エアコントラブルが原因の症状とはどんなものがある?vol.1
公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.4
エアコンには、故障をはじめとするいろいろなトラブルがつきまといます。悪臭、エアコンの効きが悪くなる、水漏れ、風力低下、埃が飛ぶなど、症状は様々…。
この記事では、エアコントラブルが原因で引きおこる症状についてご紹介します。
エアコンには、故障をはじめとするいろいろなトラブルがつきまといます。悪臭、エアコンの効きが悪くなる、水漏れ、風力低下、埃が飛ぶなど、症状は様々…。
この記事では、エアコントラブルが原因で引きおこる症状についてご紹介します。
エアコンの水漏れの原因は内的要因と、エアコンの室内機がつくった水以外が原因の外的要因があります。
内的要因としては、ドレン配管の異常です。配管の最終出口がふさがっていると、エアコン室内機で発生した水は出口を失い、室内機側へと逆流して水漏れを起こします。また、ドレン配管が湾曲し、自然の法則に反した道筋になっていることがあります。水の道が下から上へとなっていることを、逆勾配とよびます。このような場合、下から上へと流れない水は、室内機から漏れ出ることになります。
外的要因としては、部品の亀裂や破損による水漏れがあります。エアコン内部の水の通り道の部品に亀裂があったり、破損していると、その部分から水漏れが起こります。長期間の使用による劣化、いわゆる経年劣化がまず第一に考えられます。屋上や外壁に室外機がある場合は注意が必要です。
屋外に出ているこの配管は紫外線や雨風のダメージから守るためにテープで保護されています。テープで保護されているので雨が降っても配管のなかに水は入ってきません。しかし、長年経過したテープは紫外線や雨風のダメージを受けてボロボロになっていることがあります。ボロボロに劣化したテープの隙間に雨が入ると、配管をつたって室内機側へ水が漏れ出ることにつながります。
エアコンの悪臭の原因は主に3つのことが考えられます。エアコン室内機のなかの汚れ、エアコンの排水の環境、室内の環境です。これらが一つもしくは複数にわたって関係し、エアコンの悪臭を引き起こすと考えられます。
冷房や暖房運転するごとにエアコンは塵やホコリを吸い込んでいます。つまり、使用すればするほど汚れが増して、やがて悪臭の原因となるのです。
悪臭な主な種類としては、まずカビ臭があります。エアコンの中はカビ菌にとっては住みやすい環境となっています。カビの大好物である水、居心地のよい安定した室温が得られる内部は、カビにとっては好環境なのです。カビの繁殖がすすむと目に見える部分はカビ黒くなり、カビ臭という悪臭を発生させます。
次にタバコ臭があります。タバコを室内で吸うということは、エアコンもタバコを吸っているということ、そしてタバコの臭いをした風を吹出しているのということです。エアコンは吸い込む空気は室内のものだけではないのですが、エアコンの空気を吸うパワーは想像をはるかに超えるほどあります。ドレン配管の空気をも吸ってしまいます。そして、その先のドレン配管の出口周辺の空気までも吸ってしまうことがあるのです。ということは、もしドレン配管の出口周辺に悪臭の原因がある場合、エアコンは悪臭のついた空気を吸い込んでしまう可能性があります。
エアコンの風力の低下の原因はいろいろと考えられますが、最大の原因はエアコンの汚れです。風の通り道が正常であれば、空気は確実に風となって吹出されます。しかし、時間の経過ととにエアコンには汚れがたまっていきます。汚れがたまり過ぎると、風を作り出すことができなくなり、風の通り道が狭くなり、スムーズに風は出なくなります。
これらのことが、エアコンの風力低下を招く原因となるのです。汚れがたまるとエアコンの風の流れに悪影響を及ぼします。エアコンの風の流れの視点からみると、熱交換器に汚れがたまると風を通せなくなります。正常なファンが風を作ろうとしても、汚れによって風を通す道の幅が狭められているので、エアコンは空気を吸えなくなります。空気を吸えないということは風を出せないということになります。
エアコンにはファンという数枚の羽根から成り立っている風の流れを作るエンジンがありますが、ファンに汚れがない場合でも、風力の低下というトラブルを招くことがあります。ファンの破損、とくに羽根の破損です。ファンの羽根が一枚でも破損すると、風の流れを作り出すパワーは極端に落ちます。また、風切音がでて異音となったり、エアコン本体が振動しだすこともあります。
エアコンが冷えない、または、エアコンが温くならない、のトラブルの原因は、風力の低下もしくは効きのどちらかに問題があります。
エアコンの効きが悪い原因は、冷媒がしっかりと仕事をしているかどうかにあります。冷媒とは空気を冷やしたり、温めたりするものです。その冷媒の働きを悪くする原因はコンプレッサーの不調による機能悪化と故障になります。
エアコンのコンプレッサーは冷媒を送り出し、回収し、また送り出す仕事をしています。人にたとえると、血液を循環させる仕事をする心臓に似ています。いわばコンプレッサーはエアコンの心臓部分です。
コンプレッサーの調子が悪いと冷媒は正常に働きません。しかし、調子が悪いながらもコンプレッサーは動いてくれます。その状態で長年にわたって使用し続けると、やがて動かなくなり故障につながります。
また、エアコン内部にはさまざまなセンサーがあります。室内の温度を検知するセンサーや熱交換器の温度を検知するセンサーの熱交サーミスタなど温度を検知するだけでもいろんな種類のセンサーが使われています。エアコンがきっちりと仕事をしているかどうかを内部のいろんな部分でチェックするのがセンサーの役目ですが、センサーが間違った情報を検知すると、エアコンは間違った情報にしたがって運転を行います。
エアコンのシステムにストレスを与える汚れですが、小さくわずかな汚れならストレスも小さいので、影響は表にはでてきません。
しかし、小さくわずかな汚れでもつもりに積もると、エアコンのシステムに悪い影響を与えるほどにストレスは大きくなります。
ストレスはトラブルとなって顕在化します。エアコンにとって汚れはイエローカード。イエローカードが累積すると、故障や運転停止などのレッドカードにつながります。また、エアコンの汚れは、人の身体にも悪影響を及ぼすこともあります。