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カモの被害から田んぼを守ろう!対策方法を詳しく解説します

公開日:2023.3.3 更新日:2024.4.11
カモの被害から田んぼを守ろう!対策方法を詳しく解説します

「田んぼがカモの被害にあい、種籾や苗をごっそり食べられてしまった・・・」
などのカモ被害にお悩みの方も多いかと思います。カモの被害は年々減少傾向にはあるものの、一度の被害が大きく、農家にとってかなり危険な害鳥と言えるでしょう。
学習能力が高いため、適切な対策をとらなければ被害にあうリスクも高まります。

この記事ではカモによる田んぼの被害事例や、その対策についてお伝えします。
この記事を読めば、カモの習性や対策方法がわかり、カモの被害を適切に防げるでしょう。

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1. カモによる被害事例①

被害①:春には種籾や苗を食べる!特にカルガモに要注意!

田んぼで餌を探すカルガモの写真

カモの被害としてあげられるのは、春に種籾や苗を食べてしまうことです。食べてしまうのはカモ類の中でも、カルガモが挙げられるでしょう。

カルガモは北海道以外の日本各地に1年中生息しています。他のカモは冬は北に越冬し繁殖するため、春先の場合は被害の心配はありません。

カルガモは水鳥のため、田んぼに水が溜まっていると、そこから侵入し、種籾や苗を食べ、田んぼを泳ぐことで苗を倒してしまいます。川や池から1km~2kmほどの距離の水田に被害が多く出ることが多いです。

田植えが終わった後は水をためておく必要がありますが、水を一定以上深くすると、カルガモに取って都合がよい環境になるため、1cm以下程度の水位にしておくと、カルガモが遊泳できなくなり、カルガモの被害が減少します。また代掻きをしてから放置すると、カルガモが遊泳しやすくなるため、代掻きの後はすぐに田植えを行いましょう。 ある程度の大きさまで成長すれば、実をつけるまではカモが苗を食べることはなくなります。カルガモの被害は近年減少傾向にありますが、一度の被害が甚大なため、警戒が不要なわけではありません。カルガモは学習能力が高く、ちょっとした対策はすぐに慣れてしまうため、対策としては防鳥ネットを貼る対策が有効になるでしょう。

2. カモによる被害事例②

被害②:秋冬には麦や米を食べる!被害が大きいため、侵入を防ぐことが大切!

川で泳いでいるカモの写真

カモの被害事例としては秋冬になると麦や米を食べてしまいます。春はカモの中でもカルガモに警戒すればよかったのですが、秋冬の場合はマガモ、コガモ、ヒトリガモにも注意が必要です。ただし、カルガモの被害が最も大きいため、カルガモの対策が重要になるでしょう。

カモは冬になると稲穂から種を根こそぎ食べてしまいます。稲穂を丸ごとしごいて食べてしまうため、食べられた稲はごっそり稲穂がなくなることが特徴です。

稲穂が倒れているような状態でなければ、カモは中に入ることができないため、被害は主に畦の周辺に集中します。ヒトリガモは麦を好み、麦畑の被害が多くなることが特徴です。米への被害が大きいですが、米以外にもキャベツやレンコンなどを食べることがあると言われています。

カモの侵入を許すと、その田んぼ周辺の米や麦をごっそり食べてしまうため、被害は甚大な物になるでしょう。そのため、カモは他の鳥と比べると学習能力が高く、かかしなどに慣れてしまうため、短い間しか効果が期待できません。本格的に侵入を防ぐためには、10cm程度のネットを張り巡らせ、侵入を防ぐことが効果的です。

3. カモの対策方法①

対策①:防鳥ネットを貼って侵入を防ぐことが効果的!テグスや針金も効果的

防鳥ネットが張られた田んぼの写真

カモの被害対策としては防鳥ネットを張り巡らせて、侵入を防ぐことが効果的です。

カモは学習能力が高く、かかしや防鳥テープを張り巡らせても、学習や慣れによって効果を十分に発揮できないことが少なくありません。そのため、防鳥ネットを周囲に張り巡らせて侵入を防ぐ方法が効果を発揮します。

カモは比較的大きい鳥のため、10cm程度のネットを張り巡らせることで侵入を防ぐことは十分にできるでしょう。スズメなどの小さな鳥の場合は侵入する可能性もあるため、スズメなどの侵入も防ぎたい場合はより小さなネットを購入しましょう。

またテグスや針金を使う方法も効果的です。テグスや針金を稲穂などの周囲に平行に張り巡らせ、カモの侵入を防ぎます。小鳥の場合は効果を発揮しないこともありますが、カモくらいの大きさになると、侵入防止策として高い効果を発揮します。

カモは他の鳥と比べると、学習能力が高いため、恐怖を与える方法がそこまで有効ではありません。短期的には効果を発揮しますが、効果がなくなる可能性もあり、本質的な解決には繋がりにくいです。手間暇はかかるものの、上記のような方法で侵入を防ぐことが被害を最小にするためには効果的と言えるでしょう。

4. カモの対策方法②

対策②:かかしや爆音、エアガン、ロケット花火も効果があるが長期的には効果が薄い

重ねられたCDの写真

かかしや爆音、エアガン、ロケット花火も効果があるが長期的には効果が薄いと言われています。カモに限らず、害鳥の多くはかかしや爆音などを嫌うため害鳥被害を防ぐためには効果を発揮するでしょう。

しかし、カモは学習能力があり、これらのものの危険性の認識や発動条件を学習してしまうと、十分な効果を発揮しません。エアガンやロケット花火は上記の対策の中でも、人間が直接行う対策のため、学習パターンが掴みにくく、効果が期待しやすいとは言われています。

またカモの被害は昼もなくはないものの、夜に被害が起こりやすいため、人力での対策は労力がかかるため、あまりおすすめできません。CDなどの光り物を置くのも多少は効果を発揮しますが、これらもすぐに慣れてしまいます。ただし、これはカモ以外の鳥にはそれなりに効果を発揮するため、無意味とまでは言えません。

上記で紹介した対策は、カモに対して多少の効果を発揮するものの、学習されてしまうと効果がなくなるため、根本的な解決につながらないことがほとんどです。カモ以外の害鳥を防ぐ効果はありますが、カモの被害を根本的に対策したい場合は別の対策をすることがおすすめです。

5. まとめ

カモの対策は防鳥ネットで侵入を防ぐことが最も効果的!中途半端な対策は効果が薄い

田んぼを泳いでいるカルガモの写真

この記事ではカモの被害事例や対策方法について解説しました。

カモは被害こそ減少傾向にあるものの、米の種籾や稲穂を食べてしまい、被害額が大きくなる可能性があるため、注意が必要な害鳥です。

学習能力が高いため、他の鳥では有効な対策が十分な効果を発揮しないこともあります。カモの被害を防ぐためには防鳥ネットを張り巡らせて侵入を防ぐことがよいでしょう。ぜひ参考にしてください。

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