1. イノブタの習性を理解しよう
イノブタの習性は音に敏感なこととイノシシ並みの嗅覚を持っていること
この害獣の特徴として最初に紹介するのは、音に敏感なことです。イノブタはイノシシよりも嗅覚と視覚が若干ですが劣ります。その代わり音には非常に敏感に反応することが分かっています。特に鈴やサイレンといった自然には存在しない音に対しては反応が早く、あまり近づかなくなります。
次に紹介する習性は臭いに敏感であること。先ほど嗅覚はイノシシに劣ると紹介しましたが、それでも人間の約8000倍の嗅覚を持っています。その嗅覚で食べ物を発見し、食べつくしています。畑に掘り起こした跡があったとしても、イノブタの生息域ではイノシシによる被害と区別しにくいのが現状です。
ちなみにイノシシの生息域は北海道以外の全国、イノブタの生息域は北海道を含む限定的なエリアです。またイノブタはイノシシと比較して人懐っこいことでも知られています。ただし、イノシシの凶暴性も残っていますので、発見しても決して近づかないように。
この害獣の習性として最後に紹介するのは驚異的な繁殖力です。イノシシの繁殖期は年に一回の春の時期だけですが、イノブタは年中繁殖期です。つまり出産後すぐに交配活動に移ることができます。
イノシシは一年で2,3頭増えるとされていますが、イノブタは8頭前後増加する調査結果も出ています。このままイノシシの駆除が順調に進んでいき、何十年か経過すると個体数の上で逆転するかも知れませんね。
2. イノブタによる被害事例①
イノブタによる被害事例その①被害の跡は耕したような状態です
この害獣によるトラブルとして最初に紹介するのは畑の被害です。悪意がある訳では無いと思いますが、イノブタはイノシシと同様に地面を掘り起こします。地中にいるミミズなどの虫を食べるためですね。
しかし大型のイノブタが少しでも掘ると地面はガタガタ。まるで耕運機で耕したかの状態に。休耕田でしたら全く問題ありませんが、野菜を育てている畑がイノブタ被害にあうと、根っこから駄目になってしまい、収穫がゼロになることもあります。特に水田での被害は深刻です。体重が重いので、通過するだけで稲が倒れてしまい、水に浸かることで生育しなくなることもあります。
企業体で農家をされている場合はそれなりの対策費用をかけることができるのですが、兼業で畑をされている方にとっては対策費用を工面できず諦める方も多くいらっしゃいます。
このような状態が長く続けば耕作放棄地が増え、その結果として集落自体が廃れてしまうことも考えられます。もちろん各自治体も予算を設け対策にあたってはいるのですが、依然として被害や生息域が拡大している現状です。
イノブタによるトラブルの詳しい対策方法については後ほど詳しく紹介しますが、被害を確認したら早めに対処することが重要です。
3. イノブタによる被害事例②
イノブタによる被害事例その②実際にはイノシシや野生化したブタかも
この害獣によるトラブルは、実際のところイノシシや野生化したブタが原因である事も多いのが現状です。イノブタによる被害だと思って罠を設置したらイノシシだったということはよくあるケース。確実に言えることは、北海道にはイノシシが生息していないとされていますので、畑を掘り起こされたといったトラブルが発生した場合は、高い可能性でイノブタによるものです。
また、イノシシが野菜を狙うのに対し、イノブタは稲や麦を好みます。ですので、水田で被害が確認された場合はイノブタによるトラブルの可能性が高くなります。芝生を掘り起こされてしまった時はイノシシ、イノブタ両方の可能性があります。
大阪府八尾市や兵庫県淡路市ではイノブタの繁殖が確認されています。これらの地域でイノシシによる被害と酷似したトラブルが発生した時は、ほぼイノブタが原因でしょう。
ここで大切なのがイノシシとイノブタ両方に備えて対策しておくことです。嫌いな色など一部違う事はあるものの、嫌いな臭いなどはイノシシ・イノブタで共通していますし、はこ罠やくくり罠の設置も同じように行います。電気柵についても同様です。
イノブタ・イノシシなど種類に関係なく、畑に侵入させないことがトラブルを防ぐ上では重要です。
4. イノブタの被害を解決するために必要な費用とは?
イノブタによる被害を解決するための費用は16,000円~
この害獣によるトラブルを解決するための費用は、方法によって大きく金額が異なりますので個別に紹介していきます。
まず、イノブタが嫌がる忌避テープというものがあります。ナイロンでできた紫色の鈴つきテープなのですが、畑全体を囲むように設置した場合の費用は約16,000円です。大規模な畑でしたら、さらに高くなります。
次に紹介するのは電気柵の費用。こちらも畑の大きさにより異なりますが、平均で150,000円から200,000円、業者に設置を依頼すると300,000円から400,000円です。
はこ罠に関しては自治体に申請することで無料で貸し出しをしてくれることもあります。自費で購入する場合の費用は、40,000円から120,000円です。イノブタの通り道や行動を把握するにはカメラが必要となります。こちらはネットショップなどで4,000円から15,000円で販売されています。
この害獣によるトラブル解決を専門の業者に依頼した場合の費用としては、100,000円~240,000円です。ただし罠を追加する場合には追加の費用が発生することがあります。
また、捕獲したイノブタの処分費用や出張費などが加算されることがありますので、見積もり時にしっかりと確認しておきましょう。
5. イノブタのトラブル情報まとめ
イノブタによるトラブルについての情報のまとめとポイントのおさらい
この害獣によるトラブルはイノシシや野生のブタとの区別がつきにくいので、共通して対処する必要があります。無断で箱罠などを設置すると法律で罰せられるケースもありますので、被害を確認したらお住まいの自治体に相談して下さい。その上で自分で捕獲するか、業者に依頼するかを決めましょう。いずれにしても放置しておくと被害が大きくなるばかりですから、しっかりと対処することが重要です。