エネファームが故障した時の原因や症状は?修理費用や耐用年数も含めて解説
公開日:2024.2.9 更新日:2024.4.22
エネファームを利用していて、急に故障してしまい戸惑うことがあるかもしれません。エネファームが故障した時の症状や修理費用を知っておくと、今後のトラブル回避に役立ちます。
この記事では、エネファームが故障した時の原因と症状、耐用年数や修理費用、故障の依頼先を含め詳しく解説していきます。
エネファームを利用していて、急に故障してしまい戸惑うことがあるかもしれません。エネファームが故障した時の症状や修理費用を知っておくと、今後のトラブル回避に役立ちます。
この記事では、エネファームが故障した時の原因と症状、耐用年数や修理費用、故障の依頼先を含め詳しく解説していきます。
エネファームの故障の症状としては、以下のことが挙げられます。実際どのような症状があるか確認していきましょう。
・発電が停止してしまう
家庭用燃料電池になるエネファームは、発電と給湯ができる設備です。その際、発電が停止してしまうことがあります。
故障ではないときの原因としては、「マイコンメーターの機能保護」「貯湯タンクのお湯が一杯になっている」「機器内部の温度上昇」などが挙げられます。
それ以外のケースで発電できない状況であれば故障の可能性が高くなります。まずはリモコン等のエラーを確認して解除を行ってください。
エラーが解除できない、または繰り返しエラーが発生する状況は、経年劣化や別の要因による故障の兆候かもしれません。このような場合は、電気修理の専門事業者に点検を依頼しましょう。
・給湯器の故障
エネファームの給湯システムは、例え発電が止まっても機能する部分です。もしもお湯が供給されなくなったり、希望の温度にならない場合は、給湯システムが故障している可能性が考えられます。
早めに専門事業者に依頼して、修理や点検を受けると良いでしょう。
・床暖房の故障
エネファームを利用している住宅で床暖房に問題が生じた際、エネファーム自体に不具合があることが考えられます。
エネファームにガス温水床暖房を接続している場合、エネファームが生成した温水が床暖房に供給されています。
そのため、エネファームでの温水生成が停止してしまった場合、それが原因で床暖房が適切に機能しなくなることはありえます。
床暖房が故障している場合は、エネファームの温水機能が正常に動いているかどうかの確認が必要です。
・水漏れや配管、排気口が詰まっている
長期間エネファームを使用すると、時間の経過とともに配管が劣化や腐食を受けて穴が開き、そこから水漏れが発生することがあります。
例え小さな穴からの水漏れであっても、そのままにしておくことはリスクが伴います。放置すれば、さらなる腐食や老朽化を招き、別の故障へと繋がる可能性があります。
水漏れに気づいたら、速やかに専門の修理事業者に連絡して対処を依頼することが重要です。
普段とは異なる「シューッ」などの音が聞こえたら、それが水漏れの兆候の可能性もあるのでご注意ください。
また、配管や排気口が詰まってしまうと通常の給湯ができなくなりますので、定期的に清掃やメンテナンスを行うことをおすすめします。
エネファームの点検や修理費用については以下の通りです。
■10年以内の点検や修理費用は無償
■10年を超える点検費用は10万円程度
■10年を超える発電機能の修理は数十万円程度
■10年を超える給湯機能の修理は数万円程度
エネファームの保証期間は10年になっています。
ただし、全ての故障に関して10年保証ではありません。自然災害や不正な使用を行った時の保証は受けられない可能性があるので注意しましょう。
また、発電機能の故障は、基盤が壊れると費用が高くなる傾向があります。
給湯機能は、発電機能の故障に比べて修理費は安くなるのが一般的ですので、故障した時には業者に依頼して修理してもらいましょう。
ポイントは、10年以内であれば保証を受けられる点です。
それ以降に関しては、今後のコストも視野に入れて、買い替えを検討することを考えておくことも大切です。
点検費用や修理費用に関しては、依頼先の事業者によって異なることが一般的なため、費用が安いからだけで選ぶことはしないように注意しましょう。
手間は掛かりますが、複数の事業者から見積もりを出してもらい、適切な料金設定を行っている事業者を選ぶことをおすすめします。
