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発泡スチロールふすまとはどんな襖?張り替え方法やそれにかかる費用などを解説

公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.9
発泡スチロールふすまとはどんな襖?張り替え方法やそれにかかる費用などを解説

最近のマンションやアパートなどの襖で多く用いられているのが「発泡スチロールふすま」です。
ふすまの種類の中でも軽く取り扱いが簡単ですし、購入費用も安いです。
そんな非常に便利なふすまですが、当然破れやすいなどのデメリットも存在します。
また、張り替える際にはこのふすまならではの方法もあります。
今回は発泡スチロールふすまの特徴や張り替え方法、料金などの情報を紹介しますので参考にして下さい。

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1. 発泡スチロールふすまの特徴

発泡スチロールふすまの特徴は軽くて安価なこと。ただし衝撃には要注意

和室の発泡スチロールふすまの写真

このふすまには発泡スチロールと発泡ポリエチレンの二種類があるのですが、主に断熱性と加工のしやすさから発泡スチロールが用いられています。

その特徴はとにかく軽い。小学校の低学年の子供でも簡単に持てる重さです。一方で発泡スチロールですからとにかく衝撃に弱い。足が軽く当たっただけでも簡単に折れてしまいます。そして熱に弱いのもこのふすまの特徴の一つです。

真夏の閉め切った室内などでしたら溶けることはありませんが、確実に少しづつ歪んだり反り返ったりします。賃貸アパートでも多く使用されており、ふすまが歪むと退去時にトラブルになることがありますので、必ず入居時に確認しておきましょう。ふすまの色々な部分を叩き乾燥してつまった音がすれば発泡スチロールの可能性が高いです。

以上の特徴から発泡スチロールふすまはほぼ使い捨てだと考えていいでしょう。ですので後ほど紹介する張り替え方法も他のふすまとは違います。

このふすまを見分ける特徴は前述した音以外にもあります。それは引き戸の固定の仕方です。発泡スチロールは釘で固定することが出来ません。引手金具の内側に細い釘が刺さっていたら発泡スチロールではありません。逆に釘で一切止まっていなかったら発泡スチロールふすまです。

2. 発泡スチロールふすまの張り替え方法

発泡スチロールふすまの張り替えを自分で行う手順を簡単に紹介します

発泡スチロールの表面の写真

2枚以上を同時に張り替える時は元通りに設置するため、ふすまの隅に鉛筆で番号を書いておきましょう。発泡スチロールふすまの張り替えは斜めに立てかけても行えますが、慣れないうちは作業台の上で行って下さい。

まず、作業台に古いふすまをのせて表面のホコリをサッととります。両面テープを田の字型に貼りその上から新しいふすま紙を一辺から徐々に貼り付けて下さい。その上からスクレーパーなどでしっかりとなぞり、外枠に沿ってカッターで切れば完成です。

普通のふすまでしたら、糊を使うことも出来るのですが、このふすまだけは使用できません。厳密に言うとできなくもないのですが、心材の発泡スチロールは水分を吸収しませんので、ふすま紙がぶよぶよになってしまいます。

一部のインターネットサイトなどでは、糊で張ったあと重しをしておけば大丈夫とありますが、必ずふすま紙やクロスが浮いてきます。

このふすまを張り替えるもう一つの方法がシールタイプの紙やクロスを使うことです。これでしたら水を使うことがありませんので、紙が浮く心配がありません。ただし3枚以上重ね張りすると中央部の密着が悪くなり、水を使った時と同様に剥がれやすくなりますので控えましょう。

3. 発泡スチロールふすまの張り替え時の注意点

発泡スチロールふすまを重ね張りする際の注意点をいくつか紹介します

発泡スチロールをカットしている写真

このふすまを張り替える際の注意点として、最初に紹介するのはひとりで作業しないことです。

張り替え方法の箇所でも紹介した通り、発泡スチロールふすまの重ね張りにはシールや両面テープを使用します。糊でしたら少しずれてもゆっくり動かせば直るのですが、シールや両面テープは一度張ったら張り直せません。そこで慣れるまでは必ず2~3人で作業するようにして下さい。

それとアイロンタイプのふすま紙やクロスは使用しないように。あまり熱を入れてしまうと心材の発泡スチロールが変形することがあります。

このふすまの重ね張りは必ず表と裏を同じタイミングで行いましょう。ただでさえ歪みやすいふすまですから、片方だけに新しいふすま紙を張ってしまうと引っ張る力が強くなり反り返ってしまいます。

ダンボールふすまや戸ふすまと比べると少ないのですが、稀に内部にカビが発生していることがあります。そのような場合は交換をお勧めします。

また、作業の際に使用するカッターは出来れば細かいカットもできるアートナイフを使いましょう。通常のカッターで切っていると、古いふすま紙や心材である発泡スチロールまで傷つけることがあります。それと真っすぐカットするために差し金も使用して下さい。いずれにしても軽作業用手袋を装備して怪我をしにくい服装で作業しましょう。

4. 発泡スチロールふすまへ張り替え費用はいくら?

発泡スチロールふすまを張り替える際に必要になる道具と料金を紹介します

費用相場のイメージ写真

このふすまは重ね張りするしかありませんので、ふすま紙の種類によって料金は大きく異なります。職人が手作りしている上級織物や本鳥の子でしたら、一枚あたり4,000円以上、高いものになると40,000円以上するものもあります。

発泡スチロールふすまによく使用されている新鳥の子やビニールふすま紙でしたら、一枚あたり1,000円から2,000円程度です。両面重ね張りする場合の料金は2,000円から4,000円です。2枚交換する場合は必要道具を全て買い揃えても約10,000円以内で収まります。

この料金はあくまで自分で張替えをした場合ですから、業者に依頼すると作業料が発生し1.5倍程度になることがあります。張り替えに必要な道具は、コンパネ(ベニヤ板)、両面テープ、カッター、ハサミです。ふすま紙の種類によってはアイロンが必要になることがあります。

発泡スチロールふすまは水分を吸収しませんので、糊を使用すると全体が反り返ってしまいます。必ずアイロンタイプやシールタイプ、両面テープを使って下さい。またカッターもきれいな仕上がりを意識するならデザインナイフがおすすめです。初めて張り替えをする方でしたら、ホームセンターやネットショッピングで販売されている初心者セットを購入した方が、個別に買うよりお得です。

5. まとめ

発泡スチロールふすまの張り替えに関する情報のまとめとポイント

和室の発泡スチロールふすまの写真

ここまで色々な情報をお伝えしてきましたが、最後にまとめとしてポイントを紹介します。

発泡スチロールふすまは張り替えるのではなく重ね張りして下さい。その際に全面に両面テープを貼るとふすまが反り返りますので、必ず田の字に貼るようにしましょう。

このふすまは基本的に使い捨てですので、すでに本体が歪んでいる場合は開け閉めがしづらくなることがありますので、新しいものと交換することをお勧めします。

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