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赤ダニはどう対策すればいい?発生場所と原因、駆除や予防方法を紹介!

公開日:2024.3.22 更新日:2024.4.22
赤ダニはどう対策すればいい?発生場所と原因、駆除や予防方法を紹介!

毎年、春から夏の期間になると、コンクリートやバルコニー周辺に赤ダニが大量発生することがあります。その見た目や数の多さに驚かれる人も少なくありません。

この記事では、赤ダニが出てくる原因や発生場所、自分でできる赤ダニ対策などを紹介します。もし赤ダニ被害で困っている方がいれば、ぜひ参考にしてみてください。

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1.赤ダニとはどのような虫なのか

赤ダニの正体について解説

赤ダニの写真

赤ダニは、正式名称を「カベアナタカラダニ」と言い、「タカラダニ」と略されることも多い虫です。

大きさは普通のダニと同じ、0.3から1mmほどです。活動時期は4~7月で、そのピークは4~5月とされています。

実は、タカラダニのオスが発見された事例はなく、見つかっているのはメスのみです。そのため、メスのみで単為生殖をしていると考えられています。

■人への被害
「ダニ」と名前についているので、血を吸われるのではないかと心配になる方も多いかと思いますが、人体に寄生したり血を吸ったりすることはないと言われています。
しかし赤ダニはストローのようになっている口を刺して、吸い取るように食事をすると言われており、偶然人を刺すことはありえるでしょう。
もし刺されたとしても人に深刻な被害を与えるような虫ではありませんので、赤ダニが現れたからといって過剰に恐れる必要はありません。

また、誤ってつぶす等して、その体液が皮膚に触れると湿疹やかゆみといったアレルギー反応を引き起こす可能性があります。赤ダニを潰してしまった際には、すぐに水で該当部位を洗い流すことが重要です。

2.赤ダニが発生する場所・原因とは?

赤ダニは乾いた場所に現れる

コンクリートのブロック塀の写真

ここでは、「赤ダニの発生場所」と「赤ダニが発生する原因」の2つに分けて解説します。

■赤ダニの発生場所
赤ダニは、春が訪れると、北海道から沖縄にかけてさまざまな地域で目撃されます。日光が豊富に当たり、岩や石が多く、草や苔が生い茂るような環境を好みます。
自宅周辺でいうと、駐車場のコンクリートやブロック塀、花壇、植木鉢、庭の砂利石などが挙げられます。その一帯に赤ダニが発生しやすいので、駆除したり予防したりするときは覚えておきましょう。

さらに、日が当たらない位置にある砂利石やブロックには苔が生えやすく、その苔は赤ダニにとっての隠れ蓑として最適です。産卵場所としても適しているので、苔の発生には注意しておきましょう。

■赤ダニが発生する原因
なぜ赤ダニが屋外のそういった場所に発生するにかというと、エサが関係しているとされています。

赤ダニは花粉を好み、そのために花壇や植木鉢によく現れます。また、コンクリートが赤ダニに人気なのは、表面に無数の穴が開いているため、そこに花粉が付着しやすくなっているからです。

また、コンクリートに生えている苔は、赤ダニが隠れる場所にも産卵する場所にもなるのは、先ほど言ったとおりです。自宅の外壁や庭、ベランダ等のコンクリートやブロックなどを定期的に掃除しておき、花粉を取り除いておきましょう。

3.赤ダニにを放置するとどうなる?

庭で植物を育てている場合は要注意!

