ダニとはどんな害虫?繁殖する原因や退治方法を解説!
公開日:2022.2.1 更新日:2024.4.1
アレルギー症状や喘息など、さまざまな体の不調を引き起こす原因ともなるダニ。
今回はそんなダニが繁殖してしまう原因やその対策、ダニの退治方法などについて詳しく解説します。
ダニの被害にお困りの際は、ぜひ参考にしてみてください。
アレルギー症状や喘息など、さまざまな体の不調を引き起こす原因ともなるダニ。
今回はそんなダニが繁殖してしまう原因やその対策、ダニの退治方法などについて詳しく解説します。
ダニの被害にお困りの際は、ぜひ参考にしてみてください。
肌の痒みや喘息、アレルギー症状を引き起こす原因となるダニ。気温が20〜30度、湿度が60〜80%の環境で最も繁殖しやすく、梅雨から夏にかけての時期が要注意です。ただ、家屋の中では冬場でも温度や湿度が人が快適に過ごすために保たれていることが多いため注意が必要です。
ダニの寿命は3〜4ヶ月と言われていますが、その間に1匹あたり100個以上の卵を産みます。また、ダニは平均約10日間で成虫まで育つため、放置するとあっという間に増殖してしまいます。
ダニの繁殖方法ですが、メスが卵を産む前にオスが精子を受け渡す方法には種族によって多少違いがあります。オスがメスに挿入器を通じて直接的に送り込む種族もいれば、オスが精子嚢という精子がパックされた状態のものを地面に放出し、それをメスが拾い上げて自分の体内に送り込む種族もいます。
ちなみに、ダニのオスは殺虫剤や化学肥料などが撒かれた厳しい環境では生息しにくいのですが、メスはあまり影響を受けません。そのため、最近ではオスがいない状態でも、メスのみで繁殖できる単為生殖という方法で増殖していくことが可能な種族も出て来ています。ただ、成長期間の短いダニは世代交代も早く、殺虫剤などに強い性質を持つダニの子どもが1匹でも生き残ると瞬く間に増えてしまうケースもあります。
ダニが1匹も生息していない家庭というのはまずありませんが、増殖してしまうと様々な問題が起きてしまいます。なのでダニが繁殖してしまう原因を知り、それを取り除くことが大切になってきます。
まず、ダニが繁殖しやすい環境は20〜30度という暖かな気温と、60〜80%という高い湿度を兼ね備えた環境です。梅雨時など元々気温が低くなく湿度の高い季節もですが、家庭内では冬場でも快適な室温と湿度に保たれている場合も多いため、注意が必要です。
また、ダニの栄養源は人やペットなどの毛、皮膚や皮脂、フケやアカなどです。ベッドやソファなどこうしたものが落ちやすい場所は放置してしまうとダニの栄養源となってしまうため、掃除機や粘着式ローラーなどでこまめに掃除しておくと良いでしょう。
また、ダニにとってはホコリも栄養源であるため、放置しておくと大繁殖の原因となります。普段目に入りやすい、手の届きやすい場所はきちんと掃除されていることが多いと思います。しかし、家具の影や部屋の四隅、テレビ台の裏側など日常生活では見落としがちな場所にダニの栄養源が残ってしまっている可能性があるため、こうした場所も定期的に掃除をするようにしましょう。
ダニの繁殖を防ぐ対策として効果的な方法を紹介します。ダニは気温25℃、湿度が55%から60%以上になると繁殖活動が活発になります。ですので布団乾燥機などで50℃から60℃以上にすることでダニは死滅して繁殖はいったん止まります。
ただしダニは30匹取り逃がすと3か月後には1万匹にもなってしまいますので、防止対策も徹底する必要があります。特にマットレスを使用している方は要注意です。なぜなら、普通の布団はクリーニングに出すことで成虫も死骸も除去できるのですが、大きいマットレスをクリーニングに出すことは出来ないからです。
そういった場合は布団乾燥機などでダニを退治した後に掃除機などで死骸をしっかりと吸い取りましょう。生きているダニは掃除機で吸っても効果はありませんので、必ず布団乾燥機などでダニを退治したあと掃除機で死骸を吸い取りましょう。
ダニの繁殖を防ぐ対策としては死骸の除去は絶対です。寝室に出現するダニの90%はチリダニなのですが、死骸をそのまま放っておくとそれをエサとしてツメダニが繁殖してしまいます。
チリダニと違いツメダニは、人を噛んできます。またチリダニと同様にアレルギーの原因にもなります。噛まれたらチリダニが繁殖しているという事なので早急に対策をしましょう。定期的に燻煙剤を焚くこともダニ対策になります。
ダニを予防したり退治したりする方法と聞くと、布団などの天日干しを真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかしこの方法は実は完全にダニを駆除しようと思った時には、効果の薄い方法なのです。
ダニを確実に仕留めるためには50度以上の高温下に1時間以上晒すこと、湿度を55%いかに下げる必要があります。布団を天日干しにした際、熱を感じたダニは布団の内部や日光が当たっていない方に移動する習性があるため、たとえ表面が温められてもダニが死ぬまでには至りません。そのため、一番効果的なのは衣類や布団、カーペットなどの布物を、70度以上の高音を出すことができるコインランドリーなどの乾燥機にかけるというものです。
もし家の近くにコインランドリーがない場合は、ダニ駆除に効果的な家庭用の布団乾燥機を購入するというのも一つの手です。
なお、家中くまなくダニを退治するには燻製剤タイプの薬剤を使用することが効果的です。しかし、アレルギーを引き起こすのは生きたダニだけではなく、フンや死骸も原因となります。乾燥機や薬剤を使用して、ダニ退治を行なった後は、布団やカーペット、ソファなどに掃除機をかけて、死骸やフンもきちんと除去すると、より効果が出ます。