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害獣駆除情報!被害について種類別に紹介します【ヌートリア・キョン・タイワンリス・イノブタ編】

公開日:2021.12.3 更新日:2024.4.11
害獣駆除情報!被害について種類別に紹介します【ヌートリア・キョン・タイワンリス・イノブタ編】

近年では、毛皮や食用、ペット目的で外国から連れてこられた外来種と呼ばれる動物が国内で大量繁殖し、さまざまなトラブルの原因となっています。
なかには、その害獣による被害で、国内にしか生息していない固有種が絶滅の危機に瀕していることも・・・。

色々な種類の害獣が存在していますが、その中でも今回は、ヌートリア、キョン、タイワンリス、イノブタの被害情報について紹介していきます。ぜひ解決の参考にしていただければ幸いです。

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ヌートリアによる被害とは?

ヌートリアによるトラブルは、土手や畔の決壊と稲や農作物の食害です!

餌を求めるヌートリアの写真

この害獣による被害として最も特徴的なのが、土手や畔などの決壊です。

ヌートリアはカピバラに似た見た目の動物で、穴を掘るのが得意です。溜め池や土手に穴を掘って、そこを巣として活動します。田んぼの畔に穴を空けられた場合は、水量の調整ができなくなり、稲が順調に育たないこともあります。

また、年中繁殖することができますから、ネズミ算的に頭数が増えていきます。

一方でしっかりと対策しておくと、その効果が表れやすいのもヌートリアの特徴です。実際に2000年以降、県単位で本格的に対策したことにより、その数は激減しています。

駆除した時の報奨金は自治体により若干の違いがあります。しかしながら、今更食用や毛皮にできる訳ではなく、報奨金の平均も1,000円前後とシカやイノシシと比べ少ないので、依頼でもない限りハンターがヌートリアを捕獲する機会はあまりありません。

この害獣は自分で捕獲することも理論上は可能です。ただし効率は期待できません。どうしてもと言われる方は、一度自治体に相談し、今後どうするかを決定しましょう。

大人のヌートリアになると、体長50㎝はありますから、すぐに発見できると思います。
ただし見つけても決して近づかないように。噛まれると狂犬病に感染する危険があります。

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キョンによる被害とは?

キョンによるトラブルは、騒音、農作物や植え込みなどへの食害です!

歩き回るキョンの写真

この害獣による被害の特徴は被害エリアが限定的であることです。例えばシカやイノシシであれば、全国どこでも被害が発生していますし、ヌートリアのトラブルも西日本エリアが中心です。

しかし、キョンに限っては千葉県と東京都伊豆大島のみ。これは非常に珍しい現象です。エリアが狭いので対策も簡単なように思えますが、キョンによる最初のトラブルを確認して20年以上経過しても、増加を食い止めるのが精一杯という状況です。

キョンの多く住む千葉県内では、日が暮れてくると「キャー」「ギャー」というキョン独特の鳴き声が聞こえてきます。しかも一頭ではありませんので、山手にお住まいの方は騒音による不眠などに悩まされている方もいらっしゃいます。

また、同地区では、家の周りの植え込みや大切に育てた園芸植物への食害も数多く確認されています。

この害獣による農作物の被害として深刻なのが伊豆大島です。
古くから島の特産品である明日葉や椿がキョンによって次々と食べられています。

キョンはシカと違って柔らかい新芽が好物です。食害により新たな草木の生育が阻害され、イギリスでは森が無くなるという大きなトラブルにもなっています。

人間が大陸より持ち込んだことがそもそもの原因ですが、これ以上被害が拡大しないように、自治体と連携して対策することが重要です。

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タイワンリスによる被害とは?

タイワンリスによるトラブルは農作物の食害や立ち枯れ、断線など

木に登って餌を食べるタイワンリスの写真

この害獣による被害で最初に紹介するのは食害です。

タイワンリスは基本的に何でも食べます。ミカンや大根、イネや麦、プチトマト、昆虫、鳥の卵などさまざま。

なかでも、ミカンと大根に被害が集中しています。これらの農作物を育てている方は、トラブルに合う前に対策しておくことが重要です。

タイワンリスによるトラブルで最も深刻なのが樹木の立ち枯れです。タイワンリスは農作物の少ない冬になると木の皮を剥がし、中の樹液を舐める習性があります。一度でも樹皮が剥がれた木は再生することは難しく、立ったままの状態で枯れてしまいます。

そして、住宅地で多いトラブルが、電話線や光ケーブルなどの断線です。何でもかじる習性のあるタイワンリスは食べ物ではないケーブルもかじります。突然電話やネットがつながらなくなるなどのトラブルが数多く確認されており被害も深刻です。

その他の被害と言えば、噛みつかれたり引っ掻かれたりすることもあります。タイワンリスの体内には狂犬病を始めとしてさまざまな菌が存在しています。出血の有無にかかわらず、被害にあった時はすぐに病院を受診して下さい。

普段の生活にはあまり関係ないかも知れませんが、生態系への影響も無視できません。生息範囲が拡大し個体数も増加することで、固有種である二ホンリスが追いやられている状況です。

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イノブタによる被害とは?

イノブタによるトラブルはイノシシによる被害と非常に酷似しています!

近づいてくるイノブタの写真

この害獣による被害は、イノシシや野生のブタによる被害と非常に似ています。

例えば、畑の農作物を掘り起こして根を食べることや、芝生を剥ぎ取りミミズを食べるという行動も共通しています。

違う点と言えば、イノブタは稲や麦が大好物であること。これらの農作物はイノシシはあまり好んで食べませんので、水田に被害が出た時点でイノブタの関与が疑われます。

また、被害地域でもイノブタかイノシシかが分かることがあります。北海道や淡路島ではイノシシではなくイノブタによるトラブルが多く発生しています。その他、大阪府八尾市でもイノブタが生息していることが確認されています。

以上のことから、イノブタによる被害を防止するためには、イノシシや野生ブタにも備える必要があります。

農作物に被害を与えるイノブタですが、現在ではイノブタ誕生の地である和歌山県すさみ町にふるさと納税をすると、返礼品としてしゃぶしゃぶ用のイノブタの肉(養殖)が送られてきます。
また、全国でもイノブタ料理を提供している飲食店が数多く存在します。豚肉と比べてきめが細かく旨味がある脂身が特徴で、一度食べるとリピートしたくなるお肉です。
捕獲した野生のイノブタの肉は流通していませんので、ぜひ一度は食べてみたいですね。

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害獣被害情報まとめvol.3

さまざまな害獣によるトラブル情報のまとめとポイントのおさらい

木に登るタイワンリスの写真

ここまで国内で害獣による被害の原因となっている、キョンやヌートリア、タイワンリス、イノブタに関するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、一番大切なポイントとしては、被害を確認したら早めに対処すること。この一点につきます。遅くなればなるほど被害は大きくなりますし、対策するための費用も高くなります。資格をお持ちの方でしたら自身で対処しても結構ですが、経験がない方は専門の業者に依頼することをお勧めします。

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