1.ソファの処分方法8選
選ぶ手段で値段も日数も変わる
ソファの処分方法には自治体回収や業者への依頼などがあり、選択肢によって費用や日数、手間が異なります。
リサイクルショップに売却する場合は、費用を抑えられるだけでなく収益を得られる可能性があります。譲渡を行うと引き取り手が見つかれば手数料が不要な点が利点です。
自分の状況やソファの状態を考慮して適切な手段を選ぶ必要があります。
1.自治体の粗大ごみで回収してもらう
自治体に連絡して粗大ごみとして回収してもらう方法です。
ソファを粗大ごみとして回収してもらう際の費用は、お住まいの自治体やソファの大きさによって異なります。たとえば東京都内の自治体では、1人掛けソファの場合おおむね400~1,000円、2~3人掛けや大型のソファでは1,000~2,500円程度の処理券を購入するケースが多いです。
回収日や回収場所の指定があり、自力でソファを所定の場所まで運び出す必要があります。
2.自治体のごみ処理施設へ持ち込む
処理施設に直接ソファを持ち込むことで、安価な費用で処分できる場合があります。たとえば、品川区では下記のように持ち込み料金のほうが安い金額で処理できます。
- 品目名
- 回収料金
- 持込料金
- 一人掛けソファ・ローソファ
(幅90センチ未満)
- 700円
- 400円
- 二人掛け以上ソファー
(幅90センチ以上)
- 1,700円
- 900円
- ソファーベッド
(最大辺200cm以下のもの)
- 2,100円
- 1,100円
自治体によっては即日で手続きが完了することも利点です。ただし、運搬手段を用意しなければならず、ソファの大きさによってはトラックや大型車の手配が必要になる場合があります。
3.分解・解体して一部を家庭ごみに出す
ソファをパーツごとに解体して燃えるゴミや燃えないゴミに分類すれば、家庭ごみとして出せる地域もあります。
燃えるゴミかどうかはソファの素材や自治体のルールで決まるため、事前確認が欠かせません。
解体作業に時間がかかり、工具の扱いが必要な場合もあるので、安全面への配慮も大切です。
4.買い替え時に販売店の引き取りサービスを利用
新しくソファを購入する際は、多くの家具販売店が旧品を有料で回収してくれる「引き取りサービス」を用意しています。
費用は1〜2人掛けでおおむね3,000〜5,000円、3人掛け以上で5,000〜8,000円程度が相場ですが、セールやキャンペーン中は無料になることもあります。
申し込みは注文時に「引き取り希望」と伝えるだけで、配送日にスタッフが新しいソファを設置しながら旧ソファをその場で搬出・回収してくれるため、搬出の手間と時間が大幅に削減できます。
ただし「購入品と同等品のみ回収」「分解が必要な大型サイズは別料金」「エレベーターなしの3階以上は追加階段料」など店舗ごとの細かな条件があるため、サイズ上限や追加料金の有無を事前に確認しておくと安心です。
5.不用品回収業者に依頼する
即日回収や深夜・早朝対応など、時間の自由度を優先したい場合は不用品回収業者が便利です。
ソファ単品で8,000〜15,000円前後が目安です。1立方メートルあたり5,000円前後で積載量に応じた料金体系を採用する業者もあるため、不要家具や家電をまとめると割安になります。
依頼時は、一般廃棄物収集運搬業または古物商の許可番号が提示できるか必ず確認し、LINEやメールでソファの写真を送り事前見積もりを取得すると当日の追加請求を防げます。
「回収費0円」をうたう業者は高額請求や不法投棄のリスクがあるため要注意で、契約書やマニフェストを発行してくれるかどうかも判断材料になります。
6.リサイクルショップの買取を利用する
状態が良いソファであれば、リサイクルショップの買取を利用することで処分費がかからないどころか現金化も期待できます。下記は高値がつきやすいソファの具体例です。
・カリモクやフクラなど定価10万円以上の国産ブランド
・イームズやカッシーナなどのデザイナーズ
・本革や無垢材といった素材価値の高いモデル
購入から3年以内で、室内でペットを飼っていなかったソファや、喫煙によるニオイやヤニ汚れがないソファは、特に高額査定が期待できます。
査定前に中性洗剤で軽く拭き取り、毛玉やホコリを取って見た目を整え、取扱説明書や替えカバーがあれば一緒に提示すると評価が上がる傾向があります。
反対に破れや大きなシミ、クッションが著しくへたっている場合や、IKEAなど量販店の廉価モデルは買取不可になる可能性が高いです。事前に店舗へ写真を送り、確認しておくと無駄足を防げます。
