあります。これは「戻り蜂」と呼ばれる現象です。
蜂は日中にエサを探して外を飛び回り、夕方になると巣に戻ってくる習性があります。駆除の際に巣にいなかった蜂が、後から帰ってきて巣がなくなっていることに気づき、周辺を飛び回ることで、人間に発見されるのです。
こうした戻り蜂は非常に警戒心が強く、状況によっては攻撃的になることもあるため、対策が欠かせません。
たとえば、駆除のタイミングを見直すことで、戻り蜂のリスクを減らすことができます。蜂が巣に戻ってくる夕方から夜にかけての時間帯(目安は日没後2〜3時間以内)に駆除を行うことで、巣にいる蜂を一度に退治しやすくなり、戻り蜂の数も大幅に減らせます。
また、巣を取り除いた後には、蜂を寄せつけない香りのスプレーや忌避剤を使うのがおすすめです。市販の蜂よけスプレーを巣があった場所やその周囲にまんべんなく散布しておくことで、戻ってきた蜂が近づきにくくなります。
さらに、換気扇の外側に防虫ネットを取り付けておくと、再び蜂が入り込むのを防げます。細かい網目のネットであれば、蜂だけでなく他の虫の侵入も防げるため、衛生対策としても効果的です。
蜂の巣を一度駆除したからといって、完全に安心とは限りません。駆除後にしっかりと予防策を講じることが、戻り蜂や再発の防止につながります。
安心できる環境を維持するためにも、駆除後の対策を忘れずに行いましょう。
換気扇の付近で蜂の巣を見つけたとき、自分での駆除が難しそうだったり、怖かったりする場合は、業者への依頼を検討する方が多いでしょう。
しかし、蜂の巣の駆除を依頼する機会はそう多くないため、「いくらくらいかかるのか分からず不安」という声も少なくありません。
蜂の巣の駆除費用は、一般的に1万円〜5万円程度が相場とされています。
ただし、この金額は蜂の種類・巣の場所・大きさなどによって変動します。
たとえば、比較的おとなしいアシナガバチやミツバチであれば、1万円前後で済むこともあります。
一方、スズメバチの駆除は危険性が高いため、3万円〜5万円ほどかかるケースも珍しくありません。
この費用には、主に出張費と作業費の2つが含まれています。
出張費は業者が現場に来るための費用で、作業内容に関係なく一定額であることが多いです。
対して作業費は、巣のある場所が高所であったり、大型の巣だったりする場合に増加する傾向があります。
特に、屋根裏や床下など、作業が難しい場所に巣がある場合は、建材の一部を外すなどの特別対応が必要になり、追加費用が発生することもあります。
費用を少しでも抑えたい場合は、自治体の補助制度を確認してみましょう。
地域によっては、スズメバチの駆除に限り、費用の一部を助成しているケースもあります。
いずれにせよ、安全かつ確実に駆除するためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
不安を抱えたまま放置せず、状況に応じて早めにプロへ相談することをおすすめします。