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アナグマを見つけたら自分で駆除はNG!理由と自分でできる対策を紹介

公開日:2025.10.8
アナグマを見つけたら自分で駆除はNG!理由と自分でできる対策を紹介

庭先や畑、または山間部にある住宅地でアナグマを見つけることがあります。見た目は穏やかでも、放置すると農作物を荒らしたり庭を掘り返したりすることがあり、「自分で追い払えないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、アナグマは鳥獣保護管理法によって保護されている野生動物であり、無許可での捕獲や駆除は法律違反にあたります。安易に手を出すとトラブルに発展するおそれがあるため、正しい知識と対応が欠かせません。

この記事では、アナグマを自分で駆除してはいけない理由に加え、自宅でできる被害予防や追い払いの方法を詳しく解説します。安全かつ適切に対処するための参考としてご覧ください。

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1.アナグマの特徴

春~夏にかけて繁殖し秋になると子どもは親離れする

アナグマの写真

見た目が可愛らしいアナグマですが、その生態や行動には意外な一面も多くあります。ここでは、アナグマの基本情報や生活スタイル、農作物被害の原因になりやすい習性について詳しく紹介します。

アナグマってどんな動物?


アナグマは日本の在来種で、本州・四国・九州に広く生息しています。人里近くの山林や里山、農村地帯に姿を見せることが多いのが特徴です。

・体長:約45〜70センチメートル
・体重:約5〜13キログラム
・体型:ずんぐりとした胴長体型で、短い尾が特徴
・顔の模様:目の上下に縦長の黒い模様があり、鼻筋に白い線が入っている

顔立ちが似ているためハクビシンと見間違えられることもありますが、体型や鼻の色で見分けられます。アナグマは黒い鼻、ハクビシンはピンク色の鼻をしているのが違いです。


穴掘りの達人


その名の通り、アナグマは穴掘りの名人です。地中に巣穴を掘って暮らし、同じ巣を長年使い続ける傾向があります。長期間にわたり拡張される巣穴は、建物の下にできると地盤沈下や構造物の損傷を招くおそれがあります。

また、農地や庭の土を掘り返して作物の根を傷つけたり、畑を荒らしたりする被害も報告されています。


夜行性で群れをつくるが、狩りは単独行動


アナグマは主に夜行性で、日中は巣穴の中で休み、夜になると活動を始めます。社会性があり、4〜5頭ほどの家族単位の群れで暮らすこともありますが、エサを探す際は単独で行動します。

また、寒冷地では冬眠の習性があり、秋に向けて脂肪を蓄えるため、冬前のアナグマは丸みを帯びた体型になるのが特徴です。


春〜夏に繁殖し、秋には子離れ


アナグマの繁殖期は春から夏にかけてで、妊娠期間は約2か月です。1回の出産で1〜4頭の子供を産み、秋になると子供は親とほぼ同じ大きさに成長して独立します。

2.アナグマを見つけたらしてはけないこと

自治体の許可を取らずに捕獲や狩猟をすると法律違反に

鳥獣保護法のイメージ画像

庭や畑でアナグマを見つけたとき、自分で追い払おうとする方もいるかもしれません。
しかし、対応を誤ると法律違反になるおそれがあるため、正しい知識を持って行動することが大切です。

自治体の許可なしでの捕獲や駆除は法律違反


「鳥獣保護管理法」では、アナグマを含む多くの野生動物が保護の対象となっています。 この法律により、無許可での捕獲や駆除は原則として禁止されています。

違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処される可能性があります。
安易に自分で駆除や捕獲を行うことは避け、必ず自治体や専門業者に相談してください。


勝手に罠を仕掛けるのも違法


ホームセンターなどでは動物用の捕獲器が販売されていますが、野生動物を捕まえる行為は「狩猟」とみなされる場合があります。 そのため、捕獲器を使用する際には必ず自治体の許可が必要です。

無断で罠を設置すると法令違反となるおそれがあり、さらに近隣住民とのトラブルにも発展する可能性があります。
自己判断での対応は避け、正規の手続きや専門業者への依頼を検討しましょう。

