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エアコンの冷媒ガスの寿命はどれくらい?ガスが漏れる原因や確認方法を紹介

公開日:2024.9.2
エアコンの冷媒ガスの寿命はどれくらい?ガスが漏れる原因や確認方法を紹介

冷媒ガスは、エアコンの冷房や暖房機能に欠かせない要素の一つです。そんな冷媒ガスには寿命があり、冷媒ガスが不足すると、冷気や暖気の循環が不十分になり、エアコンの性能が落ちてしまいます。

この記事では、エアコンの冷媒ガスの寿命が訪れた時のサインや修理のポイントについて詳しく解説いたします。

1.エアコンの冷媒ガスの寿命はどれくらい?

一般的に7~10年が経過すると補充・交換が必要になる

エアコンとリモコンの写真

エアコンが冷えない場合、エアコンが壊れてしまったと買い替えを検討する人もいるでしょう。
しかし、故障ではなく冷媒ガスの寿命が切れてしまっただけの可能性があります。

エアコンから冷たい風や暖かい風が出るのはこの冷媒ガスが重要な役割を果たしていますが、ガスが少なくなると冷気と熱気の循環に不具合が生じ機能が低下してしまいます。

通常、エアコンを使用している限り、冷媒ガスがなくなることはなく、補充の必要はありません。しかし、設置時の不具合や故障などが原因で冷媒ガスが漏れることがあり、その場合には冷媒ガスの補充が必要となります。

こういった不具合は一般的には設置から7~10年が経過した頃に見られることが多いです。これは、経年劣化や外部要因による影響が蓄積してくる時期だからです。

2.エアコンの冷媒ガスの寿命が近づいてきたサインとは

冷房や暖房の効きが悪くなった時

エアコンの前で悩む女性の写真

どのような場合に、冷媒ガスの寿命が近づいてきたと判断すれば良いのでしょうか。

ここでは、冷媒ガスの寿命が近づいてきたサインについて説明するので参考にしてください。

冷媒ガスは、熱交換を行う重要な役割をしているため、寿命が来てしまうと冷房や暖房の効きが悪くなります。
フィルターの詰まりによっても、効きが悪くなりますが、フィルター掃除を行っても改善しない場合には、冷媒ガスの寿命の可能性を考えましょう。

たとえ、正しくエアコン本体や室外機が設置されていたとしても、実際には冷媒ガスの漏れをゼロにはできません。
機械の振動や熱による金属部分の収縮により、密閉性が低下し、僅かながらも徐々に漏れてしまいます。
このガスの漏れとエアコン本体の寿命はほぼ等しいとされており、本体が壊れるのが先か冷媒ガスが切れるのが先かというレベルなのですが、先にガスが切れてしまう場合があるのです。

本体が故障していないけど機能が低下した場合にはガス補充を行うと、機能が回復する可能性があります。
ただし、長年の漏れによるガスの減少なら問題ないのですが、配管の不具合などが生じている場合には、たとえ補充したとしても再び機能が低下してしまいます。
ガス漏れ箇所を特定して修理をする工事は、新たにエアコンを購入する費用と同じくらいかかってしまうので、メーカーでも補修工事は行っていません。
このような場合には、エアコンの買い替えを検討する必要があります。

3.エアコンの冷媒ガスの寿命が近づいてきた時の対処法

対処には専門知識が必要

部屋に取り付けられたエアコンの写真

エアコンの効きが悪くなったり冷媒ガスの寿命が近づいてきたと感じたりした場合には、実際にガスが漏れているのかを確認しなければいけません。
まずは検知器などを用いてガス漏れ箇所の特定を行い、ガスが漏れている場合には発生箇所の破損などを修復したのちにガスの補充を行います。

検知器は、不具合を感知したら音や光などで知らせてくれます。高いものは数万円しますが、3,000円程度で入手可能なものもあるので、検知器を購入してセルフチェックしてみるのも一つの方法です。

また、本体と室外機をつないでいる配管に霜が付着しているかどうかでもガス漏れを確認ができます。霜がついている場合には冷媒ガスが漏れている可能性が高いので注意が必要です。

さらに、室外機から出る風でも確認ができます。通常エアコンの稼働時には室外機からは生ぬるい風が出て来ますが、常温であれば熱交換がうまく働いていない可能性があります。
このような状態が確認された場合には冷媒ガスが抜けている可能性が高いので、不具合箇所を補修し冷媒ガスを補充しなければいけません。

ただし、冷媒ガスは引火性が高く、爆発や火災といった深刻な事故のリスクを伴う気体なので、対処には専門的な知識が必要となります。
ガスの補充の必要がある場合には、専門業者へ依頼するのがおすすめです。

4.エアコンの冷媒ガスを修理する費用相場

約15,000~50,000円が目安

エアコンの冷媒ガスの検査を行う業者の手元の写真

実際にエアコンの冷媒ガスの補充やガス漏れの修理をしなければいけない場合、いったいどれくらいの費用が必要なのでしょうか。
費用相場を把握しておくと、修理を依頼する際にも安心です。

一般的には、冷媒ガスの補充やガス漏れ修理を専門業者に依頼すると、15,000円〜50,000円程度が必要になります。
しかし、エアコンのメーカーや機種、設置箇所や状況などによって費用の幅があるので注意が必要です。

不具合箇所の修理だけでなく、部品の交換なども必要な場合には、さらに部品代など追加料金が必要になる可能性があることも覚えておきましょう。

該当のエアコンが10年以上前の古い機械の場合には、部品の取り扱いが終了しているケースもあります。
また、古いエアコンでは、たとえ冷媒ガスを補充したとしてもさらに別の箇所に不具合が生じる可能性もあるでしょう。

エアコンのランクにもよりますが、修理費用が高額になる場合には新しいエアコンの購入費用とさほど差がなくなるかもしれません。
新しいエアコンの方が機能面で優れていたり節電できたりするものもあるので、結果的に必要経費を抑えられるケースもあるので買い替えをする方が良いでしょう。

5.エアコンの冷媒ガスに寿命がきたら業者に相談を

複数の修理業者に見積もりを取ろう

エアコンのガス補充を行う業者の写真

エアコンの冷媒ガスに寿命がきたら、まずは業者に相談しましょう。
しかし頻繁に起こるトラブルではないので、どこに依頼すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

エアコンの冷媒ガスの補充やガス漏れの修理は、専門のエアコン修理業者やメーカーのサービスセンターに依頼するのが適切です。
これらの業者は、冷媒ガスの取り扱いに必要な知識と技術を持っており、適切な手順で安全に補充作業を行うことができます。
また、保証期間内であれば、メーカーの正規のサービスセンターに依頼することで、保証対象となる可能性があります。
冷媒ガスの補充や点検を依頼する際は、資格を持った専門業者に相談するようにしましょう。

また、業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントを踏まえておくと安心です。

・無料で現地調査や見積もりを行ってくれる
・アフターサービスや保証がしっかりしている
・エアコン修理や冷媒ガスの補充に関する口コミが良い

加えて、見積もりを行う際には、複数業者から見積もりを取るようにしましょう。そうすることで、その作業にかかる費用相場を知ることができます。

また、業者によって提供しているサービスが異なるので、その点もしっかりとチェックしましょう。
冷媒ガスを補充したとしても、再び冷えなくなるケースもありますが、このような場合にもアフターサービスがしっかりしている業者であれば安心です。
実際にサービスを利用した方の口コミなども参考に、信頼できる業者を選ぶと良いでしょう。

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