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強化ガラスのトラブルについて

公開日:2021.7.20 更新日:2024.4.3
強化ガラスのトラブルについて

建物や自動車に使われる強化ガラスのトラブルについて、まとめました。強化ガラスは建物のガラスドアや、自動車の窓ガラス、ガラス製の家具などに使われたりしています。通常のガラスに比べて3~5倍の強度を持っていて、同じ強度でしたらより薄く作ることが出来るので、様々なメリットがあります。しかも、割れたときに粉々の状態になるので、ケガをしにくく、より安全性の高いガラスとしてのメリットもあります。しかし、強化ガラスも割れるなどのトラブルはあります。ここでは強化ガラスのトラブル事例や、その際のアドバイスをご紹介します。

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1. 強化ガラスが破損してしまう主な原因

強化ガラスが破損してしまう主な原因はなんでしょうか?

穴が開いた強化ガラスの写真

一般に強化ガラスというと普通のガラスよりも、耐久性が高く割れにくいというイメージを持っている人が殆どだと思います。

確かに強化ガラスは通常のガラスに比べ、強度は3~5倍と言われていて、建物の大きな風圧のかかるところの窓ガラスだったり、重量のある物を乗せる可能性のあるダイニングテーブルの天板などは強化ガラスが使われていますし、高速走行による風圧にさらされ、安全確保のための強度が必要のある自動車の窓ガラスには、強化ガラスが使われています。

しかし、強化ガラスは面に対する圧力に関しては通常のガラスよりも何倍も強度がありますが、1点に大きな力が加わったり、尖ったものがコツンと当たった時に、構造上瞬時に割れてしまう事があります。

他にも、強化ガラスも一般のガラスと同様に、急激な温度変化に弱く、耐熱性は通常のガラスと変わりません。また、ガラス内部と表面部の温度差があった時などに、ガラスが微妙に膨張したり収縮をしたりするのですが、ガラスの内部にガラスの原料由来の不純物などが含まれていると表面と、内部の応力層のバランスが崩れて突然ガラスが割れてしまう事があります。強化ガラスは通常のガラスと比べて硬さはあるのですが、割れてしまう条件がそろった際にはもろく、以外に割れやすいという点があります。

2. トラブル事例集。強化ガラスの場合①

強化ガラスだからといって、防犯上有利なわけではありません

強化ガラスの柵の写真

強化ガラスのトラブルでよくあるのが、通常のガラスよりも強化ガラスの方が強いので、防犯上有利ではないか?と思って使ってみたけれど、実際の防犯力は強化ガラスでも通常のガラスでも同等、もしくは状況によっては強化ガラスの方がもろい場合があります。

強化ガラスと防犯ガラスの混同もよく見られますが、セキュリティー面での強化をお考えの場合は防犯ガラスをチョイスしてください。

強化ガラスは荷重などに対する耐久力は、通常のガラスよりも何倍も優れています。例えば、子供たちが走り回ってガラスに体当たりしてしまったり、ボールをぶつけたりしても通常のガラスに比べて割れにくく丈夫です。しかし、鋭角なもので1点を突いたりした場合は、意外とあっさり粉々にわれてしまいます。

とはいえ、強化ガラスが安全ではないガラスではありません。万が一、ガラスが割れたときに粉々の小さな破片になる強化ガラスは、鋭角な断面で破片が残り大変危険な通常のガラスと比べるとケガをしにくく、安全なガラスといえます。お子さんが遊んだり、近くにいるような環境ではぜひ、強度が高く、もし割れてしまってもより安全な強化ガラスをチョイスすることをおすすめします。

3. トラブル事例集。強化ガラスの場合②

強化ガラスが破損した場合粉々になる性質があるため、高い所に使う際には注意が必要!

ひびが入った強化ガラスの写真

別のトラブルとしては、強化ガラスが破損した際に、通常のガラスと違い粉々に砕ける性質がある為、建物の高い場所や天井などの明り取りなどに使う場合は注意が必要です。

通常のガラスに比べて割れる際に粉々になる強化ガラスでは、窓のサッシの部分からガラスが抜け落ちて下に降ってくる可能性があります。では、このような場所には強化ガラスが使えないのでしょうか?

対策としては、強化ガラスの表面に飛散防止フィルムを張るのが一般的です。飛散防止フィルムを貼ることで、強化ガラスが破損した際のガラス片の飛び散りを防ぐにはかなりの効果が期待できます。

それでもやはり気になる場合は、強化ガラスではなく、2枚のガラスの間にフィルムを挟んだ合わせガラスを使う事をおススメします。合わせガラスは車のフロントガラスなどに採用されていますが、万が一破損した場合も細かなひびが入りますが、粉々に飛び散ってしまうようなことはありません。破損時の安全性をより重視するのであれば、合わせガラスを検討しましょう。

また、強化ガラス製の棚やテーブルの天板は表面の耐久性は非常に強いが小口(角の部分)はもろいので注意が必要です。この小口の部分に硬いものが当たった際に、通常のガラスの場合、角が欠けるだけですが、強化ガラスの性質上、ある一定の衝撃が加わって張力のバランスが崩れた際に一瞬にして粉々になってしまうという事がありますので、小口に衝撃を加えないように注意が必要です。

4. 強化ガラスのトラブルが起きてしまった時のアドバイス

強化ガラスにトラブルが起こってしまった場合のアドバイスをご紹介します

砕けた強化ガラスの写真

強度が高く、安全性も高い強化ガラスですが、破損があった場合粉々になるという特徴を持っています。破損などのトラブルにあった場合、どのような対応をすればよいでしょうか?

まずは、ガラスの破片などでケガをしないように注意してください。フロートガラスと呼ばれる通常のガラスと比べ、強化ガラスは粉々のザラメのような粒に分解されて砕けるので、手に刺さったりする危険性は少ないのですが、ガラス製でしかも硬さもあります。破損した断面によってはケガをする恐れもありますので、片付けの際には注意してください。

強化ガラスは破損の際にメーカーや条件によっては、無償で交換することが出来たり、PL法の対象になる場合があるようです。万が一破損してしまった場合、ご自身のガラスが対象になるのか?施工業者に相談してみるとよいでしょう。

ガラスが割れてしまった場合、その交換は専門の業者にお願いするケースがほとんどだと思います。場所によってはDIYで出来なくもないのかもしれませんが、プロにお願いするのが安全面や手間を考えて良いでしょう。その際に、住宅のハウスメーカーや近所の工務店やリフォーム会社に問い合わせるという方法もありますが、ガラス窓の専門のリフォーム業者などもあります。ガラスは特殊な知識が必要な部分もありますので、近所にガラス専門の業者があれば、問い合わせしてみるのが良いでしょう。

5. 強化ガラスのトラブルまとめ

強化ガラスのトラブルについて、まとめます

重ねられた強化ガラスの写真

強化ガラスは風圧や圧力、荷重に対する強度は通常のガラスと比べ3~5倍もあり、強くできています。しかも、万が一割れた場合粉々になる特徴があるため、割れたガラス片等でケガをする恐れも軽減されます。

もしも割れてしまった際には、リフォーム店や工務店などだけでなく、窓ガラスの専門の業者が近くにあれば問い合わせをしてみるのも良いでしょう。破損の状況によっては、ガラスメーカーのPL法の対象になるケースもあるようです。

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