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シロアリの繁殖方法とは?繁殖が盛んになる原因や対策法なども解説

公開日:2023.3.20 更新日:2024.4.1
シロアリの繁殖方法とは?繁殖が盛んになる原因や対策法なども解説

最悪の場合、家を倒壊させるリスクのある害虫「シロアリ」。
そんな恐ろしいシロアリから大切なご自宅を守るためにも、シロアリの繁殖方法を知っておくことは大切です。
たとえ一度侵入を許してしまったとしても、それ以上の被害を拡大させないためにも繁殖方法について理解を深めましょう。

この記事ではシロアリの繁殖方法や繁殖を盛んにしてしまう原因、対策方法などについてご紹介します。

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1.シロアリの繁殖方法とは?

シロアリの繁殖方法を知って対策しよう!鍵になるのは王アリと女王アリ

シロアリで劣化した住宅の木材の写真

シロアリの繁殖方法は王アリと女王アリが交尾することで数を増やしていきます。
ヤマトシロアリ以外のシロアリはコロニーという巣を形成して活動しているのですが、一つのコロニーにつき王アリが一匹と複数の女王アリがおり、その寿命は10年以上と言われています。

ヤマトシロアリの女王アリが一日に産む卵の数は25個前後、イエシロアリの場合はコロニー単位で1~5万個の卵を産むとされています。
繁殖時期になるとコロニーから未来の王候補と女王候補が一斉に飛び立ち、マッチング(結婚飛行)するとそこから新しいコロニーづくりが始まります。

ヤマトシロアリは自分で水の運搬が出来ないので乾燥した場所に弱く特定の巣を持たないのですが、イエシロアリは自分で水の運搬も出来るため乾燥した場所にも強く、コロニーで生活するシロアリの数も100万匹以上になります。

シロアリの繁殖方法を知らないと、何度駆除してもシロアリ被害は収まりません。
シロアリ社会は完全な階級制度ですので、王と女王にしか繁殖機能はありません。また、女王アリは自分のコピーを作り出すことができますので、一斉に駆除しないと何十年にもわたり、家の中で繁殖活動が行われます。

繁殖時期は年中ですが、羽アリになって新しいコロニーを作る時期としては、ヤマトシロアリが4~6月、イエシロアリが6~7月です。

2.シロアリの繁殖が盛んになる原因とは?

シロアリが繁殖する原因は温度と湿度。暗くジメジメした場所は要注意!

結露が発生している網ガラスの写真

シロアリが繁殖する原因は高温多湿にあります。
ヤマトシロアリは6℃以上になると活動を開始して12℃になると繁殖活動が活発になり28℃で最盛期を迎えます。
一方イエシロアリは10℃から活動をはじめ15℃になると繁殖活動が活発になります。最盛期は35℃です。

イエシロアリ、ヤマトシロアリ共に最盛期の温度を超えると消化管にトラブルを起こして活動できなくなります。
また、シロアリは水が無いと活動することが出来ません。湿度60%以上がシロアリにとっての快適空間です。

現代の家は高気密高断熱住宅が主流ですので、家の中全体が温度6℃以上かつ湿度60%以上になりやすいです。特に床下などは湿度が高くなるためシロアリの繁殖を促進する原因となっています。

イエシロアリは水を運ぶことが出来ますので、一度家に入ってしまうとどの場所でも繁殖する可能性があります。

シロアリが繁殖する原因を解決しないまま害虫駆除作業を行っても、再発を繰り返してしまいます。
シロアリの繁殖を止めるには巣(コロニー)の完全な除去はもちろんですが、床下の風通しを良くすることや、防虫シートなどを活用して原因を作らせないことが最も重要です。
シロアリは湿った段ボールも大好物ですので、家の近くや中にある場合は早めに取り除いておきましょう。

3.シロアリの繁殖を防ぐ対策とは?

シロアリの繁殖対策は専門業者による定期点検が効果的かつ低コスト

住宅のシロアリを発見している写真

シロアリの繁殖を防ぐ対策として比較的効果が高いのが、シロアリ専門業者による定期的な点検です。

シロアリの繁殖対策として有名な方法は、床下に通気口の設置や防虫シートを敷くこと、薬剤の散布です。
確かにこれらの対策はシロアリの繁殖を防ぐことにおいて効果的ですが、シロアリが家に侵入してくることを完全に防げるわけではありません。

シロアリの繁殖方法でも紹介しましたが、一度入ってしまうと瞬く間に100万匹クラスのコロニーを作ってしまいます。
ですので考え方としては「シロアリが繁殖しにくい対策はあるが、完全に防ぐことは出来ない」ということです。その上での効果的な繁殖対策としては「シロアリを増やさない」という事になります。

そこで考えられるが、専門業者による定期的な点検です。
できれば一年に一回、難しい場合でも三年に一回は点検を受けておくことで、シロアリの大規模な繁殖を防ぐことが可能です。

シロアリの繁殖対策で定期点検を行っていると結果的にコストが低くなることもあります。シロアリが大規模に繁殖してから対策を講じていると、場合によっては家の基礎になっている木材を交換しなくてはいけない事態になります。
シロアリの定期点検には毎回費用が必要ですが、基礎工事などと比較すると圧倒的に低価格で済みますし、なにより安心して住むことができます。

4.シロアリを退治するには?

シロアリを退治する方法は自分で行うか業者に依頼するかの2通り

住宅のシロアリを見つけて駆除しようとしている写真

シロアリを退治する方法を紹介します。自分で行った場合と業者に依頼した場合を簡単に解説していきますのでシロアリ退治の参考にして頂ければ幸いです。

まず自分でシロアリ退治を行う方法ですが、手順を説明する前に必要道具を紹介します。
自分でシロアリ退治を行う際に必要な道具はマスク(できれば防毒)、軍手、ゴーグル、防護服、防護頭巾(できればヘルメット)、運動靴です。

道具が揃ったらいざシロアリ退治です。まずは巣を特定しなくてはいけませんのでアリの通り道(蟻道)を探しましょう。木材の上に白い砂の塊があればそこが蟻道です。
蟻道を追っていくと塚や食い荒らされた木材が発見できます。そこがシロアリの巣(コロニー)ですので、薬剤を撒き全ての死骸を回収すれば作業完了です。
巣は一つでない場合がありますので、同じ方法ですべて退治してしまいましょう。

シロアリ退治を業者に依頼した場合はバリア工法かベイト工法になります。
バリア工法とは、ヤマトシロアリの退治に用いられます。液状の薬剤をスプレーで床下の土壌や木材に散布していく方法で比較的効果が早いと言われています。

一方ベイト工法は有害なエサを用いてシロアリを退治する方法で、イエシロアリに効果的と言われています。
バリア工法と比べ、効果が表れるスピードは遅いのですが、安全性が高く巣ごと退治するのに効果的と言われています。

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