犬が滑らない床リフォームの値段は?DIYと業者依頼の違いを徹底比較
公開日:2025.10.15
愛犬がフローリングの上で滑って転ぶ姿を見ると、「足や腰を痛めてしまわないか」と不安に感じる飼い主さんも多いでしょう。実際、犬が滑りやすい床で生活を続けると、関節や筋肉に負担がかかり、転倒の衝撃でケガや疾患を招くおそれがあります。
そこでおすすめなのが、犬が滑りにくい床へのリフォームです。床材を変えるだけで、愛犬の足腰への負担を大きく軽減できます。
この記事では、犬に優しい滑らない床材の種類やリフォーム費用の相場をわかりやすく解説し、DIYでの対応と業者に依頼する場合の違いも詳しく紹介します。
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1.犬がフローリングの床で滑るリスク
シニア犬や小型犬は関節への負担が大きく、将来ヘルニアになるリスクも
犬はもともと草や土の上を走ることに適した動物で、走る際にはスパイクシューズのように爪を地面に立てて踏ん張ります。止まるときや方向を変えるときも、爪や肉球を使ってブレーキをかける仕組みです。ところが、ツルツルとしたフローリング床では摩擦が少なく、爪や肉球がうまく地面をとらえられずに滑ってしまいます。
これは走っている途中だけでなく、走り出す瞬間にも起こります。犬が勢いよくスタートしようとしたとき、フローリングでは足が空回りしてバランスを崩しやすくなります。人間が靴下のままフローリングを早足で歩くと滑るように、犬も身体構造上、フローリングのような滑りやすい床は不得意なのです。
犬がフローリングで滑ると、思わぬケガにつながるおそれがあります。 軽く転んだだけでも、実際には犬の体に大きな負担がかかっている場合があります。特に胴が長い犬種やシニア犬、小型犬は関節への負担が大きく、将来的にヘルニアを発症するリスクも高まります。
抱き上げた際に痛がって鳴く、背中や腰をかばうように丸まる、自力で立ち上がれないといった症状が見られる場合は、すでに椎間板ヘルニアを起こしている可能性があります。異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
2.犬が滑る床を放置するとどうなる?リフォームを検討すべき理由
改善が必要なサインと対処法
フローリングはおしゃれで掃除がしやすいことから、多くの家庭で採用されている床材です。
しかし、フローリングには滑りやすいという欠点があり、そのまま放置すると犬にとっては日常生活だけでも足腰に大きな負担がかかります。
愛犬の健康を守るためには、見た目の良さだけでなく、犬に優しい床材へのリフォームを検討することが大切です。
費用を抑えて手軽に始められる方法としては、ジョイントマットを敷いたり、フローリングに滑り止めワックスを塗布したりする対策があります。
これらのアイテムはホームセンターや通販サイトで簡単に入手でき、今すぐに実践できる点が魅力です。
ただし、マットは劣化しやすく、ワックスも時間の経過とともに効果が薄れるため、長期間持続する滑り止め対策とは言えません。
長期的な視点で愛犬に快適な環境を整えたい場合は、床そのものをリフォームするのがおすすめです。
具体的には、既存のフローリングの上にペット対応の床材を重ねる「上張りリフォーム」や、古いフローリングを撤去して新しい床材に張り替える方法などがあります。
床のリフォームは初期費用や工期がかかるものの、安全で滑りにくい環境を長く維持できるのが大きなメリットです。
愛犬が安心して暮らせる家づくりのためにも、滑りやすい床を放置せず、早めに対策を検討してみてください。
3.犬が滑らない床材とリフォーム費用の相場
6畳あたり2万円〜15万円ほどと床材によって幅がある
愛犬が滑らない床材にリフォームする場合、どのくらいの費用がかかるのかは気になるところです。
一般的なリフォーム費用の目安は、6畳あたり20,000円~150,000円ほどと幅があり、選ぶ床材や施工方法によって大きく異なります。
ここでは代表的なリフォーム内容と費用相場を紹介します。
ペット対応のフローリングに張り替える
ペット専用に加工されたフローリングは、滑りにくくなるだけでなく、足腰への負担軽減や防音・防臭といった効果も期待できます。
床材の種類やグレードによって、6畳あたり60,000円~150,000円ほどと価格差が生じる点には注意が必要です。見た目と機能性を両立させたい家庭に適しています。
クッションフロアへ変更する
弾力性と滑りにくさを兼ね備えたクッションフロアも人気の選択肢です。柔らかい素材のため、犬の足腰への衝撃を和らげられます。
費用は6畳あたり26,000円~32,000円ほどで、フローリングに比べてコストを抑えやすい点が魅力です。
汚れにも強く、掃除のしやすさを重視する家庭にも向いています。
なお、ここで紹介した金額はあくまで一般的な相場です。既存の床の状態や施工方法(上張りか張り替えか)、地域によっても費用は変動します。
複数の業者に見積もりを依頼し、内容を比較したうえで検討すると安心です。
4.犬が滑らない床はDIYできる?
