明治時代のお金の価値は?買取相場と高く売るポイント
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.5「親族の遺品を整理していたら、明治時代のお金が出てきた。」といったことはありませんか。そのお金、専門業者に高額で買い取ってもらえるかもしれません。中には100万円以上の価格で取引されるお金も存在します。今回は明治時代のお金を高く売るコツを紹介します。
「親族の遺品を整理していたら、明治時代のお金が出てきた。」といったことはありませんか。そのお金、専門業者に高額で買い取ってもらえるかもしれません。中には100万円以上の価格で取引されるお金も存在します。今回は明治時代のお金を高く売るコツを紹介します。
1871年には通貨の単位を今の「円」にするという条例が施行され、今日においても通貨の価値を表す尺度として利用されています。
明治時代のお金の価値は、現在のお金の価値とは大きく異なっていました。それを示すのが当時の物価です。明治30年頃の物価と、現在の物価を比較した場合、現在の物価は当時の3800倍に相当します。当時は今ほど豊かではなく、職業の給与にも差がありました。学校の教諭や警察官といった地方公務員であれば、初任給は8~9円程度でした。また熟練の職人では月給20円ほどと言われています。
そのため、1円は当時ではかなりの金額でした。実際に明治30年頃であれば、1円を持っていれば10キログラムのお米を購入することができました。また自転車等新しく誕生した乗り物はさらに高価であり、1台あたり200円ほどで売られていました。
このように明治時代頃の経済はそれほど豊かなものではなく、当時の国民の所得も低くなっていました。実際に1円は紙幣になるなど、かなりの価値を秘めていました。こうして考えると、時代とともにお金や物資の価値が変化していったことが伺えます。
中でも高額で取引されやすいお金は次の通りです。
明治7年に誕生した新一円銀貨は、新貨条例によって新たに誕生した硬貨です。明治7~8年までと、たったの2年間しか流通しませんでした。表面には龍のイラストと発行年、そして額面があり、裏面には一圓の文字がデザインされています。コレクターの間でとても人気があり、相場ですと10~50万円ほどで取引されています。
旧20円金貨は、明治3年~25年に発行された硬貨です。硬貨の表側には龍図と額面が、裏側には日章と八稜鏡がデザインされています。硬貨としての価値は発行された年度によって変わってくるものの、古銭市場では大判に相当するほどの価値を持っていると言われています。相場では最低価格100万円から取引されています。中には1,000万円の値打ちのするものもあります。
改造兌換銀行券は、明治18年から発行が開始された紙幣です。1円から100円まで全部で4種類ほど存在します。表面には藤原鎌足や和気清麻呂などの偉人の肖像画が描かれています。国内の古紙幣の中でも人気が高く、1円紙幣でも1万円が相場となっています。また100円札ですと、1,000万円以上することもあります。
市場では時々よく似た偽物が流通していることがあります。大切にしていた古銭のコレクションが実は偽物だった、という事例も存在します。明治時代のお金も例外ではありません。
そんな厄介な存在の偽物ですが、一般的には本物と偽物を見分けるコツが存在します。古銭や紙幣において見分ける方法は次の通りです。
まず古銭の場合は、側面に見られるギザギザに注目してみましょう。もしギザとギザのすき間が荒い場合は偽物の可能性があります。表面の彫刻にも注目です。もし彫刻のデザインが雑な印象を受けるようであれば、その古銭は偽物であることが多いです。
紙幣を見分ける場合には、インクの色を確認しておきましょう。もし色合いが安っぽいなど、濃淡度合いが不自然な場合は偽物の紙幣である可能性があります。紙幣に描かれているイラストにも注目しておきましょう。偽造された紙幣の場合、人物の服装がおかしかったり、印字されている額面がずれているなど、おかしい点が見つけられます。
このように、偽物のお金を見分ける方法はいくつか存在します。もしご自身で見分けるのが困難な時は専門業者に見てもらうといいでしょう。
ただし、いくつかのポイントを押さえておけばより高額で買い取ってもらうことが可能です
まず古銭であれば、なるべくそのままの状態にしておきましょう。人によっては表面の汚れが気になって、掃除をしておきたいと考えるかもしれません。しかし、古銭においてお手入れはむしろ逆効果になるおそれがあります。無理に掃除をするとお金が傷つき、むしろ価値が下がってしまう可能性があります。なので、お金はなるべくそのままにしておきましょう。
汚れや傷から守るためにも、お金を売る前は保管方法に気をつけ、古銭や古紙幣でも、専用のケースに入れておきましょう。なるべく入手した当時の状態のままであったほうが高く売ることができます。
売却する際には付属品の有無についても確認しておきましょう。お金によっては専用の箱やケースが付属されている場合があります。また、中古市場で入手したものであれば価値を証明してくれる鑑定書も存在します。こうした付属品があるかどうか、一度探してみるといいでしょう。セットで持っていくことで、高額での買取が期待できます。
本物と偽物を見極めるポイントはありますが、中には素人だとわかりづらいものもあります。デザインや紙幣の質感などは専門知識がないと判別することが難しいです。
そんな時に役に立つのが古銭や古紙幣を扱う専門業者です。古銭買取業者であれば、専門知識と経験を備えたスタッフが在籍しています。そのため、お金の価値を正確に見極めることができ、今持っているコレクションが本物かどうか調べてもらう時にも頼りになります。
最近では多くの専門業者が出張買取や宅配買取サービスを実施しています。依頼を考えている方のなかには、お仕事が忙しくてお店に立ち寄るのが難しいという方もいらっしゃると思います。そんな方でもこれらのサービスを活用することによって、気軽に査定および買取をしてもらうことができます。業者によっては送料が無料であったり、専用の宅配キットを用意してくれるところもあります。
また多くの専門業者では無料で査定を実施しています。明治時代のお金の買取価格は業者によって異なります。買い取ってもらう前に複数の業者から査定を依頼されるといいでしょう。そうすることでより高く売ることができます。