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シロアリの生態とはどんなの?そこからわかる対処法もご紹介

公開日:2021.11.4 更新日:2024.4.4
シロアリの生態とはどんなの?そこからわかる対処法もご紹介

シロアリは木材をとても好みの、その木材を餌や住処にして生活をしています。そのため、木造の建物などではシロアリ被害に合う危険性がとても高まるということになります。
そして、この害虫は発泡スチロールやプラスチックまでも食い荒らすとされているため、そういったものをいつまでも放置する事はないようにしましょう。
今回この記事では、シロアリの生態を知り、住処に行う対処方法についてご紹介します。

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1. シロアリの住処での生態とは?

別名森の分解者。ただし人間界では木材住宅の大敵!

シロアリに食われた木材の写真

シロアリは、セルロースをエサとして生活しています。
セルロースとは、植物の体の主成分となるもので、特に木の幹に多く含まれています。

植物を食べる動物はたくさんいます。ですが、セルロース自体を分解できる生物は非常に稀なものとなっています。

これに対してシロアリは、セルロースを分解する原生生物を腸内に持っているため、セルロースを栄養源として消化・吸収することができます。
倒木などを土に還すことができるので、別名森の分解者とも呼ばれています。

自然界では必要とされるシロアリですが、人間の木造住宅にとっては最強の天敵となってしまいます。
木でできた住宅はセルロースの宝庫であり、この害虫にとって魅力的な獲物になってしまうのです。

そのため、木造住宅にお住まいの方は要注意です。
被害が発生する場所は、床下や壁の内部など、外から見えない場所がほとんどです。

また、シロアリは餌場を見つけると、巣の仲間を集めて集団で食べにくるという習性があります。
そのため、ひとたびこの害虫に餌場として認識されてしまうと、数百匹~数千匹ものシロアリが家を食べに来てしまいます。

2. シロアリは住処で繁殖する?

驚異の繁殖力!家を守るためには女王アリの駆除が必須

木材の隙間に住み着くシロアリの写真

シロアリの女王蟻は非常に繁殖力が強いです。
女王蟻の仕事は産卵をすることで、巣で産卵を行います。
その繁殖力が非常にすさまじく、日本の代表的なシロアリであるヤマトシロアリは1日に25個もの卵を産むといわれています。

一般的な生き物であれば、一度産卵すると次の産卵までに一定の期間を要しますが、この害虫の場合、そのような待機期間は存在しません。
そのため、毎日25個の卵を産み続けるので、次々とシロアリが増殖してしまうのです。

このように、驚異的な繁殖力により、短期間のうちに家の中で爆発的に数を増殖し、どんどん住宅の木材を食べていってしまいます。
ですが、国際的に見るとまだ日本のシロアリの繁殖力は控えめな方だそうで、熱帯地方に生息しているシロアリの場合、1日5万個もの卵を毎日産卵しているそうです。
とてつもない数の卵を産みシロアリは数を増やすため、駆除の際は女王を殺さなくてはなりません。

また、熱帯地域に生息している繁殖力が非常に強い種類で、まだ日本に上陸していないものが万が一上陸してしまうと、今まで以上にこの害虫の予防や駆除対策が必要となるので、しっかりと知識を身につけておきましょう。

3. シロアリの住処の被害とは?

木製のものや、湿気の多い場所は要注意!

柱に作られたシロアリの巣の写真

シロアリは木製の物に生息しやすいので、家の周りとその付近に該当物がないかを確認しましょう。
もし蟻道があったら、1度崩してみるとシロアリが生息している可能性があります。また、そこには住処がある可能性が非常に高いです。

そして、室内の床版や壁、柱などにも被害がでる危険性があります。
特に床板やこの害虫が好む湿気が発生しそうな洗面所・浴室などを重点的に確認しましょう。
床板を踏むとブカブカしたり、柱や壁に空洞音がしたりする場合は、中がこの害虫による被害を受けている可能性があります。

このようにいつどこにシロアリ被害が及んでいるかわからないため、この害虫の好みそうな場所はこまめにチェックし、被害に遭わないよう対策をする必要があります。

床下はシロアリの生息場所の候補の1つですが、そちらをチェックするには危険も伴います。
そのため無理をせず、自力での作業は無理だと感じたら業者に依頼することをおすすめします。
床下の柱や基礎に蟻道があれば生息の可能性があり、場合によってはごみの下にいることも考えられます。無理はしないように確認してみましょう。

4. シロアリの住処の対策方法

この害虫が住み着きづらいような家づくりをすることが重要です!

雨漏りの水をバケツで受けている女性の写真

まず、1つ目は庭にいろいろな物を置いている場合は、できる限り撤去するようにしましょう。
特に木材を置いているとこの害虫を呼び込む原因になってしまうため注意が必要です。

そして、木材に限らず、家の基礎付近に物を置くときは、離して置くように心がけましょう。
基礎付近に暗がりを作ってしまうと、シロアリが蟻道を作りやすくなってしまいます。

そして2つ目は湿気に気をつけるということです。
この害虫は湿気の多い環境をとても好む傾向にあります。
湿気の貯まりやすい場所があれば、日ごろから風通しをよくすることを意識して、できるだけ湿気をためないようにしましょう。
水漏れや雨漏りが発生した場合は放置せず、早めに対処することが大切です。

このように普段からできることはたくさんあります。小さなことから少しずつ対策を行うことで、シロアリ被害を大きく減らすことができます。

他にも、ゴミや落ち葉を掃除するといった対策もあります。この害虫の餌になるごみや落ち葉は、散乱させずに掃除しておくようにしましょう。
また、家の中に比べて外はおろそかになりがちですが、放っておくとシロアリ発生のリスクが高まってしまうため、小まめに掃除することをおすすめします。

5. まとめ

ここまでご紹介したシロアリの住処に関しての情報まとめてご紹介します。

幼虫を引き連れるシロアリの絵

この害虫は木材や湿った場所を好み、木材を餌とする害虫のため、木造の建物などに大変な被害をもたらします。

シロアリによる被害は年々増加傾向にあります。
ご紹介した対策方法や、この害虫の生態を知り、家になるべく近づけないように対策を日々行っていくことがとても大切になります。

是非ご紹介したシロアリに関する情報を参考にして、この害虫から家を守ってください。

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