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台風から雨樋を守るにはどうすれば良い?火災保険の請求手順も紹介!

公開日:2023.8.1 更新日:2024.4.22
台風から雨樋を守るにはどうすれば良い?火災保険の請求手順も紹介!

毎年台風が発生する時期になると、自宅が台風の被害に遭わないか心配になるものです。
強い勢力の台風が来ると、家の雨樋に被害が出ることもあります。
台風による雨樋の被害で最も多いのが雨樋の外れですが、事前の対策により被害を軽減できる可能性があります。

今回は、台風による雨樋の被害や台風対策、火災保険についても紹介いたします。

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1.そもそも雨樋とは何か

屋根の雨水を集めて流す装置のこと

綺麗に保たれた雨樋の写真

雨樋は、屋根の雨水を集めて、地面に流すための装置です。

屋根の端にある、雨水を受ける筒のような装置が雨樋です。
雨樋は、筒のような器具の軒樋やその軒樋をつなぐための軒継手、屋根の曲がり角にあたる軒曲がりなど、さまざまな部品からなります。

・「とゆ」や「とよ」との違い
雨樋の他に「とゆ」や「とよ」と呼ばれるものもありますが、これらは雨樋と同じ意味で使われます。
そのため、専門業者などに「とゆ」や「とよ」を取り扱う旨の記載があった場合も、雨樋について対応してもらえるでしょう。

・雨樋はなぜ必要なのか
雨樋がないと、屋根に降った雨水が外壁をつたって下に落ちます。その状態ではつなぎ目や接合部分などが劣化しやすくなり、雨漏りの原因になることも珍しくありません。
また、外壁についているガスメーターなどの設備に雨水が直接当たると、故障しやすくなります。

外壁から雨漏りしたり、外壁についている設備が故障したりしないように、雨樋がついているわけです。

さらに、屋根から勢いよく雨水が落ちると土や泥がはねて、外壁が汚れたり基礎を傷めたりする恐れがあります。
そういったトラブルを起こさないようにするためにも、雨樋が必要です。

2.台風でよくある雨樋の被害

一番多いのは雨樋が外れてしまうトラブル

外れてしまった雨樋の写真

台風の被害と聞いて、屋根がめくれている状態を連想するかもしれませんが、雨樋の被害も深刻です。
ここでは、台風による雨樋の被害を解説します。

・雨樋が外れる
台風による雨樋の被害で最も多いのは、雨樋が外れることです。
例えば、屋根の雨水を受け一カ所に集める軒樋や、軒樋からの雨水を下に流す縦樋が、外れてしまうことが考えられます。

台風で雨樋が壊れるのを防ぎたいときは、まず軒樋や縦樋の様子をチェックをして、不具合が発生していないかを確認しましょう。

・雨樋の繋ぎ目が外れる
台風の被害で次に多いのが、雨樋の繋ぎ目が外れることです。

雨樋には集水器といって、軒樋からの雨水を集める器具があり、集水器と縦樋をつないで、縦樋から雨水を下に流す仕組みになっています。台風の影響でその集水器と縦樋の連結部分が、外れることが考えられます。

また、はい樋といって、2階の縦樋から1階の集水器につなげる役目の器具もありますが、このはい樋が外れることもありえます。

・台風では2階の雨樋が被害に遭いやすい
1階の雨樋よりも、2階の雨樋の方が、被害に遭う危険性が高いものです。なぜなら、強風の影響を受けたとき、1階より2階、2階より3階の方が揺れやすいからです。
ちなみに2階にある雨樋を直すときは、専用の足場を組まなければいけないことが多いので、覚えておきましょう。

3.台風で雨樋が破損したときの修理手順

2階部分は専門業者に依頼

雨樋を修理している男性の写真

ここでは、雨樋の修理手順について紹介いたします。

ただ、基本的には自分で対応しようとせずに修理の専門業者に依頼した方が賢明です。
2階や3階部分の雨樋を修理するのであれば足場が必要ですし、高所の作業になるため転落事故の危険もあるからです。
脚立で届く範囲でも、脚立が倒れて怪我をする危険もあるため、無理だと感じたら修理の専門業者に依頼しましょう。

修理の手順は以下の通りです。

1.足場をつける
まずは、足場が必要かどうかを判断します。
足場が必要になるのは、2階以上の部分や、作業するときの高さが5メートル以上の場合です。
反対に、1階部分で脚立が届くのであれば、足場は不要です。

