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アース工事とはどんなもの?

公開日:2022.4.28 更新日:2024.4.5
アース工事とはどんなもの?

アース工事は漏電による感電を防ぐための工事です。電化製品のコンセントにアース線を繋げる工事のこと指しています。この線を取り付けることで、漏電の際に電気を大地に放出させるため、感電のリスクを抑えられます。漏電による被害を出さないためには欠かせない工事です。緑や緑と黄色の縞模様でできたアース線は、感電のリスクがある水気や湿気があるところ、具体的には・洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・トイレのウォシュレット・エアコンなどの家電製品についています。このアース工事は「電気工事士」の資格を持つ人でないと行うことができません。なぜなら、知識がない人が間違った工事方法を行うと、感電するリスクがあるだけではなく、配線がショートし、近隣にも影響を及ぼしかねません。

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1. アース工事の事例を紹介します

アース工事の工法は単独打ち込み、連結打ち込み、並列打ち込みの3種類

ネジをスパナで回している写真

があります。アース工事を行う際に、最も一般的な工法が、単独打ち込み工法です。単独打ち込み工法では、1本のアース棒を打ち込みます。

連結打ち込み工法では、連結用アース棒を使い、アース棒を2本連結させます。地面のより奥深くにアース棒を流します。

並列打ち込み工法とは、アース棒をリード線を使い、横並びにアース棒を施工していきます。この時、並列する間隔は、打ち込み深さの2倍以上にすると効果的とされています。アース棒1本で十分に接地抵抗を得られる場合であれば良いのですが、そうではない場合には連結打ち込み工法、並列打ち込み工法、またはそれらの工法を併用する工法で行われます。これらの工法を使い分けて、アース工事は行われます。

これらのどの工法が使われるかは、現場で接地抵抗値が基準を満たすかどうかがポイントになります。この接地抵抗値は、アース棒の導体抵抗や地面の種類や湿度によっても変わるため、詳しくは施工業者に相談すると良いでしょう。

2. アース工事の施工方法

アース工事の施工方法は地面に打ち込みと測定

接地抵抗値を測定している写真

アース工事の施工方法は、アース棒を地面に打ち込む段階と、実際に抵抗がどのくらい上昇したか測定する手順で分かれています。

まず地面にアース棒をハンマーを使って打ち込みます。先端が地面のどの層にあるかどうかで打ち込む深さは決められます。この時アース棒の先端が、地面よりある程度の深さまで入れなければいけません。地面の抵抗値が高いところに打ち込める深さで対応します。もしその深さに1本では足りない場合には、連結工法が使われます。

また表層の抵抗が高い場合には、並列工法を使いながら、打ち込んでいきます。打ち込みが終わったら、接地抵抗値を確認します。これで接地抵抗値が十分に確保されていない場合には、アース棒の本数を増やし対応する方法が一般的です。これで基準に到達すれば地面を埋め戻して工事完了となります。

もし打ち込む先に岩盤があり、打ち込めなくなった場合には、アース棒が地中に収まるようにアース棒を切断します。また、アース棒の打ち込みでそれほど接地抵抗が減らない場合には、接地抵抗低減剤という材料を使って対応します。

3. アース工事の費用はいくら?

アース工事の費用相場は5,000円から8,000円ただしアース処理がされていない場合は注意

費用相場のイメージ写真

アース工事の費用相場は5,000円から8,000円程度が相場になります。コンセントにアース端子があるものを追加するだけなので、この場合には費用を抑えられるでしょう。ただし、これは最低限の工事でその住宅自体にアース処理がなされていることが前提となります。

その住宅でアース処理がなされていない場合には、10,000円から30,000円程度かかります。これはアース線の処理がなされている線を増設したい位置まで引っ張ってくるという工程が必要になるため、費用が高額になるのです。

この場合費用がどのくらいかかるのかは、その業者ごとに変わるため、まずは相談してみると良いでしょう。アース線の工事は電気工事士の資格がない場合に無理に行うと感電するリスクがあります。そのためDIYでの作業はおすすめできません。

ただし、中にはアースが取り付けられない場所もあります。そのような場合には、漏電遮断装置を使いましょう。漏電遮断装置を使うことで、万が一の漏電から家電を守ることができ、漏電のリスクが軽減します。ただし、アース線の工事が行われていないため、その電気を外に逃がすことはできないため、人体に感電するリスクは残ります。

4. アース工事に必要な時間はどれくらい?

アース工事に必要な時間は最短10分から。ただし増設する場合は1日以上かかることも

アース工事のイメージ写真

アース工事に必要な時間はそのコンセントの状態によって変わります。アース線がそのコンセントに引いてある場合には、コンセントの形状を交換するだけの簡単な作業になるため、作業自体は10分程度、長くても30分程度かかるくらいで完了するでしょう。

ただしアース線がそのコンセントについていない場合には話が変わります。アース線がそのコンセントにない場合には、違う配線から、アース線を引っ張ってこなければいけなくなるため、その位置によっては非常に大掛かりになります。1時間以上かかることも珍しくありませんし、場合によっては壁を抜いて引っ張る必要もあります。

もし壁を抜いた場合には、その壁を補修する工事も必要になるため、費用が変わるだけではなく、工事時間も1日を超える可能性があります。

アース線がどこにあるか確認したい場合には図面や電気工事業者に確認すると良いでしょう。電気図面がある場合には、電気業者に見せることで、より良い提案を受けられます。電気工事業者であれば、そのコンセントの状態を確認することで、アース線の処理がどうなっているかわかりますよ。

5. アース工事の情報まとめ

アース工事は感電事故を防ぐためにも必ず行いましょう

アース線工事の写真

この記事ではアース工事の必要性や、工事方法や費用、かかる時間について詳しくお伝えしました。

アース線の工事は、特にしなくても生活できてしまいますが、電気製品を安全に使うためには欠かせないものとも言えるでしょう。

アース線の工事を含めた電気工事は「登録電気工事業者」でなければいけませんので、その条件を満たす業者を探してください。

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