ムクドリの巣は縁起が良いって本当?理由と対策を解説
公開日:2024.11.14
騒音や糞害など問題を引き起こすことがあるムクドリですが、家の近くに巣を作ると縁起が良いという話を聞いたことがあるでしょうか。
この記事では、ムクドリの巣が縁起が良いとされる理由と、巣を作らせないための対策方法を紹介します。
騒音や糞害など問題を引き起こすことがあるムクドリですが、家の近くに巣を作ると縁起が良いという話を聞いたことがあるでしょうか。
この記事では、ムクドリの巣が縁起が良いとされる理由と、巣を作らせないための対策方法を紹介します。
近年、騒音被害や糞被害で注目を集めるムクドリですが、昔は害虫を食べてくれる益鳥として重宝されていました。
そして、そのムクドリの巣も幸運や豊かさをもたらす縁起の良いものとされています。
ムクドリは、群れを成して行動し、仲間との絆を大切にする鳥です。そのため、ムクドリが巣を作ることは、家族の絆が深まり、幸運や繁栄を呼ぶ象徴とされています。日本では古くから、鳥が家の近くに巣を作ることは「幸運の前触れ」とされてきました。
また、ムクドリが巣を作ることで、その家には厄災が寄り付かないという言い伝えもあります。鳥が巣を構える家は、外敵から守られているとされ、厄除けの効果があると信じられています。
そして、ムクドリは知恵や洞察力がある鳥であることから、自分の家の近くにムクドリが巣を作った場合は、洞察力によって問題を解決したり、判断力が鋭くなり物事が成功しやすくなったりする暗示ともいわれています。
そのため、もし近くに巣を作られたときは、物事の判断で直感や自分の感情を信じてみましょう。
さらに、ムクドリの小さな枝や草を1つずつ地道に積み上げて巣を作る習性から、ムクドリの巣は地道な努力と忍耐の象徴でもあり、継続的な努力が成果を生むとされています。会社で地道に積み上げていった成果が認められたり、続けてきた勉強が成果を生んだりする暗示でもあります。
そのほか、ムクドリが家の周辺に巣を作るということは、その場所が安全で、環境が整っている証でもあります。鳥たちが安心して住める場所は、自然との共存がうまくいっていると考えられ、良い兆しとされます。
このように縁起が良いとされるムクドリの巣ですが、実際には排泄物や鳴き声の問題が発生することもあるため、現代では必ずしも歓迎されないこともあります。
家の近くにムクドリの巣ができた場合は、環境や住環境に配慮しつつ対応すると良いでしょう。
ムクドリの巣は縁起が良いとされていますが、一方でさまざまな害をもたらすため、放置しないほうが良いでしょう。
ムクドリから受ける害として、鳴き声による騒音が考えられます。
ムクドリは群れで行動するため、巣ができると多数のムクドリがそこに集まります。それらが一斉に鳴くと相当な大きさの鳴き声が響きわたり、「声がうるさくて眠れない」「テレビの音が聞こえない」など、住民の睡眠や日常生活に支障をきたすことがあります。
また、ムクドリの糞による健康被害についても心配する必要があります。なぜなら、ムクドリの糞には鳥インフルエンザなどの病原菌が含まれているからです。乾いた糞の近くに行くと、病原菌を吸い込んでしまうリスクがあります。
そして糞のニオイも強烈なため、家の近くに糞があると、ニオイが気になって窓を開けられない状況にもなりかねません。
さらに、ムクドリの体にもダニやノミ、病原菌やウイルスが付着しています。抜け落ちた羽にもウイルスが含まれているうえに、ヒナが巣立ったあとの巣にはダニやノミが繫殖をしているため、空の巣にも警戒が必要です。
ムクドリの巣を放置すると、ダニやノミによるアレルギーや、騒音のリスクがあります。ただし、ムクドリは鳥獣保護法によって守られているため、ムクドリの駆除は無許可ではできません。
家に巣を作られたからといって、その巣に卵やヒナがいた場合は自分で巣を撤去するのも法律違反になります。もし巣に卵やヒナがいた場合に自分で巣を撤去するならば、自治体に申請をする必要があります。
ちなみに、巣に何もいない場合は、撤去しても法律的には問題はありません。ただ、ムクドリの巣にはダニやノミの他に、病原菌を持った羽や糞が付いています。そのため、法律的に問題がないからといって、素人が撤去するのは危険です。
