ハクビシンを見つけたら自分で駆除はNG!人への影響や対策方法を紹介
公開日:2025.10.3
家のまわりや天井裏でハクビシンを見つけたら、「自分でなんとか駆除できないか」と考える方も少なくありません。ところが、ハクビシンの駆除を個人で行うことは法律で禁止されており、適切な手順を踏まなければ罰則の対象になる可能性があります。とはいえ、放置してしまうと被害が拡大する危険性があるため、まずは正しい知識を持って対処することが重要です。
この記事では、ハクビシンを自分で駆除してはいけない理由と、業者へ依頼するまでに実践できる予防・対策について詳しく解説します。被害を最小限に抑えるためにも、ぜひ参考にしてください。
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1.ハクビシンを見つけたらやってはいけないこと
許可なく捕獲したり飼育したりすることはNG
ハクビシンを家の近くや天井裏で見つけたら、「自分でなんとかしよう」と思ってしまうかもしれません。
しかし、その行動がかえって問題を大きくしてしまう場合があります。ここでは、ハクビシンを見つけたときにやってはいけないことを詳しく解説します。
無許可での捕獲や駆除は法律で禁止されている
ハクビシンは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称:鳥獣保護管理法)」の対象で、個人が許可なく捕獲・駆除することは違法です。違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金など、罰則が科される可能性があります。
たとえ自宅に侵入していても「害獣だから」と自己判断での対処はNGです。駆除が必要と考える場合は、まず自治体に相談し、適切な手続きを踏みましょう。
餌を与えることも禁止
見た目の可愛さからパンや果物を与えてしまうのは危険な行為です。一度でも餌を与えると「ここに行けば食べ物がある」と学習し、頻繁に現れるようになります。
餌付けは複数個体の集まりや繁殖・定着を招き、行動範囲の拡大によって周辺住宅や地域全体に被害が広がる原因にもなりかねません。
ハクビシンに触れるのは危険
ハクビシンは野生動物で、ノミ・ダニ・内部寄生虫などを媒介し、人やペットに感染症をうつすリスクがあります。以下のような健康被害が生じる可能性があるため、素手で触れない・近づかないことが重要です。
・ノミやダニによる皮膚症状
・サルモネラ菌などによる消化器症状
・寄生虫(例:トキソプラズマ等)による内部感染の可能性
また、近づくと噛みつき・引っかきによる外傷の恐れもあります。見つけたら距離を保ち、状況を記録(発見場所や時間、痕跡など)したうえで、自治体や専門業者へ相談してください。
2.ハクビシンを見つけたら注意すべき被害とは
生活環境や健康に及ぶ具体的な被害
ハクビシンは見た目こそ愛らしく感じるかもしれませんが、実際には人間の生活環境に深刻な影響を及ぼす害獣です。被害は一戸建ての住宅内、庭や畑をはじめ、ペットや小動物にまで及びます。
ここでは具体的な被害内容を解説します。
屋根裏に住みついて家屋を汚損・破損
ハクビシンは体が細長いため、わずかな隙間からでも天井裏や屋根裏に簡単に侵入します。侵入後は断熱材を巣材に使ったり、同じ場所で排泄を繰り返したりするため、次のような被害が発生します。
・フン尿による悪臭の発生
・断熱材の破損と建材の腐食
・天井のシミやカビの原因
・深夜の物音や騒音
放置するほど被害は拡大し、修繕費用も高額になりがちです。断熱材の再設置や天井の張り替えが必要になることもあるため、早めの対応が欠かせません。
人やペットの健康被害
ハクビシンは野生動物であるため、体内や体表に多くの病原体や寄生虫を持っている可能性があります。ノミやダニによる皮膚トラブル、フン尿からの細菌感染などのリスクが考えられます。
小さな子供や高齢者、基礎疾患を持つ方がいる家庭では症状が重くなる危険性もあるため注意が必要です。
また、夜間の騒音による睡眠障害やストレスの問題も見逃せません。
庭や畑の作物が荒らされる
家庭菜園はハクビシンに荒らされるリスクがあり、農家にとっても深刻な被害となっています。実際、全国的に農作物被害が問題視されています。
追い払っても餌を求めて再び侵入してくる習性があるため、一度被害が出ると継続的に被害を受けやすくなります。