店頭持ち込みが難しい場合は出張買取や、メルカリShops・ジモティーでの直接引き渡しも検討すると搬出負担を抑えられます。
7.フリマアプリやオークションサイトで売る
メルカリやヤフオクなどを活用すれば、ソファを売って収益を得ることも可能です。ただし、大型のソファは配送方法が限られたり送料が高くなったりするため、購入希望者とのやり取りをスムーズに行う工夫が必要です。
写真や詳細情報をこまめにアップするなど、相手に信頼感を与える出品の仕方を意識しましょう。
8.ジモティーなどで譲る
地域のコミュニティーサイトを通じて、直接引き取りに来てくれる人を探す方法です。譲る側としては持ち出しの費用や手間が発生しにくく、比較的早期に処分できる可能性があります。
ただし、やり取りの中でトラブルを避けるために、ソファの状態や引き渡しの条件を明確に記載しておくことが大切です。
2.ソファの処分費用はどれくらい?無料・有料の基準
ソファの状態が重要
ソファの処分コストを決める最大の要因は「状態」です。再販・譲渡できる程度にコンディションが良ければ、無料どころか買取価格が付くこともあります。
一方、ダメージが目立つ場合は自治体・業者への有料回収が避けられません。チェックされる主なポイントは以下のとおりです。
・破損の有無:座面のヘタリやフレームの軋み、脚・肘掛けの割れがないか。
・汚れや臭い:目立つシミやペットの毛、タバコ臭が付着していないか。
・外観の劣化:日焼けによる色あせや合皮の剥離、ファブリックの毛羽立ち。
・メーカーと年式:人気ブランドや比較的新しいモデルかどうか。
・サイズとデザイン:現在の住環境で需要が高い2~2.5人掛けやコンパクト設計はリユース向き。
これらの条件を満たす良コンディションのソファは、リサイクルショップやフリマアプリで無料どころか買取価格が付く 可能性すらあります。
逆にダメージが大きい場合は引き取り対象外となり、自治体回収や業者処分で費用負担が発生します。
コストを抑えて処分したいのであれば、まず自宅でソファの状態をチェックし、「再販できるか/処分費がかかるか」を見極めることが大切です。
ソファ処分を無料に近づけるコツ
自治体回収や譲渡など工夫次第で無料または安価に処分可能ですが、場所やソファの状態によっては注意すべき点もあります。
自治体回収では費用が比較的低く抑えられるものの、回収日程の調整や搬出作業が必要になります。もしリユースや譲渡を考えるなら、早めに動くのが大切です。
ただし、ソファに汚れや傷みがある場合は譲渡や買取が難しいこともあります。無理に無料処分の方法にこだわるよりも、状況に合う最適な選択をすることが重要です。
ブランド品・高級ソファの買取を検討する際のポイント
ブランド物や高級ソファの場合、買取先を選ぶことで処分費用を抑えられるだけでなく、思わぬ高額査定を得られる場合もあります。
まずはソファのブランドやコンディションをしっかり把握し、複数のリサイクルショップや買取専門店で査定を取ることが望ましいです。
出張査定を行っている業者も多いため、大型ソファでも手軽に見積もりを比較できるでしょう。革や木材など、使用されている素材の品質をきちんとアピールすることで査定額のアップに繋がります。
ソファの素材・構造別に押さえておきたい解体・清掃のポイント
ソファの素材や構造によって解体方法や清掃手順が異なります。
木製フレームはネジやボルトで固定されていることが多いため、解体の際には電動ドライバーがあると便利です。
金属フレームは丈夫で解体に手間を要する場合がありますが、リサイクルしやすい面もあります。
張り地が布や本革の場合は、あらかじめ目立つシミや汚れをクリーニングしておくと、リサイクルや譲渡がスムーズになることがあります。
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3.ソファの処分方法まとめ
ソファの処分方法を賢く選んで手間と費用を最小限に
さまざまなソファ処分方法があるなか、ご自身の状況に合わせて手間と費用を抑えるのがポイントです。
自治体回収のように費用が安いものの搬出が必要な方法から、不用品回収業者のように搬出込みで手軽に処分できる方法まで、選択肢は数多くあります。
また、まだ使えるソファはリサイクルショップへの売却やジモティーでの譲渡などによって思わぬ価値に変わる可能性もあります。
ソファが生活の中心となる大切な家具だからこそ、適切なタイミングと方法で処分し、快適な住環境を保ちましょう。