赤ダニの写真

赤ダニの生態と発生原因について分かったところで、赤ダニの被害について解説いたします。
前述の通り、人への影響はほぼないとされていますが、注意すべきは植物への影響です。

人体と違い、赤ダニは植物に悪影響を及ぼします。なぜなら、赤ダニは植物の栄養をエサにしているからです。

赤ダニは、葉っぱの裏側に棲みつき、葉っぱから汁を吸い取ります。栄養を吸い取られた部分は、葉緑素が無くなってしまいます。
こうなると葉っぱは白くなり、回復することがありません。さらに白い部分が拡大していき、見た目も悪くなってしまいます。

ちなみに、植物への被害は冬以外の時期に発生します。「特定の時期にだけ注意すればいい」というわけにはいかないのです。
早めに見つけておくと被害を抑えられるので、駆除方法を知っておきましょう。

4.自分でできる赤ダニ対策①駆除編

屋外と屋内とで対策が違う

赤ダニを水で洗い流している写真

ここからは、自分でできる赤ダニの対策法を紹介します。屋内と屋外で駆除方法が異なるので、確認しておいてください。

■屋外の赤ダニの対策方法
屋外に現れた赤ダニは、「水で洗い流す」「殺虫剤を使う」「中性洗剤を水で薄めて使う」の3種類があります。

赤ダニは非常に小さく軽いため、水で簡単に駆除できます。
ホースからの水でも十分効果が期待できますが、特におすすめなのが高圧洗浄機です。花粉を除去できるため、一石二鳥です。
ただ、高圧洗浄機の音やホースの水しぶきなどは、近所迷惑になる恐れがあるため、注意してください。

水が使えない場合は、殺虫剤を使いましょう。
殺虫剤を選ぶ際は「ダニに効果がある」と書いてあるものか、ピレスロイド系の殺虫剤がオススメです。
忌避効果がありますし、即効性もあります。
ただ、殺虫剤の風圧で赤ダニが吹き飛んでしまう恐れがあるので、離れた所から吹きかけるようにしてください。

もし殺虫剤を使うのに抵抗がある場合は、赤ダニの発生個所に中性洗剤を水で薄めたものを吹きかけましょう。中性洗剤に含まれている「界面活性剤」により、赤ダニが動かなくなります。

■屋内の赤ダニの駆除方法
家の中に侵入した赤ダニの駆除方法は、殺虫剤の他に「掃除機を使う」「粘着テープを使う」があります。

布団やカーペットなどに赤ダニの体液が付くとシミになるので、掃除機で吸うことをおすすめします。吸い取った後は、速やかに中のゴミを処分してください。

赤ダニの数が少ないようであれば、ガムテープや粘着テープに赤ダニをくっつけて取り除く方法もあります。ただし、赤ダニを潰して体液が出ないように注意が必要です。

このように赤ダニは自分で駆除することもできますが、大量発生した場合や、自分で駆除しきれない場合には、専門の駆除事業者に依頼することをおすすめします。

5.自分でできる赤ダニ対策②予防編

ハッカスプレーを使おう

ハッカ油の写真

赤ダニを駆除したら、また赤ダニが出てこないように予防をしておきましょう。予防策には以下の3種類があります。

・薬剤をまく
赤ダニを駆除してもその場所に卵が残っている可能性がありますが、その場合は薬剤をまいておきましょう。壁やサッシなどにまいておくと、赤ダニが室内に侵入するのを防げます。

ただ、小さなお子様やペットのいるお宅は、薬剤に触れないよう注意してください。

・ハッカ油をまく
お子様がいて薬剤を使いたくないときは、ハッカ油で代用が可能です。ハッカ油はダニが嫌がるので、まいておくと予防になります。

ハッカ油はほとんど人への影響がないので、お子様がいても気にする必要はありません。ただ、犬や猫はハッカ油で体調を崩すことがあるので、気をつけてください。

・水をかける
ブロックや砂利石を水洗いしておくだけでも、十分な予防策になります。赤ダニのエサになる花粉を洗い流せる他、隠れ家になる苔を除去できるからです。

苔を除去する場合、熱湯をかけて枯らすのが良いでしょう。赤ダニの大量発生を防ぐためにも、きちんと予防をしておきましょう。

・侵入経路を塞いでおく
もし赤ダニが家の内部に侵入してくる場合は、侵入経路となる窓のサッシなど隙間に両面テープを貼るとよいでしょう。この方法だと、赤ダニが通過しようとすると両面テープの粘着面にくっついてしまい、侵入を防ぐことができます。

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