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床暖房のメリットとデメリットとは?種類と特徴についても解説

公開日:2024.12.11
床暖房のメリットとデメリットとは?種類と特徴についても解説

冬になると、床が冷たいことが気になりますよね。床が冷たいと、足元から体が冷えてしまい、免疫力や内臓の働きの低下につながり、体調を崩しやすくなります。
さらに、ヒートショックを引き起こすリスクもあるため、冷たい床には十分に注意する必要があります。

そんな床の冷たさを解消してくれるのが「床暖房」です。しかし、床暖房の設置にはメリットだけでなく、デメリットも存在することをご存知でしょうか。

この記事では、床暖房の種類や特徴を紹介し、設置するうえでのメリットとデメリットについて解説します。
床暖房の導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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1.床暖房の種類と特徴

電気ヒーター式と温水循環式の2種類

温水循環式の床暖房の写真

床暖房は大きく分けて『電気ヒーター式』『温水循環式』の2種類あります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

電気ヒーター式の床暖房


『電気ヒーター式』は床下に発熱体(ヒーター)を設置し、通電させることで熱を発生させる仕組みです。
使われる発熱体自体にもいくつか種類があります。発熱体が熱線になっている「電熱線式」、電気代がお得な夜間電力を利用して熱を蓄える材料を温めておいて昼間に自然放熱させる「蓄熱式」、そして自動温度調整機能により床面の温度上昇に応じて消費電力を抑制する「PTCヒーター式」です。

・メリット
『温水循環式』よりも初期費用がかからず、定期メンテナンス不要で耐用年数が長い

・デメリット
維持費用がかさみやすく、暖かくなるまでに少し時間がかかる



温水循環式の床暖房


『温水循環式』は、床下に設置したマットの中で温水を循環させて部屋全体を暖める床暖房です。温水は電気やガス、灯油などを使って作ります。

・メリット
『電気ヒーター式』に比べると維持費用が安価であり、部屋全体を均一に暖められる

・デメリット
初期費用が高額であり、定期的なメンテナンスも必要になる

このように床暖房の種類により特徴やメリット・デメリットが異なるため、長時間過ごすことが多いリビングでは『温水循環式』、キッチンや脱衣所など使うときだけ暖めたい場所であれば『電気ヒーター式』など、床暖房を設置したい場所に応じて2つの方式から選ぶのがおすすめです。

2.床暖房のメリットとは?

3つのメリットをご紹介

フローリングに仰向けで寝転ぶ女性の写真

床暖房を設置するとどんなメリットがあるのでしょうか。

キレイな空気を保ちながら部屋を暖める


一般的な暖房器具である石油ファンヒーターなどは、灯油を燃焼させるときに水蒸気を発生させるので室内の湿度が上昇して結露が発生してしまい、カビやダニが繁殖しやすいです。
床暖房は水蒸気が発生しないので部屋を暖めつつ空気もキレイに保てるため、アレルギーを持つ人にとってもメリットが多い暖房器具といえるでしょう。



エアコンなどと比べても空気や肌が乾燥しにくい


多くの家庭で暖房器具としても使われるエアコンは、温かい風で空気を暖めるので室内の水分が蒸発しやすく、肌が乾燥するので極力エアコンの使用を避けている方も多いのではないでしょうか。
床暖房は室内を暖めても空気を乾燥させないため、肌の乾燥を感じることがなく、別途で加湿器を用意する手間を省くことができます。



収納スペースがいらない


床暖房は収納スペースがいらないといった点も大きなメリットです。
石油ファンヒーターやコタツなどの暖房器具は収納スペースを確保しなくてはいけませんが、床暖房は床下に設置されているので収納の手間がかかりません。
インテリアや家具の設置も邪魔しないため、部屋の限られたスペースを活用するのに最適な暖房器具といえます。

3.床暖房のデメリット

2つのデメリットをご紹介

財布を持って悩んでいる夫婦の写真

部屋全体が暖まるまで時間がかかる


エアコンや石油ファンヒーターと違って、床暖房は部屋全体が暖まるまで少し時間がかかります。
床暖房の種類や床材によっても違ってきますが、お部屋全体が心地よい温かさになるまでに1~2時間くらいかかってしまいます。
そのため、寒い冬の朝などは、最初だけ床暖房と併せてエアコンや石油ファンヒーターを使うのがおすすめです。
改善策としては、床暖房のタイマー機能を活用することをおすすめします。起きる2時間前にセットしておけば、朝起きた時にはポカポカのお部屋で気持ちよく過ごせます。



コストが高い


床暖房はエアコンなどと比べると毎月かかるコストが高くなってしまう点にご注意です。
エアコンと比べるとあまりお財布に優しくなく、朝と夜だけ使っても光熱費が月に1万円くらいかかります。1日中つけっぱなしだと1万5,000円以上かかることもあります。床暖房の使い方は計画的に考えた方がいいかもしれません。

4.床暖房を設置する際のポイント

設置する箇所の空間設計を確認する

フローリングの上でくつろぐ猫の写真

床暖房を取り付けるときは「どんな部屋にしたいか?」をまず考えてみましょう。部屋の使い方によって、床暖房の大きさや種類を選ぶのがポイントです。

まずは、空間設計で確認すべきポイントをご紹介しておきます。

・建築構造(木造、鉄骨、RC構造、SRC構造、免震構造など)
・建物の断熱性・気密性
・部屋の用途・規模(リビング、キッチン、寝室、トイレ、洗面所、子供部屋など)
・部屋の床材(フローリング、タイル、畳、絨毯、カーペットなど)
・想定される使用時間

例えば、天井の高いリビングだと、エアコンや石油ファンヒーターの暖かい空気はすぐ上に逃げてしまいます。しかし、床暖房なら下から均等に暖めてくれるので、広い空間でもぴったりです。

床暖房を使用するうえで気を付けたいのが家全体の断熱性能です。せっかく床暖房を付けても、家の断熱が弱いと暖かさが逃げてしまいます。

もし床暖房だけで部屋が暖かくなるのか心配なときは、エアコンと組み合わせて使うのもいいかもしれません。大切なのは、暖かい空気が逃げにくい空間づくりです。

5.床暖房をお得に設置する方法

床の張り替えと一緒に行う

フローリングに寝そべる3世代家族の写真

今住んでいる家に後から床暖房の取り付けを検討しているのであれば、なるべく安く済ませたいと考える方が多いのではないでしょうか。

おすすめの方法は、床の張り替えのタイミングで一緒に床暖房を設置してしまうことです。
フローリングは10年くらい使うと、傷や汚れが目立ってきます。床を張り替えるのであれば、その時に床暖房も一緒に設置すると、工事の手間も費用も節約できます。

床の張り替え工事は部屋の広さによって数日間はかかり、工事中はその部屋を使えなくなるため、その張り替えのタイミングで床暖房も一緒に設置してしまうとよいでしょう。

このように工夫すれば、床の張り替え工事が一回で終わるため、床暖房の後付けだけでわざわざ床を外す必要がなくなって手間と費用を抑えられます。

他にも床暖房をお得に設置する方法として「床暖房を設置する範囲を限定する」や、「複数業者で見積もりを比較する」といった方法もおすすめです。

同じ工事内容でも、業者さんによって提供しているサービス内容が違うので、費用は大きく変わってきます。できれば3社以上に見積もりをお願いして、じっくり比較検討してみましょう。

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