防犯合わせガラスとは?主な特徴や交換費用について
公開日:2022.4.18 更新日:2024.4.17
空き巣の侵入経路として最も多いのが“窓”です。そのため空き巣に入られないようにするには窓ガラスから対策していく必要があります。
そんな防犯対策でおすすめしたいのが「防犯合わせガラス」です。
今回は防犯合わせガラスの特徴や交換にかかる費用について解説していきます。
空き巣の侵入経路として最も多いのが“窓”です。そのため空き巣に入られないようにするには窓ガラスから対策していく必要があります。
そんな防犯対策でおすすめしたいのが「防犯合わせガラス」です。
今回は防犯合わせガラスの特徴や交換にかかる費用について解説していきます。
近年では空き巣に手口が高度化してきています。そのため、通常の窓ガラスではたやすく侵入されてしまいます。
最も一般的に知られている空き巣の手口は、トンカチなどを使って窓ガラスを割る「打ち破り」です。
打ち破りはガラスを割る時の音が大きいものの、強度があまり高くない窓ガラスなら確実に割られてしまいます。
また、ガラスと窓サッシの間にドライバーを突き付けて割る「こじ破り(三角破り)」と呼ばれる手口もあります。何も対策していない窓ガラスだと、ドライバーで2、3回突きつけることでが簡単に割れてしまいます。
こうしたことから、より強度の高い防犯合わせガラスが空き巣対策として重要になってきています。
防犯合わせガラスの場合、複数枚のガラスが構成されているので、通常の窓ガラスと比べても強度が高く、割ろうとしても時間がかかります。
実際に空き巣に割られたとしてもバラバラと破片が落ちることはなく、ヒビが入る状態になります。
空き巣が犯行を行うか否かの基準は侵入にかかる時間が関係しています。そのため。もし窓ガラスを割るのに多くの時間を費やすとなると、犯行を諦める可能性が高いです。
こうしたことから、合わせガラスは防犯対策としてとても役に立ちます。
自宅の窓ガラスを防犯合わせガラスへリフォームして、ご自身や大切なご家族、財産を守っていきましょう。
そんな防犯合わせガラスには防犯性の高さはもちろん、さまざまな特徴があります。
主な特徴は次の通り。
・強度が高い
防犯合わせガラスの防犯性の高さを裏付けるのがその強度です。
複数枚のガラスを組み合わせることで強度を高めていて、トンカチなどで少し叩いただけでは全く割れません。
また、ガラスとガラスの間には中間膜が挟み込まれていて、ガラスの耐久性を高めてくれます。
・ガラスが飛散しにくい
防犯合わせガラスは万が一割れてしまったとしても飛散しにくいです。中間膜が挟まれていることで、割れてしまってもヒビが入る状態を留めてくれます。
そのため、台風や地震などで割れた場合でも大けがにつながりにくいです。
・防音性に優れている
防犯合わせガラスは防音性の高さにも優れています。
自宅にいると近所の人の声や車の走行音などさまざまな雑音が聞こえてくることがあります。防犯合わせガラスを窓ガラスとして採用することで、こうした音を気にせず快適に過ごすことができます。
・紫外線をカットしてくれる
防犯合わせガラスに挟まれている中間膜には紫外線カット機能があります。これは中間膜を構成する樹脂に紫外線をカットする性質があるからです。
窓ガラスによって紫外線を和らげることで、カーテンの色あせも防ぐことができます。
一般的な住宅用窓ガラスには複層ガラスや強化ガラスなどの種類があります。
まず複層ガラスには断熱性能と省エネ効率アップといった特徴があります。
ガラスとガラスの間にはに空間が作られていて、これにより外からの気温が伝わりにくい構造となっています。
さらに、複層ガラスによっては、Low-E金属膜と呼ばれる特殊な膜をコーティングすることで、放射伝熱を抑える役割を果たしてくれます。
これにより自宅の省エネ効率を上げ、自宅の電気料金を抑えることができます。
強化ガラスはガラスが割れた際の安全性が高いといった特徴があります。強化ガラスは通常の窓ガラスに熱を加えて加工したもので、熱を加えることで耐久性を向上させています。
また、割れ方も通常の窓ガラスや合わせガラスとは異なり、割れた時に細かな粒になって砕けます。
こうしたように防犯合わせガラス、複層ガラス、強化ガラスにはそれぞれ異なる特徴があります。
また、それぞれの窓ガラスは1枚しか使用できないことはなく、異なるガラスを組み合わせることもできます。
例えば複層ガラスに防犯合わせガラスを設置することも可能です。
窓ガラスのリフォームの際はそれぞれの特性を考えて、複数枚組み合わせみるといいでしょう。
防犯対策のためにご自宅に防犯合わせガラスを導入するにあたっては、ガラス屋さんに依頼するのが望ましいです。
業者をおすすめする理由は次の通り。
・施工事例や口コミを調べられる
業者のホームページには過去の施工事例が紹介されていますので、参考として目を通しておくといいでしょう。
また、口コミサイトでは実際に依頼された方の評価を閲覧できます。
・いつでも作業を依頼できる
最近では24時間365日依頼の受け付けを行っているところもあるので、時間帯を気にすることなく依頼できます。
また、自宅近くの業者なら30分~1時間程度で自宅まで来てくれます。
・損害保険に加入している
ガラス屋さんでは万が一作業中に自宅内のものが破損した時のために損害保険に加入しています。
加入の有無が気になる方は事前に確認しておくといいでしょう。
・アフターサービスが充実している
施工不良があった場合の無償修理など、さまざまなアフターサービスがあります。
実施しているサービスの内容や保証期間は業者によって異なります。
・窓ガラスに関する相談ができる
経験と知識が豊富なスタッフであるからこそ、窓ガラスのことについて相談に応じてくれます。
防犯において重要なことなど、何かわからないことがあれば積極的に質問してみることをおすすめします。
ガラス屋さんにガラスの交換・リフォームを依頼する時に気になるのが費用。
専門業者に防犯合わせガラスへのリフォームをしてもらう場合の費用は次の通りです。
防犯合わせガラスへの交換:60,000円~80,000円
サッシの交換:120,000~220,000円
窓枠の工事:300,000~500,000円
ただし、上記の費用は目安であり、使用されるガラスのサイズや作業を行う場所などによって費用が異なる場合もあります。
この他、自宅まで駆けつける際の出張費用も別途加算されます。
防犯対策として防犯合わせガラスを導入するにはある程度お金がかかりますが、少しでも費用を安くする方法があります。
それは業者の見積もりを活用すること。
見積もりには作業内容とその費用の詳細が掲載されていますので、後になって不要なオプション料金を請求させることはありません。
もし業者に提示された金額に納得できない場合は、その場でお断りすることもできます。
同じ窓ガラスへの交換作業でも、業者によって費用が5,000円以上も違うこともあります。そのため、最低3社以上見積もりをとっておけば、地域で一番安い業者を見つけることができます。
また、空き巣や熱割れ、自然災害など、特定の条件に該当するとガラス修理や交換に火災保険を適用させることが可能です。
適用条件については各保険会社で異なるので、事前に確認しておきましょう。