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生前整理とは?具体的な進め方や業者の費用相場について

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.17
生前整理とは?具体的な進め方や業者の費用相場について

「終活」という言葉が定着し、生前整理をしようという人が増えてきました。
しかし生前整理とは一体何をすればいいものなのかわからない方も多いはず。

そこで今回は生前整理とはどのようなものかについてご紹介します。
具体的な進め方などを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.生前整理とは?

もしもに備えて身の回りを片付ける

生前整理のイメージ絵

生前整理とは、ご自身が亡くなられたあとのことを考えて、財産や遺品の処分しておくことです。

もし亡くなった場合、今自分が持っているものがどうなるのか気になる方は多いと思います。
こうした財産の行方を生前からきちんと決めておかないと、亡くなった後に残されたご家族が思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

生前整理については病気で末期を迎えた人が行うことをイメージされている方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな年代の方にとっても大事なことです。

たとえ日頃から健康な方であっても、病気や交通事故が原因で命を落としてしまうケースも少なくありません。
また、認知症で判断能力が低下してしまったり、施設へ入らなくならなければいけなくなったりすることもあります。

事前に生前整理しておけば必要な書類を保管しておけますし、亡くなられた後に手続きを代行してくれる人に保管場所を知らせておくこともできます。

人によっては30代や40代のうちから生前整理に着手し始める人もいます。
個人で行うのはもちろん、業者に頼んで周囲にあるものを整理してもらうこともできます。

もしもの時に備えて、早いうちから生前整理を行うポイントを覚えておきましょう。

2.生前整理をしておくメリット

主なメリット

生前整理のメリットのイメージ写真

余裕を持って生前整理に着手することは残された親族はもちろん、自分自身にとってもメリットがあります。
きちんとした進め方で生前整理を行えば後々の負担を減らすことができます。

・家族の遺品整理の手間が省ける
普段から一緒に暮らしていれば何を大切にしてきたか分かると思われるかもしれませんが、大切なものの基準については当人しかわからないことも多いです。

また、一人暮らしをされている方でかつ賃貸住宅にお住まいあれば、退去時期に関わるため、なるべく早めに遺品整理をしておかないといけません。

持ち家で一人暮らしをされている方であれば空き家にしておくわけにはいかないので、早いうちから遺品整理に着手しておく必要があります。

・相続問題を回避できる
親族が亡くなった後に懸念されるのが相続問題。
土地や有価証券といった資産価値を有するものであれば、誰が所有者になるのかきちんと決めておく必要があります。

自分が残しておいた財産でトラブルにならないために、資産価値の高いものの処理方法を考えておきましょう。

・気持ちをリフレッシュできる
もしものことを考えると憂鬱な気分になりがちですが、部屋にあるものを片付けておけば気分をリフレッシュさせることができます。

ただし整理をした後にまた物が増えることもあるので、そういった場合はその都度生前整理を行うことが大切です。

3.生前整理を行う手順

具体的なやり方

生前整理をしている女性の写真

一見面倒に思われがちな生前整理ですが、きちんと順序立てて行えば意外と簡単だと感じられるでしょう。
きちんと生前整理を行うための方法は次の通り。

①断捨離を行う
大掃除と同じ要領で必要なものといらないものを分けていきます。
断捨離する際には使っているかどうかを基準に考え、本当に必要なものだけを選別するときちんと分けられます。

②財産目録を作る
財産目録とは現金、預貯金、不動産、自動車、有価証券、借金、ローンといった財産に関するリストのことです。

財産目録をきちんと作成しておくことで、分割相続をする際に何を相続できるのかを明確にすることができます。

また、相続税を申告する際にも相続財産一覧表を作成しておく必要があり、財産目録があれば遺族の負担を軽減できます。

③不用品を処分・売却する
①、②の作業のなかで出たいらないものを処分していきます。
売れそうなものであれば買取に出し、売れそうにないものはゴミに出します。

④遺言書を作る
遺言書は相続においてなくてはならない書類であり、正式な書類がないと特定の人に特定の財産を配分することはできません。

財産の所有権について明確にするためには、弁護士や公証役場に作成を手伝ってもらう必要があります。

⑤エンディングノートを作成する
エンディングノートとはご自身の死後に行って欲しいことや家族に対するメッセージを残しておくためのノートです。
残しておく際には通帳や保険証、契約書類などと一緒に保管しておくことをおすすめします。

4.生前整理の際は不用品回収業者を活用しよう!

不用品回収業者を活用するメリット

生前整理で出た不用品を回収する事業者の絵

このように生前整理を行い、身の回りの物の断捨離を進めていくと出てくるのがたくさんの不用品です。
そんな不用品の処分は、不用品の量が多かったり、大きなものや重たいものがあったりすると、一人で行うには大変な作業です。

そこで頼りになるのが不用品回収業者です。
以下の理由から生前整理のお手伝いとして不用品回収業者を活用することをおすすめします。

・時間に余裕ができる
不用品を捨てるだけなら簡単と思っていても、生前整理には思った以上の時間がかかります。
いるものといらないものの選別や遺言書の作成など、やらなければならないことはたくさんあります。
不用品回収業者に処分をお任せすれば、遺品整理の時間に余裕が持てます。

・電話1本で来てくれる
不用品回収業者は電話1本ですぐに駆けつけてくれるので非常に便利です。
依頼者側がすべきことは見積もりの確認と作業費用の支払いだけ。

・買取業者に依頼する手間が省ける
業者によっては買取も同時に行ってくれるので、不用品回収業者に依頼をすれば一石二鳥です。
ただし、売却したものによっては専門の買取業者に依頼した方が高く買い取ってもらえることもあるので注意が必要です。

・大きい物の処分が楽になる
人によっては生前整理で大きい物を処分しなければならなくなることもあるでしょう。
自治体に粗大ゴミを出す場合は指定された回収場所まで持ち運ばないといけません。特に大型家電や家具は運ぶのに労力がかかります。
不用品回収業者ならスタッフが自宅まで引き取りに来るので、重労働をせずに済みます。

5.生前整理のお手伝いを不用品回収業者に依頼した時の費用相場はいくら?

具体的な費用相場

費用相場のイメージ写真

生前整理を行っていく中で出た不用品の処分に役に立つ不用品回収業者ですが、気になるのがその費用。
業者の費用相場は次の通り。

1R:30,000~80,000円
1DK:50,000~110,000円
1LDK:70,000~190,000円
2DK:85,000~250,000円
2LDK:120,000~280,000円
3DK:170,000~400,000円
3LDK:180,000~500,000円
4LDK以上:220,000円~要見積もり

上記の費用は目安であり、処分する不用品の量や作業時間によって費用が異なります。

生前整理における不用品回収には何かとお金がかかりますが、工夫次第で費用を抑えることができます。

一つは見積もりを比較すること。
事前に提示される見積もり書には作業ごとの内容とその費用が詳しく記載されています。
作業の詳細をきちんと確認しておけば、後になってから不要なオプション費用が発生する心配がありません。
お住まいの地域で最も安い業者を見つけるためにも、最低でも3社以上から見積もりを取っておくことをおすすめします。

次に、お得なパック料金を活用すること。
一度にたくさんの不用品回収を依頼する場合は、パック料金での割引が適用されることもあります。
お近くの業者を調べて、料金体系や割引内容を調べてみるといいでしょう。

そのほか費用を少しでも抑えるためには、自分で捨てられるものは事前に処分しておきましょう。
小さなゴミ程度のものであれば個人でも簡単に処分できます。業者の負担が少なければ、生前整理にかかる費用を安く抑えられます。

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