エネファームの耐用年数は最長20年で、この期間を過ぎると発電機能は停止します。メーカーによっては13年で停止するものもあります。
例え定期的なメンテナンスを行っていたとしても、耐用年数を過ぎると発電ができなくなり交換が必要になるので注意が必要です。
なぜこのような耐用年数が定められているのかと言うと、年数の劣化による事故を防ぐためです。
エネファームは、ガスを水素に変え、それを空気の酸素と反応させて電気と熱を生成する装置です。このシステムは、発電を行いつつ温水を供給するため、主に「燃料電池ユニット」と「貯湯タンク」の二部分から成り立っています。
このうち、エネファームの寿命に直接影響するのは燃料電池ユニットの方です。この部分には定期的なメンテナンスが不可欠なほか、安全を確保するために使用可能な期間の制限が設けられています。
燃料電池ユニット内には、ガスを利用して発電するために必要な水素を取り出す燃料改質装置と、発電を行った際に直流電気を交流電気に変えるインバーターがあり、故障すれば事故に繋がってしまうので耐用年数が決められているのです。
ただし、発電が停止してしまっても通常のガス給湯器としての利用は可能です。
そのため、発電を利用しないのであれば、新しいエネファームを再購入する必要はありません。今ある本体は無駄にはならないのでご安心ください。
また、発電量によって異なりますが、一般的に設置から12年前後で総点検実施の警告が出るので、アラートを見逃さないように気をつけることが大切です。
総点検を行わずに使用していると燃料電池ユニットが自動停止するので、表示が出た場合は専門事業者に総点検を依頼しましょう。
エネファームのメリットは以下の通りです。
・電気代を削減し省エネができる
電気代を少なくすることで省エネが可能になることは、エネファームの大きなメリットです。ガスを利用して水素を取り出し、水素を燃焼させることで発電させ、排気の利用で給湯を行うことができます。
したがって、電気代を抑えることが可能になり、日々の生活コストを削減できるでしょう。
・災害時にお湯が使える
停電してしまうと通常はお湯が使えなくなってしまいますが、エネファームは停電時であっても自立運転ができるため、災害時でもお湯が使える点は魅力です。
自然災害が発生すると、インフラが機能しなくなることが多々あります。エネファームを利用することで、災害時にも困ることなくお湯を使えます。
・ガス料金の優遇プランがある
エネファームを設置していると、ガス会社の料金優遇プランを利用できるケースがあります。通常使うガス料金よりも安価に使うことができれば、日常生活でもお得になります。
一方、エネファームのデメリットは以下の通りです。
・設置する費用が高額である
国からの補助金制度も利用できますが、製品の価格が高額であることが挙げられます。少なくとも100万円程度の初期費用が必要と言われています。
・ガス料金が値上がりすると負担が増える
エネファームはガスを利用するので、ガス料金の値上がりには注意が必要です。
都市ガスでは天然ガスを使用しています。天然ガスは、ほとんど海外からの輸入に頼っているため、輸入価格が高騰するとガス料金も値上がりしてしまう可能性が高まります。
エネファームが故障した際は、専門業者に修理を依頼することになります。
業者を選ぶ際には、複数の業者に見積もりを出してもらい、ご自身に合った業者を選ぶことが大切です。
その際は、料金面だけで判断するのではなく、信頼性や実績などを確認する必要があります。料金が安いという理由だけで業者を選ぶと、メンテナンスが不十分だったり、技術などに不安があったりするケースも散見されます。
そのような事業者に依頼しないようにするためには、事前にしっかり確認することが大切です。ホームページなどを見て、施工方法や点検・修理内容などが明確になっていることを確認しましょう。
また、エネファーム導入の際に、メリットのみでなくデメリットもきちんと伝えてくれる事業者なら信頼性が高い可能性があります。
さらに、施工技術に自信のある業者は、一定期間の無償保証を行っているケースがあります。
保証内容が手厚く、困った時にすぐ対応してもらえる業者だと、安心してエネファームの修理を依頼できるでしょう。そういった業者は幅広くホームページなどでメンテナンス内容を公開していますので、確認することをおすすめします。
条件面も確認しながら修理事業者選びを行っていきましょう。