3.アナグマを見つけたら実践したい対処法

忌避剤や穴熊が嫌う光や音を活用するなど

木酢液の写真

無許可でアナグマを駆除したり捕獲したりすることは法律違反になります。
ここからは、自分でできる被害予防や、アナグマを追い払うための方法を紹介します。

忌避剤や超音波装置で「ここは危険」と思わせる


アナグマは光や音、においに敏感で、これらを利用した忌避対策が効果的です。

・センサー付きライトで突然の強い光を照射し、警戒心を煽る
・超音波発生装置でアナグマの聴覚を刺激し近寄らせない
・木酢液など強いにおいの忌避剤を散布する(出入口や行動範囲に設置)

ただし、アナグマは環境に慣れると効果が薄れる傾向があります。
定期的に設置場所を変えたり、別のタイプの製品と併用したりして、刺激を変化させることが大切です。


物理的バリアで敷地を守る

アナグマ対策の基本は、敷地への侵入を防ぐことです。得意な穴掘りで地中から入ることもあるため、柵を設置する際は地面に30センチメートル以上埋め込む必要があります。

また、柵の高さは50センチメートル以上が理想です。アナグマは登る力もあるため、上部に傾斜をつけたり電気柵を併用したりすると防御力が高まります。


エサ場を作らないようにする

アナグマは嗅覚が非常に発達しており、農作物や食べ残しなどの生ゴミに引き寄せられます。 アナグマのエサになりそうなものは屋外に放置せず、きちんと処分するか屋内で保管しましょう。
ゴミ置き場や堆肥の管理を徹底することも、被害を防ぐ重要なポイントです。

4.アナグマを見つけたらプロに駆除を依頼

駆除には申請が必要

アナグマ駆除業者のイメージ画像

アナグマの姿を何度も見かけたり、床下や庭に巣を作られたりした場合、自分だけでの対処は難しいケースが多いです。法律の規制や安全性の面からも、被害が進行していると感じたら、早めにプロの駆除業者へ相談しましょう。

駆除には許可と専門知識が必要


アナグマの捕獲や駆除を無許可で行うと、「鳥獣保護管理法」により1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。 プロの駆除業者は自治体の許可を得ており、法律に基づいた正しい手順で対応します。
また、狩猟免許やアナグマの生態に関する専門知識を持っているため、被害状況に応じた安全かつ効果的な方法で駆除を行ってもらえます。

こんなときは業者への相談を検討


次のような状況が見られる場合は、できるだけ早く専門業者へ相談してください。

・家の床下や屋根裏から物音がする
・農作物が荒らされている
・庭に大きな穴が掘られている
・フンや足跡など、アナグマの痕跡を確認した

被害が小さいうちに対処すれば、建物への損傷やダニ・ノミなどの二次被害を防ぐことにもつながります。
早期の相談が、費用負担や修繕リスクを抑えるポイントです。

5.アナグマの駆除は相見積もりで業者探しがおすすめ

見積もりを比較するときに注目すべきポイント

相見積もりのイメージ画像

アナグマ駆除を業者に依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較することが大切です。
業者によって駆除費用や作業内容、保証の有無に大きな差があるため、しっかり確認してから依頼しましょう。

駆除費用にはバラつきがある


アナグマの駆除費用は、被害の範囲や作業内容によって大きく異なります。 安い場合で約1万円前後、被害が広範囲に及ぶ場合や再発防止工事を伴う場合は、10万円近くかかるケースもあります。

費用は、捕獲の難易度・侵入口の数・作業範囲などで変動するため、見積もり時に詳細を確認することが重要です。
1社だけの見積もりでは価格が妥当か判断できません。複数の業者から見積もりを取り比べることで、相場を把握でき、不要な出費や業者トラブルを防げます。


相見積もりで比較するときのポイント


複数の業者を比較する際は、以下のポイントを確認しておくと安心です。

・現地調査や見積もりが無料か
・費用の内訳が明確か
・即日対応が可能か
・アフターフォローや保証内容があるか

極端に安い料金をうたう業者のなかには、追加費用を後から請求したり、再発防止処置が不十分だったりする例もあります。
そのため、駆除業者を選ぶ際は「費用とサービス内容のバランス」を重視しましょう。
「現地調査から施工、再発防止まで一貫して対応しているか」「施工後の保証があるか」も、信頼できる業者を見極める重要なポイントです。

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