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風で家が揺れる原因とは?揺れを軽減させる対策を解説

公開日:2025.3.17
風で家が揺れる原因とは?揺れを軽減させる対策を解説

風が吹くだけで家が揺れると、「欠陥住宅なのではないか?」「地震が来たら簡単に倒壊してしまうのでは?」と心配になるかもしれません。

本記事では、風で家が揺れる原因や、対策について解説します。

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1.そもそも木造の家は風で揺れやすい構造になっている

木造住宅は柔軟性があり倒壊しにくいのが特徴

木造住宅のイメージ画像

強めの風が吹くだけで家が揺れてしまうようだと「この家大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、過剰に不安を感じる必要はありません。
そもそも木造の家は風で揺れやすい構造になっており、風や地震によって引き起こされる揺れに強い特徴を持っています。

木造住宅が揺れに強いのは、木材自体の性質にも関係があります。
木材は鉄やコンクリートに比べて柔らかく曲がりやすい材質であるため、揺れの力を逃すことができる特性があります。木造住宅は揺れを感じやすくはありますが、実際は倒壊しにくいといえるでしょう。

そして、木材住宅が揺れやすい要因として他に考えられるのは、家の中に雨水が入らない構造を取り入れていることです。
この構造は雨仕舞い(あまじまい)と呼ばれ、屋根で受けた雨水を庇(ひさし)から雨どいへ流し、雨どいを通じて排水構や地面まで運ぶ仕組みとなっています。
雨仕舞いを作るためには屋根の勾配を広く取る必要があり、それに伴い風を受ける面も大きくなってしまいます。

家全体で強い風を受ける形となるため木造住宅はどうしても揺れやすいといえますが、過度な心配は必要ありません。

2.風で家が揺れる際に懸念される6つの要因

構造材の腐食やシロアリ被害など

シロアリ被害に遭っている家のイラスト

風で家が揺れても心配する必要はありませんが、家の状態によっては想像以上に大きく揺れる場合があります。
風で家が揺れる際に懸念される6つの要因を知っておくとよいでしょう。

1.構造材が腐食してしまっている
2.構造材がシロアリ被害を受けている
3.強い揺れによって接合部が破損している
4.軟弱な地盤に建てられている
5.何らかの施工不良
6.建物の高さが高い


中でも目視で確認しづらい部分といえるのが、構造材の腐食とシロアリ被害です。
構造材とは建物の骨組みや柱などに使われている木材のことです。しっかりと乾燥した構造材であれば、腐食することはありません。

しかし湿気がうまく抜けなかったり、常に湿っている地盤であったり、適度な湿気がある場所の構造材には、木材腐朽菌が発生する場合があります。
木材腐朽菌は、木造住宅の構造材を腐らせる主要な菌類です。これらの菌が構造材に住み着くと、木材が腐食して家が大きく揺れやすくなります。

木材腐朽菌と同様にシロアリも構造材へ害を及ぼします。シロアリは木材を好む性質があり、構造材を食べてボロボロにしてしまい家の強度を落とすのです。

構造材の腐食とシロアリ被害はどちらも外から家を見ただけでは判別できないため、専門業者に住宅診断を依頼するのがよいでしょう。

3.風で家が揺れる際の対策法

耐震リフォームや制震装置の設置などを検討する

耐震補強リフォームのイメージ画像

風で家が揺れても過度に心配する必要はありませんが、何度も揺れるとストレスになりかねません。そこで、風による家の揺れに対する対策を検討してみましょう。

家が揺れる際の対策として効果的な方法を2つご紹介します。

①耐震リフォームを行う
耐震リフォームは地震に対しての対策だけでなく、風で家が揺れる対策としても有効です。風が吹くと家が揺れるのは水平方向へ大きな力が加わるためですが、これは地震によって家へ加わる力と同じです。
耐震リフォームによって家の耐震性を高めれば、風で家が揺れる対策にもなり得ます。

②家に制震装置を取り付ける
制震装置は、耐震リフォームの一環として取り付けられるケースも多いです。一般的にはダンパーと呼ばれる装置を梁・柱・土台などに設置し、地面からの揺れを吸収して家の揺れを軽減するのが目的となります。
制震装置は、ダンパーの設置に加えて柱の補強などが必要になりますが、基本的にどのような木造住宅へも設置可能です。

一般的に制震装置を取り付ける施工方法には、以下の2種類の工法があります。

・内壁を解体して壁の中へ設置する
・外壁を解体して建物の外から設置する

外壁よりも内壁のほうが解体しやすく、工事が短期間かつ安価で施工できます。しかし、工事の際は部屋にある家財道具を動かさなくてはならず、手間がかかるのがデメリットです。

外壁を解体する方法の場合、建物の外から工事をするため家財道具を動かす必要はありません。しかし、家の外に足場を組む必要があるため、工事費用が高くなりやすい点に注意しましょう。

4.風で家が揺れる場合はホームインスペクションを依頼しよう

費用相場や流れを解説

ホームインスペクションのイメージ画像

風で家が揺れる要因はいくつも考えられますが、家に関しての知識が少ない人にとって要因を特定するのは難しいでしょう。

このような場合は、専門知識を持ったプロにホームインスペクション(住宅診断)を依頼することをおすすめします。
ホームインスペクションは、住宅に関するさまざまな知識を持った住宅診断士や建築士が行う調査です。住宅に関する問題点の原因を突き止めたり、改修方法のアドバイスをしてくれたりします。

ホームインスペクションを依頼する際の費用については、サービス事業者によって差があるのはもちろん、家の種類が一戸建てなのかマンションなのかによっても費用が異なるので注意してください。
家の種類ごとの一般的な費用相場は下記のとおりです。

・一戸建て(新築・中古):5~7万円ほど
・一戸建て(建築途中):1回約5~7万円で、回数や規模によって最大60万円ほど

上記の金額は目視だけで行う一次診断です。床下に入って行う調査や専用機材を使ってより詳しい検査を行う場合は、さらに2~10万円ほどの追加費用必要になります。

実際にホームインスペクションを依頼したい場合は、まずサービスを提供している事業者(ホームインスペクター)を自分で探さなくてはいけません。
住宅の施工業者に依頼できなくもありませんが、その場合は施工業者にとって有利な診断をする事業者を紹介される場合もあるため、できる限りウェブ検索や日本ホームインスペクターズ協会のサイトから登録事業者を探すのがおすすめです。
いくつか候補の事業者を見つけたら、下記の情報を伝えてホームインスペクションの予約を取りましょう。

・物件の住所
・診断を希望する日
・調査の目的
・築年数や構造といった建物の状況

人気の事業者であったり、希望日が土日であったりするとすぐに予約が埋まってしまうため、なるべく複数の事業者へ問い合わせてみるのがおすすめです。

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