雨樋は自分で修理できるの?修理の方法やお得に業者に依頼するコツを解説
公開日:2024.5.29
ご自宅の雨樋が壊れてしまったら、家を守るためにもできるだけ早く直したいですよね。
雨樋を自分で修理することは可能なのでしょうか。結論から申し上げれば、可能です。
この記事では、雨樋を自分で修理する方法などを解説し、修理を業者に頼む際のコツも紹介します。
ご自宅の雨樋が壊れてしまったら、家を守るためにもできるだけ早く直したいですよね。
雨樋を自分で修理することは可能なのでしょうか。結論から申し上げれば、可能です。
この記事では、雨樋を自分で修理する方法などを解説し、修理を業者に頼む際のコツも紹介します。
雨樋(あまどい)とは、建物の屋根に降った雨水を集めて地上に排水するための設備です。
雨樋は、屋根の端に設置され、雨水を効率よく集めるための「縦樋(たてどい)」や「横樋(よこどい)」と呼ばれるパイプで構成されています。
雨樋は、雨水が建物の外壁や基礎部分に直接流れるのを防ぎ、建物の劣化を防ぐ重要な役割を果たします。
また、屋根から落下する雨水の騒音を防ぐ役割や、勢いよく落ちた雨水が地面をえぐったり土や泥を跳ね返らせて壁を汚したりするのも防ぎます。
そのほか、雨水を適切に排水し、庭や周囲の地面の浸水を防ぐといった大切な役割も担っています。
雨樋は、経年劣化や自然災害で破損する場合があるため、定期的なメンテナンスやチェックを行いましょう。
■雨樋の主な構成要素
・軒樋(のきどい): 屋根の端に取り付けられ、雨水を集めるための樋。
・縦樋(たてどい): 集めた雨水を地上へ導くための垂直なパイプ。
・集水器(しゅうすいき): 雨水を軒樋から縦樋へ流すための装置。
・エルボ(肘): 樋の方向を変えるための曲がり部分。
雨樋が壊れる理由には、「落ち葉やゴミの詰まり」や「経年劣化」、「自然災害」が挙げられます。
雨樋には雨水だけでなく落ち葉や木の枝、ゴミなどが流れ込む場合があります。固形物が流れ込むと管の中が詰まり、詰まりが原因で水が溜まったり溢れたりします。そうなると、屋根や壁の劣化を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
また、長期間放置された詰まりは、ヘドロが溜まる原因になる他、雨樋の内部を腐食させます。
詰まりの他に、雨樋が壊れる原因の1つが経年劣化です。
屋外に設置される雨樋は、常に風雨や日光、気温の変化にさらされています。錆や腐食など、劣化した雨樋はひび割れや変形を起こして壊れます。
台風やゲリラ豪雨も雨樋が壊れる原因です。
激しい雨が降ったり風が吹いたりすると、雨樋にかかる負担は大きくなり、割れたり外れたりする場合があります。
雨樋が壊れると雨水がスムーズに屋根から地面へ排水されず、建物が傷んでしまいます。家の寿命を縮めないために、こまめに雨樋の状態をチェックしましょう。
また、地域は限定されますが、積雪も雨樋が外れる原因です。
特に、大雪が降ったあとに溶け始めた屋根の雪は雨樋に引っかかり、雪の重さで雨樋が落ちる可能性があり危険です。
積雪の可能性がある地域では、雪止めの設置をおすすめします。
雨樋が壊れたとき、簡単な修理であれば業者に頼まずとも自分でできます。
・コーキング剤での補修
ひび割れの周囲にマスキングテープを貼り、コーキング剤を充填します。ヘラで表面を平らにし、ひび割れ部分を埋めた後、コーキング剤が乾いたらマスキングテープを剥がします。
・雨樋用接着剤での補修
塩ビ製の雨樋が割れた場合や小さな破損には、雨樋用接着剤を使用します。接着剤を割れ目に塗布してしっかりと固定しましょう。
・雨樋の一部交換
破損した部分を取り外し、金切りのこぎりで壊れている箇所を切り取ります。その後、交換用の雨樋を適切な長さに切り、新旧の樋を接続します。
修理に必要な道具や、雨樋本体などの部材は全て、ホームセンターやインターネットで揃えることができます。
修理が完了したら、修理箇所がしっかりと固定されているか確認してください。そのあと、じょうろやホースで雨樋に水を流し、漏れがないかテストをしましょう。
自分で雨樋を修理する際の注意点を以下にまとめました。これらの注意点を守って、安全に修理作業を行ってください。
・破損が大きい場合は自分で無理に修理しない
補修が不十分だと外壁やその他の構造部が劣化する恐れがありますので、破損の程度が大きい場合はプロの業者に依頼することが確実です。
・高所作業は十分に注意する
雨樋は屋根の軒先に取り付けられているため、修理や交換を安全に行うには足場を組む必要があります。
はしごはしっかりとした安定した場所に設置し、滑り止めが付いていることを確認してください。
高所作業中は、足元に注意し、バランスを保ちます。
高所での作業は、必ず誰かに見守ってもらうか、万が一の際に連絡できるよう携帯電話を持っておくと良いでしょう。
・作業時の天候も考慮する
雨の日や強風の日には作業を避け、晴天の日に行うようにしましょう。作業中に天気が急変することを想定し、適切な対応を準備しておくことをおすすめします。
・作業時の健康状態も考慮する
体調が良くない場合や疲れている時は、高所作業を避けましょう。作業を行う際は休憩を適宜取り、無理をしないようにしてください。
・周囲の安全を確保する
作業中に周囲に人がいないことや、はしごの周りに危険物がないことを確認してください。
簡単に修理できない、破損がひどい雨樋の修理は、専門の修理事業者に依頼するのがおすすめです。
屋根の先に設置されている軒樋など、雨樋は高い位置に設置されているため、自分で修理するには落下の危険がともないます。2階以上の場所では足場も必要になり大がかりです。
安全のためにも、専門事業者に修理してもらいましょう。
事業者を選ぶ際は、相見積もりを出してもらうのがおすすめです。
1社のみに見積もりを依頼し、費用の相場がわからないまま業者に急かされて契約すると、高額な費用がかかるおそれがあります。
他と比較をしないと悪徳業者に気付けず、不要な修理まで契約する事態も考えられます。
複数の業者の見積もりを比較し、予算やイメージに合う業者に絞りましょう。
また、ハウスメーカーや工務店に依頼した場合、下請け業者が修理を行うため中間マージンが発生します。そのため、屋根や雨樋の修理業者に直接依頼するほうが、費用を安く抑えられます。
見積もりを依頼する事業者を選ぶ際は、ホームページで実績を確認しながら、信頼できそうな業者を選定しましょう。
インターネットや知人から、口コミや評判を確認しておくと安心です。