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網入ガラスの熱割れとは?原因や対処方法について

公開日:2022.2.4 更新日:2024.4.16
網入ガラスの熱割れとは?原因や対処方法について

ガラスの中に金網(ワイヤー)が取り入れられている網入りガラスは、災害から建物を守る便利グッズとして重宝されています。
しかし、そんな網入りガラスも「熱割れ」という現象をにより、いきなり割れてしまうことも…。

今回は網入りガラスが熱割れする原因やその対処法についてご紹介します。

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1.網入りガラスの熱割れとは?

熱割れとはどんな現象?

熱割れしている網入りガラスの写真

網入りガラスとは、その名前の通り網のようなワイヤーが組み込まれているガラスのことを指します。
主に防火を目的に導入されているガラスであり、都市計画法などで防火地域または準防火地域に指定されている場所の建物に多く見られます。

飛散防止や防火性などで丈夫そうなイメージのある網ガラス。しかし、そんな窓ガラスでも時には熱割れという現象を引き起こすことがあります。

熱割れとは、窓ガラスに組み込まれているワイヤーが太陽光などの内的外的要因により引き延ばされ、それにワイヤーが耐えられなくなって窓ガラスが割れてしまうことです。

熱割れを引き起こし始めた窓ガラスは、通常ガラス部分に1本だけヒビが見られます。このヒビをそのままにしておくと次第にヒビの本数が増えていき、修復が不可能になっていきます。

この他、排水機能の低い網入りガラスですと外から降ってくる雨水の排水ができないことで網にサビが見られるようになり、それが元で熱割れが引き起こされます。

こうしたように、丈夫に作られている網入りガラスでもさまざまな要因によって熱割れすることがあります。
網入りガラスの異変は急に起こるものではなく、要因が放置されることによって起こります。
日頃から網入りガラスには注意しておきましょう。

2.網入りガラスが熱割れする原因とは?

主な原因

経年劣化している網入りガラスの写真

網入りガラスはさまざま要因によって熱割れが引き起こされるようになります。
日常生活における要因は次の通り。

・太陽からの熱
晴れた日には窓に太陽の光がさしてきますが、その光が熱割れの大きな要因となります。
網入りガラスに採用されているワイヤーは日射吸収率が高く、日の光に当たることで周辺が熱を帯びてしまいます。

いったん熱を帯びるようになると、ワイヤーが膨張し続け、熱割れを引き起こすようになります。

・経年劣化
網入りガラスにかかわらずすべての窓ガラスの問題である経年劣化。
一般的な窓ガラスの耐用年数は10~15年ほどであり、時間が経つにつれて強度が次第に低下していきます。

耐用年数が短いガラスであればある程度のワイヤーの伸びに耐えられますが、年数の長いガラスになりますとあっという間に割れてしまいます。

・室外機から来る熱風
熱割れの要因として忘れてはいけないのが室外機。窓の近くに室外機が設置されている場合は要注意です。
室外機より放出される熱風が窓ガラスに当たり、その熱でワイヤーが伸びてしまうことがあります。

・ガラスフィルム
結露や飛散防止として窓ガラスにフィルムを貼られている方もいらっしゃるかもしれません。
フィルムを貼ると太陽の熱がこもりやすくなり、熱割れの原因になることがあります。

3.網入りガラスが熱割れしたときの対処方法

主な対処方法

割れて穴が開いた網入りガラスの写真

万が一熱割れによって自宅の網入りガラスが割れてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。

熱割れが起こってしまったら、窓ガラスの周りを掃除しておきます。
なお窓ガラスが割れると周囲に数多くのガラス片が飛散しているため、小さいお子さんやペットは現場に入れないことが肝心です。

厚手の軍手を使って大きなガラス片を拾い、ケガをしないようにガラス片を古い新聞紙などで包んでおきます。
そうしたら、新聞紙に包まれたガラス片は段ボール箱に入れます。

大きなガラス片を回収したら、ほうきやちりとりを使って小さなガラスの破片を掃いていきましょう。
細かいガラス片はカーペットなどにくっついていることがあるので、掃除機を使ってそれらを吸い取っておきます。

回収したガラス片の処分についても注意が必要です。
ガラス片が入れてある段ボール箱は割れ物注意もしくばガラス注意といった注意書きを記載しておき、不燃ごみの回収日に処分しておきましょう。

破片回収の後は、窓枠に段ボールを貼ります。
割れた箇所より雨風や外からの飛来物が入ってくる可能性があるからです。
熱割れによる網入りガラスの破損が小さなひび割れ程度であれば、ガムテープや補修シールで塞いでおくだけで十分です。

4.網入りガラスの熱割れの予防方法

正しい予防策

網入りガラスを拭いている写真

こうした網入りガラスの熱割れは日頃からの心掛けによって防ぐことができます。主な予防策は以下の通りです。

・窓と熱の帯びやすいものが触れないようにする
窓の近くには熱を帯びやすいものは置かないようにしましょう。お部屋にあるソファーやクッション、カーテンなどは太陽の熱を吸収しやすいです。
中でも黒のように色が濃い物は温度が高くなる傾向があります。

網入りガラスのワイヤーが熱を帯びないように、これらのものに触れないようにしましょう。

・ガラスに影が当たらないようにする
網入りガラスの熱割れは周囲との温度差で生じることがあります。
ガラスが影に覆われると温度差で熱割れしやすくなるため、ガラスの前に洗濯物や障害物は置かないことが望ましいです。

・結露を取り除いておく
冬場に窓ガラスにつく結露もワイヤーの錆の発生原因になり、熱割れの要因になることがあります。
日頃から結露が付いたら早めに取り除くようにしましょう。

窓の結露防止法としては、合成界面活性剤が入った市販の台所用洗剤を窓ガラスに塗布するといった方法があります。ぜひ試してみてください。

・窓ガラスをリフォームしてもらう
熱割れを防ぐ最も有効な手段は熱に強い窓ガラスにしてもらうこと。
専門業者に依頼して、なるべく熱割れしにくい窓ガラスに交換するなどしてもらいましょう。

5.熱割れした網入りガラスの交換費用

専門業者の費用相場

費用相場のイメージ写真

網入りガラスが熱割れした時に頼りになるのが窓ガラスのリフォーム業者です。ただリフォームを依頼する際に気になるのが交換費用。
専門業者のリフォーム工事にかかる費用は次の通りです。

ガラスのリフォーム:80,000~150,000円

もし窓全体の寒さ対策を考えている場合は、窓自体を二重窓に変える、もしくは窓全体をリフォームすることをおすすめします。

二重窓へのリフォーム:150,000~300,000円
窓全体のリフォーム:200,000~300,000円

上記の費用は目安であり、窓の大きさや形態によってリフォーム工事の費用は異なります。
それ以外にも業者が自宅まで訪問する際の出張費用も別途加算されます。

窓ガラスのリフォーム費用は高い作業費用が発生しますが、窓ガラスのリフォーム費用を少しでも安くする方法があります。

一つは業者ごとの見積もりを比べてみること。
最低でも3社以上見積もりをとると業者ごとの比較がしやすいです。複数社比較することで一番お得な業者を見つけることができます。

もう一つは割引キャンペーンを活用すること。
業者によってはオンライン申し込み限定価格や、2回目以降に依頼された方のリピート割が適用されることがあります。
お近くにこうしたキャンペーンを実施している業者があるか調べてみましょう。

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