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スモークガラスにしてみたい!車の窓を変える際の注意点

公開日:2022.2.3 更新日:2024.4.3
スモークガラスにしてみたい!車の窓を変える際の注意点

スモークガラスと呼ばれる黒っぽい窓ガラスを使用した車を街で見かけたことはありませんか?
おしゃれでかっこいい印象を与えるため、車の窓をスモークガラスに変えたい人も多いはず。

このコラムでは、スモークガラスと通常のガラスの違いをはじめ、スモークガラスにするメリットや注意点、スモークフィルムについて、さらに車検に通るためのコツを順番にご紹介していきます。

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1. スモークガラスとは

スモークガラスは見た目に特徴があるため、ぱっと見てすぐに判断できます。

スモークガラスの自動車の写真

黒っぽく着色された板ガラスで、無色透明ではありません。原料は一般のガラスとほぼ同じですが、そこに鉄やコバルトといった金属が少し混ざっています。

太陽光を吸収し、赤外線や可視光線、紫外線などをカットする役割がある点が、性能としての大きな特徴です。そのため、UV効果を目的に車の窓ガラスに利用する人もいます。特に日中や夏場のような、日差しの強い時期に運転することが多い人にとって、UVカット効果はありがたいですよね。

車の窓ガラスをスモークガラスにする場合、購入時にスモークガラス仕様のオプションを選択するか、専門業者にガラス交換の依頼をします。窓ガラスの色が濃くなり、車の中がよく見えなくなることから、プライバシー保護の目的としても使用されています。色が濃すぎると道路交通法に違反しますがメーカーオプションならその点も安心です。

2. 車の窓をスモークガラスにするメリット

まず、スモークガラスにはプライバシーを保護できるというメリットがあります。

スモークガラスのリムジンの写真

通常の無色透明なガラスの場合、車の外から中は丸見えの状態ですよね。その点、スモークガラスは黒っぽく着色されているため、車の外からは中がよく見えません。

スモークガラスがプライバシーガラスと呼ばれている理由はここにあります。車内のようすを見られたくない人や、外からの視線が気になるという人にスモークガラスはおすすめです。

次に考えられるメリットは、まぶしさや紫外線への対策。スモークガラスは、例えるなら少し色の薄いサングラスのようなもの。スモークガラスを使用すると、サングラスをかけているのとほぼ同じような効果があります。

太陽光のまぶしさが軽減されるため、日中に運転する時間が長い人、特に夏場の日差しが強い時期によく運転する人は、スモークガラスのメリットを感じやすいでしょう。また、スモークガラスには紫外線をカットする効果もあるため、夏場など、暑い時期の紫外線対策や日焼け対策としても効果的です。

また、実用性とは一切関係なく、見た目のかっこよさもメリットのひとつです。スタイリッシュな見た目から、スモークガラスに変えたいと考え、実際に変えてみたという人も多いのではないでしょうか?

3. 車の窓をスモークガラスにする際の注意点

車の窓をスモークガラスにするメリットを順番にご紹介しましたが、もちろん注意点もあります。

スモークガラスを洗浄している写真

スモークガラスの色が濃すぎると道路交通法違反となってしまう恐れがあります。一体どれくらいの濃さであれば違反になるのでしょうか?

スモークガラスに関する道路交通法では、可視光線透過率と呼ばれる数値が重要となってきます。光をどのくらい通すかを示す数値のことを可視光線透過率と呼び、数値が低くなると透明度が下がって見えにくく、逆に数値が上がるほど透明に近くなり見やすくなります。道路交通法の基準では、70パーセントを超えていることが条件と定められています。

ただし、すべての窓が道路交通法の対象というわけではありません。適用対象は運転席と助手席、それからフロントガラスのみ。後部座席をとても濃いスモークガラスにしていても法律上は問題なし、ということですね。

後述しますが、車の窓をスモークガラスに変える場合、スモークフィルムと呼ばれるフィルムを貼る方法が一般的です。その際に重要なのはスモークフィルムの可視光線透過率ではありません。あくまで、窓ガラスにフィルムを貼った状態での可視光線透過率によって、違法かどうかが決まります。

基準値を下回っていれば不正改造車とみなされてしまう可能性がありますので注意しましょう。

4. スモークフィルムという選択肢も

車の窓ガラスをスモークガラスに変更したい場合、一体どうすればよいのでしょうか?

車のガラスにスモークフィルムを貼っている写真

一般的なのはスモークフィルムを貼るという方法で、カー用品店で簡単に購入できるので入手には苦労しないでしょう。

問題点は、フィルムを貼るのが意外と難しいということ。例えばスマートフォンの保護フィルム。スマートフォンのような小さな画面に保護フィルムを貼るときでさえ、簡単に気泡が入ってしまってうまく貼れなかったりしますよね。車の窓ガラスのような大きなものが対象であれば、より一層難しくなります。慣れていない状態でスモークフィルムをきれいに貼るのは難しいため、購入時にカー用品店の店員さんにお願いして貼ってもらうのが賢明です。

フィルムを貼る料金は少し高めで、2万円から3万円くらいかかると言われています。また、先ほどご説明した通り、可視光線透過率の問題もあります。フィルムを購入する際にお店の店員さんに相談のうえ、違法にならないようにフィルムを選んでもらいましょう。そのまま窓ガラスに貼ってもらうのが一番簡単で安全だと思います。

5. 車検に通るためスモークガラスの注意点

スモークガラスにすると窓ガラスが黒っぽくなるため、車検で通らないのでは心配されることがあります。

車のガラスにスモークフィルムを貼っている写真

車検に通る条件は道路交通法とまったく同じです。可視光線透過率が70パーセントを超えていること、それから、対象となる窓は車の運転席・助手席・フロントガラスのみで、他の窓ガラスに制限はないこと。これら2つの決まり事さえきちんと守られていれば、車検ではまったく問題はありません。

車検では道路交通法と同様に、窓ガラスにスモークフィルムを貼った状態での可視光線透過率を測定します。その際に問題になるのはフィルムの貼り方です。自分でフィルムを貼った場合にありがちなのは、うまく貼れずに気泡ができているケース。可視光線透過率を測定するときに、気泡のせいで基準値よりも低く表示されてしまうことがあり、それが原因で車検に通らなくなることも。

また、最近ではUVカット効果のあるガラスが車に標準装備されているケースが多くなっています。紫外線カットガラスの可視光線透過率は一般的なガラスよりも低めです。そこへ色つきのスモークフィルムを重ねて貼ってしまうと、可視光線透過率は下がるばかり。

どうしてもフィルムを貼りたいという場合は、無色透明のフィルムを選ぶと無難です。カー用品店の店員さんに相談のうえ、違法にならないフィルムを選んでもらいましょう。

それでも車検に通らなかった場合、残念ですが、フィルムは諦めて剝がしてしまいましょう。車検に通らないということは道路交通法にも違反しているということ。違法になってまでスモークガラスにこだわる必要はどこにもありません。車検に通ること、道路交通法を守ることを最優先にしましょう。

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