2.取り付けたい雨樋を用意する
軒樋だけを交換するのであれば、既存の雨樋のメーカーと同じものを探しましょう。同じメーカーであれば互換性があるので、軒樋のみでも交換することが可能です。
縦樋も交換するのであれば、別のメーカーでも構いません。

3.既存の雨樋を外す
既存の雨樋を外しましょう。
外した雨樋ですが、処分方法は自治体によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

4.新しい雨樋の金具を取り付ける
金具を取り付けます。金具には、ステンレス・プラスチック・亜鉛メッキの3種類があります。
ステンレスはさびにくいので、海風が吹く地域はおすすめです。

5.新しい軒樋を取り付ける
まずは軒樋に穴をあけます。この穴は縦樋を通す穴になり、ここから雨水が落ちていくわけです。
穴をあけた場所には、雨樋専用の接着剤をつけましょう。

次に、軒樋から縦樋に雨水を流す集水器を取り付けます。
軒樋同士をつなぐ軒継手を取り付けることも、忘れてはいけません。

6.新しい縦樋を取り付ける
縦樋を取り付けて、工事は完成です。

ただ、2階や3階での作業は、落下事故の危険が伴います。
もし危険を感じるのであれば、修理の専門業者に依頼しましょう。

4.雨樋の台風対策でやるべきこととは

枯葉や汚れが詰まっていないか確認する

枯れ葉がたまった雨樋の写真

台風による雨樋の被害は深刻なので、できる限り対策をしたいものです。
ここでは、雨どいが台風の被害に遭わないための対策を紹介します。

■雨樋の様子をチェックしよう
以下4つのチェックを行うことで、被害を抑える可能性が高くなります。

・雨樋の器具が外れていないか
・雨樋の器具が変形していないか
・雨水があふれていないか
・枯葉や汚れが詰まっていないか

異常が見つかったときは、雨樋を掃除したり、新しい器具に取り換えたりしましょう。
器具を取り換えるとき、2階のような高所の作業になる場合は、専門業者に任せた方が安全です。

■雨樋の確認方法
どうやって雨樋の様子を確認するかも重要です。特に、屋根に上がって近くから雨樋の様子をチェックするのは、転落事故の危険もあるのでやめておきましょう。
自分の安全を確保しながら雨樋の様子をチェックしてください。

例えば、1階部分に張り出している下屋根の雨樋の様子をチェックするのであれば、2階の安全な箇所からチェックするのがおすすめです。
また、自宅のすぐそばにある高い場所や、屋根が見える箇所から、2階の雨樋をチェックする方法もあります。

5.台風で雨樋が壊れたら火災保険は使えるのか

自然災害が原因なら火災保険が使える

雨樋の修理を行う事業者の写真

火災保険は火災にしか使えないと思われがちですが、実は風災や雪災、水災などさまざまな災害に使えます。
雨樋の損傷に火災保険が使える場合があるので、ここで確認してみてください。

■雨樋の損傷で火災保険が使える条件
火災保険が使える条件は以下の3つです。

・原因が自然災害であること
・損害額が20万円以上であること
・損害が発生してから3年以内に申請していること

雨樋の損傷の原因が自然災害であれば、火災保険が使えます。
火災保険が使える自然災害というのは、具体的には「落雷・風災・雹災・雪災・水災」になっています。
台風や竜巻などで雨樋が損傷したり、雹によって雨樋の一部がくぼんだり、雪の重みで雨樋が破損したりしたときに、保険金が下りるわけです。

また、損害額が20万円以上であるのも条件になります。損害額というのは修理費用と考えて良いです。
例えば、修理の専門業者に依頼するときに見積もりが21万円であれば、損害額が20万円以上になるので火災保険が使えるのです。

損害が発生してから3年以内に申請することも忘れてはいけません。
3年以内に申請の電話をすればその時点で適用されるので、覚えておきましょう。

■火災保険で補償される金額
雨樋を新しいものに替える場合、通常50万から100万ほどのお金が補償されます。
雨樋の工事にこれほどのお金がかかるのかと疑問に思うかもしれませんが、雨樋工事の3分の1から半分ほどは、足場代が占めているのです。

足場代にお金がかかるのは保険会社も理解しているので、これほどのお金を補償してくれるわけです。

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