DIYする場合は注意が必要
犬にとって一般的なフローリング床は、非常に滑りやすい床材です。
犬は急に走ったり方向転換をしたりすることが多く、滑りやすい床では足腰に負担がかかりやすくなります。その結果、関節を痛めたり、ヘルニアを発症したりするリスクが高まります。
既存のフローリングを滑りにくくするには、床自体をリフォームする方法のほか、DIYで滑り止め対策を行う方法もあります。
滑り止めワックスを塗布する
DIYで簡単に実践できる対策の一つが、既存のフローリングにペット用の滑り止めワックスを塗る方法です。
市販のワックス剤は、安価なものであれば1,000円~5,000円程度で購入でき、自分で塗布すれば施工費用もかかりません。
ただし、もともとワックス不要のフローリングに塗ると、ムラが出たり、誤った使用で逆に滑りやすくなることがあります。
また、無塗装のフローリングに使用できない製品もあるため、事前にメーカーへ確認してから使用するようにしましょう。
▶リンレイ 滑り止め 床用コーティング剤 500ml

愛犬がフローリングで足を滑らせてしまう…。そんな心配を減らしてくれるのが「リンレイ 滑り止め 床用コーティング剤 500ml」です。床にスプレーして拭くだけで、つるつるの床がほどよくグリップのある仕上がりに。肉球がしっかりと床をとらえるので、シニア犬や小型犬にも優しい歩き心地です。透明コートだから見た目もそのまま、ツヤのある美しい床をキープできます。滑り対策と同時に、床のキズ防止や汚れの付着も抑える頼もしい1本です。
- 参考価格
- ¥3,364(税込)
- ブランド
- リンレイ
ジョイントマットを敷く
もう一つの方法は、既存のフローリング床の上にジョイントマットを敷くことです。
マットを敷くと滑り止め効果が得られるだけでなく、衝撃吸収性も高まり、犬の足腰への負担を軽減できます。特にジョイント式のマットなら、汚れた部分だけを取り替えられるため衛生的です。
ただし、マットは耐久性が低く、頻繁な交換が必要になる場合があります。
そのため、長期的な滑り止め対策には向かない点を理解しておきましょう。
DIYによる滑り止め対策はいずれも手軽に始められる一方で、効果の持続性には限界があります。
犬が安全に過ごせる環境を長く維持したい場合は、本格的な床リフォームを検討するのが望ましいでしょう。
▶サンコー おくだけ吸着 獣医師推奨 ペット用撥水タイルマット 30cm×30cm 20枚入 ベージュ

「サンコー おくだけ吸着 ペット用撥水タイルマット」は、愛犬がフローリングで滑るのを防ぎたいかたにぴったりのマットです。裏面が吸着素材になっており、ズレにくく、カットも自由。30cm角のタイル状だから、部屋の形に合わせて敷き詰められます。撥水加工で汚れてもサッと拭け、洗濯機で丸洗いもOK。いつでも清潔に保てます。獣医師が推奨する安心設計で、足腰に負担をかけたくないシニア犬にもおすすめ。ベージュのやさしい色合いが部屋になじみます。
- 参考価格
- ¥3,869(税込)
- ブランド
- おくだけ吸着
5.犬が滑らない床なら専門業者によるリフォームがおすすめ
愛犬との安全な暮らしについて相談できるリフォーム業者がベスト
犬がフローリングで滑らないようにする対策は、DIYで施工すれば手軽に始められ、費用も抑えられます。
しかし、これらの方法は一時的なものであり、長期間続けられる対策とは言えません。
犬も飼い主も快適に過ごせる環境を整えたい場合は、専門のリフォーム業者に相談するのが最も確実です。
犬と暮らす家の床リフォームでは、滑りにくさだけでなく、防音性や防臭性にも配慮する必要があります。
犬のいない一般的な家庭とは異なり、生活音やニオイ対策まで考慮した設計が求められるため、犬との暮らしに理解があり、施工実績の豊富なリフォーム業者を選ぶことが重要です。
また、床のリフォーム費用は使用する床材の種類だけでなく、上張り工法か張り替え工法かといった施工方法によっても大きく異なります。
業者によって得意とする工法や取り扱う床材が違うため、複数の業者に見積もりを依頼し比較することが大切です。
相見積もりを取ることで、同じ条件でも数万円単位で差が出ることも珍しくありません。
まずは希望の仕上がりや予算を伝え、それぞれの業者がどのような提案をしてくれるのかを確認しましょう。
何度か相談を重ねたうえで、費用面でも納得でき、愛犬の安全を第一に考えてくれる業者に依頼するようにしてください。
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