勝手口に寒さ対策を施して快適に!DIYの手順や業者に依頼した場合の費用相場もご紹介
公開日:2025.1.14
冬になると勝手口が寒く、ストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、勝手口が冷えやすい原因、DIYでできる寒さ対策などを解説します。勝手口の断熱リフォームを業者に依頼した場合の費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
冬になると勝手口が寒く、ストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、勝手口が冷えやすい原因、DIYでできる寒さ対策などを解説します。勝手口の断熱リフォームを業者に依頼した場合の費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
冬場の勝手口が寒くなりやすい原因として、おもに以下のことが考えられます。
勝手口のドアや窓の断熱性が低いと、屋外の冷気が直に室内へ伝わりやすくなってしまいます。
一般的に、勝手口のドアは玄関などと比較して断熱性能が低い仕様になっていることが多く、使用されている素材はアルミなどの薄い金属が中心です。このような金属製のドアは熱伝導率が高く、断熱性能はあまり期待できません。
さらに、古い家屋では、経年劣化や使用にともなう摩耗により、新品時よりも断熱性能が低下している可能性があります。
勝手口のドアは構造上、ドアフレームと壁の間や、ドアとドアフレームが接する部分で隙間が生じやすいです。その部分から隙間風が侵入しやすく、勝手口周辺が寒くなる原因となります。
また、ドアの開閉時にも屋外の冷気がそのまま室内へ流れてくるため、勝手口は寒くなりがちです。さらに、土間付きの勝手口も床下からの冷気を感じやすい間取りです。
寒くなる季節に向けて、簡単なDIYでできる勝手口の寒さ対策をご紹介します。
勝手口のドアは、出入りや換気のために開け閉めする頻度が高い場所です。そのため、カーテンやロールスクリーンを設置することで、出入りや換気のしやすさを確保しながら、断熱性を高められます。
少しでも寒さを軽減させたい場合は、厚手の遮熱カーテンや断熱素材のものを選ぶと良いでしょう。
設置はカーテンレールを取り付けるだけなので、DIY初心者でも手軽に挑戦できます。なお、突っ張り棒とカーテンリングで吊るす方法もおすすめです。
隙間風が気になるときは、隙間テープで隙間を埋めると良いでしょう。
隙間テープにはさまざまな厚みや素材がありますが、隙間をしっかりと埋めてくれるスポンジタイプ(発泡ウレタン素材)や、粘着力のあるアクリル素材のものが便利です。
ただし、サイズが合わない隙間テープを使うと、ドアの開閉に支障が出ることにご注意ください。あらかじめ隙間風が気になる箇所の長さや幅をチェックしておきましょう。
ドアや窓越しの冷気が気になる場合は、断熱シートを貼る方法があります。ドアやサッシの周囲に事で設置することで、冷気の侵入を効果的に予防します。さらに室内の暖かい空気も逃がしづらくなります。
断熱シートは透明なタイプが多く、見た目を変えずに断熱効果を高められます。ドア全体を覆うタイプや窓専用シートなど種類が豊富にあるため、使用場所に応じて選ぶと良いでしょう。
勝手口が土間になっていると、床下からの冷気に悩まされやすいです。そこで、断熱効果のあるドアマットを設置するのがおすすめです。
ドアマットなら手軽に設置でき、床下からの冷えをしっかりと防いでくれます。
DIYで寒さ対策を行うときは、以下のアイテムをご用意ください。
・隙間テープや断熱シート
・ハサミやカッターナイフ
・定規
・接着剤や粘着テープ
・軍手
・汚れ落とし
次に、設置手順を見ていきましょう。
1.設置箇所にある汚れを落とす
2.隙間テープや断熱シートを、設置箇所のサイズに合わせてカットする
3.隙間などに貼り付ける
DIYにあたっては、以下のポイントに注意しましょう。
・ドアの開閉に支障が出ないようにする
・建具の素材によっては接着剤を使用できないことがある
サイズが合わない隙間テープを貼り付けてしまうと、ドアの開閉に支障をきたす恐れがあります。また、建具の素材によっては接着剤を使用できないことがあることにご注意ください。
なお、DIYにあたっては安全面に配慮し、無理のない範囲で行うこともポイントです。
従来の勝手口のドアはアルミでできていることが多く、断熱性能はあまり高くありません。
寒さを根本的に改善するためには、リフォームがおすすめです。
従来の勝手口のドアは、断熱性能の低い単板ガラスが使用される傾向にあります。そのため、断熱性能の高いガラスを用いた勝手口のドアにリフォームする方法がおすすめです。
断熱性能の高いガラスには、おもに以下のタイプがあります。
・複層ガラス
・Low-E複層ガラス
・安全合わせ複層ガラス
複層ガラスはペアガラスとも呼ばれ、二枚のガラスの間に空間を持たせたものです。ガラスの間に空気の層が生まれ、単板ガラスよりも断熱性能が高い特徴があります。
また、Low-E膜という特殊な膜でコーティングされたLow-E複層ガラスは、通常のガラスよりも高い断熱性能・遮熱性能を持っています。寒さ対策になるだけでなく、夏の強い日差しを遮りたいときにもおすすめです。
なお、安全面が気になるときには、安全合わせ複層ガラスを設置すると良いでしょう。ガラスとガラスの間に樹脂膜が挟み込まれ、割れにくくガラス編も飛散しにくい特徴があります。空き巣の侵入手口に見られる「こじ破り」対策はもちろん、強風時の飛来物への対策にも有効です。
ドアフレームが金属でできている勝手口のドアは、屋外の寒さがダイレクトに伝わってしまいます。
一方、断熱性能の高いドアフレームにはアルミ樹脂複合素材が使われており、外からの冷気を伝わりにくくすることが可能です。結露防止も期待できるので、勝手口周りの湿気やカビにお悩みの方にもおすすめです。
勝手口のドアの断熱リフォームにかかる、工法別の費用や工期目安を見ていきましょう。
・カバー工法:約15万円〜30万円
カバー工法は、既存のドアフレームに新しいフレームを被せる工法です。既存のものを活用するので費用が安く、1日〜2日程度で工事が完了します。
ただし、元の勝手口のドアよりも開口部が狭くなる点にご注意ください。
・撤去工法:約30万円〜100万円
撤去工法は、古いドアフレームを撤去してドアフレームを新設する工法です。カバー工法よりも本格的にリフォームできるので、耐久性や気密性も向上します。
既存のドアフレームの劣化が進んでいる場合には、撤去工法を選ぶと良いでしょう。なお、費用・工期のいずれもカバー工法よりも大きくなります。
また、勝手口のドアのリフォームを依頼する際は、複数の業者から見積もりをとるようにしましょう。
建材や工法によって費用は大きく変わるので、プロの意見を参考にして判断することが重要です。
なお、リフォームをしても、一箇所でも断熱性能が低い部分があると寒さが解消されません。勝手口周辺に断熱対策が必要な箇所がないかどうかを相談することもおすすめです。