ムクドリの巣の撤去は、業者に依頼するのがおすすめです。
自分で撤去するのであれば、病原菌やダニが付かないように防御しなければいけません。長袖や長ズボンなどの作業着はもちろん、ゴーグルやゴム手袋、マスクを着用して行ってください。巣を撤去する前に、殺虫剤や消毒液をスプレーしておくと、ダニやノミ、病原菌やウイルスを防ぐ効果を得られます。
巣を撤去したあとも、巣があった周囲をしっかりと掃除しなければいけません。ベランダの近くに巣があった際は、ダニやノミが家に侵入しているケースもあります。その場合は、燻煙剤を使用して家のなかのダニやノミを駆除してください。燻煙剤を使用する際には、薬剤を充満させるために家の窓を閉めておきましょう。
ムクドリの巣を放置するとダニやノミが家に侵入する他に、巣のなかでムクドリが死んでいた場合は腐敗臭も発生します。
また、気づかない内に天井裏にもムクドリの巣が作られている場合もあるので、天井付近でムクドリの気配がしたら、早めに追い出しましょう。
もし天井裏に巣があるかもしれない場合は、点検口から天井裏に入って確認してください。点検口は、天井裏に入るための四角の扉のことです。お風呂場の天井や襖の天板など、天井裏に入れる方法はさまざまです。自宅をよく調べてみて、天井裏に入れないか確認してみる必要があります。
ムクドリを追い払う対処方法は、大声を出してみることです。ただし、大声だけでは逃げないケースがあるうえに、時間帯によっては近所迷惑になります。
そのため、鳥よけのスプレーを吹きかけるのがおすすめです。燻煙剤はムクドリを窒息死させる可能性があるため、鳥獣保護法に違反してしまうリスクがあるので避けましょう。
通気口など狭い場所に巣を作られた場合は、ダニやノミが家に侵入しやすいため、早めに対処してください。
通気口にいるムクドリを追い払う際にも、鳥よけスプレーがおすすめです。直接吹きかけるとムクドリが攻撃してくる可能性があるため、遠くから吹きかけて近づいてください。
ムクドリのヒナや卵がある場合は、撤去すると鳥獣保護法に違反するため、目立つところに巣を置いて親ムクドリにヒナを運んでもらうしかありません。しかし、親ムクドリが気付かない場合や、勝手に動かしたせいで抱卵を放棄されて卵がかえらず死亡すると、鳥獣保護法に違反するおそれがあります。
もし法律面で不安を感じたり、駆除が難しく感じたりした場合は、ムクドリの巣の撤去を請け負っている業者に依頼するのが確実です。
ムクドリの駆除は許可がなければできず、ヒナや卵がある巣の撤去も素人ではできません。
駆除する場合は、事前に自治体から許可を取る必要があります。さらに、駆除の方法によっては狩猟免許が必要になり、ハードルが高くなるケースがあります。仮に許可を取っても、ノミやダニによるアレルギーや、病原菌やウイルスに感染するリスクが心配です。
このように、ムクドリの巣の撤去はハードルが高いため、素人が頑張って駆除するよりも、業者に依頼するのが確実です。
費用面から自分で作業をしたいと考える人もいらっしゃるかもしれませんが、作業着やマスク、駆除スプレーなどを購入するよりも、業者に依頼するほうが費用がかからないケースがあります。
さらに素人が駆除する場合は、撤去に失敗して道具の購入費用が無駄になったり、病原菌に感染して医療費が発生したりする可能性もあります。
専門業者はムクドリの巣や駆除に関する知識が多く経験も長いため、安全で確実な対処に加えて、再発防止策も講じてくれるため、おすすめです。
ムクドリの巣を業者に撤去してもらったり駆除してもらったりする際には、優良な業者に依頼しましょう。優良な業者は実績が長いために確実に成果につながるうえに、再び被害が発生した際のアフターフォローもあるからです。依頼をする前にアフターサービスがあるかどうか、施工実績はどうなのかを確認しておきましょう。
複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金を比較すれば優良な業者を見つけやすくなります。