3.ハクビシンを見つけたらできる安全な対処法
自分で行える予防や追い払いの工夫
ハクビシンを見かけたら落ち着いて状況を確認し、適切な対処をすることが大切です。
ここでは、法律に触れることなく、比較的安全にできる対処法を紹介します。
光や音を使って遠ざける
ハクビシンは夜行性で、暗くて静かな場所を好みます。そこで、光や音によってハクビシンが嫌がる環境を作ることが効果的です。屋根裏や侵入口付近にセンサー付きライトを設置したり、ラジオや威嚇音(爆竹や金属音など)を流したりする方法があります。超音波発生装置を使うのも有効です。
においで撃退する
嗅覚が鋭いハクビシンは、木酢液やハッカ油、ニンニクなどの刺激臭を嫌います。市販の忌避剤にも、ハクビシンが苦手とするにおい成分が含まれており、手軽に使えるのが特徴です。侵入口や通り道に設置することで効果が期待できます。
ただし、においの強い忌避剤は人間にとっても不快な場合があるため、屋内で使用する際は必ず屋外用と区別して使うよう注意してください。
家のまわりの環境を見直す
ハクビシンは、隠れやすく食べ物が豊富な場所に棲みつきます。そのため、家のまわりの環境を見直すことも重要です。
・屋根につながる庭木の枝は剪定する(登って侵入するのを防ぐ)
・家の周囲の隙間(換気口、軒下、通気口など)をすべてふさぐ
・ペットフードや生ごみを外に放置しない
・果物の実は早めに収穫する、またはネットで覆う
・落ち葉や雑草を撤去して身を隠せる場所をなくす
ハクビシンは一度棲みつくと繁殖する可能性があるため、こうした「入りにくい・住みにくい」環境整備が被害防止につながります。
4.ハクビシンを見つけたらプロに駆除を依頼
法律を守り専門業者に依頼することが重要
ハクビシンはただの害獣ではなく、「鳥獣保護管理法」によって保護されている野生動物です。そのため、素人が勝手に捕獲や駆除することは法律違反になります。被害が深刻化する前に、プロに依頼することを検討しましょう。
自治体の許可なしでの駆除は法律違反
ハクビシンは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」によって守られており、自治体の許可を得ない限り、個人が勝手に捕獲・駆除できません。
駆除を考える際は、プロの駆除業者や自治体に相談してください。自治体によっては、捕獲器の貸し出しなどを行っている場合もあります。
専門業者なら駆除と再発防止が可能
プロの業者に依頼すれば、駆除と再発防止の両方に対応できます。主な作業内容には次のようなものがあります。
・侵入経路の特定と閉鎖工事
・忌避処理や捕獲作業
・天井裏や床下の糞尿清掃と除菌
・被害箇所の補修や断熱材の交換
・再侵入防止のアドバイスと施工
フン尿によるカビやウイルスの除去には専門的な機材と薬剤が必要であり、中途半端な処理では健康被害のリスクが残ります。自分で対処するのではなく、プロの業者へ施工を依頼することをおすすめします。
5.ハクビシン駆除を業者に依頼するときの注意点
相見積もりと信頼性の確認が大切
ハクビシンの駆除をプロに依頼する場合に気をつけたいことは、業者選びです。作業内容や費用には大きな幅があり、すべての業者が高品質なサービスを提供しているとは限りません。トラブルや過剰請求を避けるためにも、相見積もりを取って信頼できる業者を探すのが重要です。
なぜ相見積もりが必要?
ハクビシン駆除は専門性の高いサービスであり、被害の程度や住宅の構造、地域性などによって作業内容や料金が変わります。相見積もりを取ることで費用の相場感を把握でき、不要な作業を見抜けるメリットがあります。
また、サービス内容を比較すれば、駆除以外に除菌や保証の有無を確認することも可能です。見積もりを1社だけに依頼すると選択肢がないまま契約するリスクがあるため、最低でも2〜3社程度は比較検討することが望ましいでしょう。
業者選びは値段だけでなく信頼性と対応力も確認しよう
ハクビシン駆除は一度の対応で終わらないケースも多く、再発を防ぐには丁寧な作業とアフターケアが欠かせません。
そのため、単に「安い業者」を選ぶのではなく、見積もり内容から対応の誠実さや保証体制、アフターフォローの有無などを総合的に比較して判断することが大切です。
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