玄関ドアの防犯リフォーム例を紹介!自分でできる対策とは?
公開日:2025.10.16
空き巣被害を防ぐには、まず侵入されやすい場所を把握して対策することが欠かせません。警察庁のデータによると、侵入経路で最も多いのは「窓」で、次いで「玄関ドア」からの侵入が多く発生しています。(出典:警察庁「住まいる防犯110番」)
家の顔ともいえる玄関は、見た目の印象だけでなく防犯性を高めることが重要です。特に空き巣は「開けやすい玄関」を狙う傾向があるため、リフォームで「こじ開けにくさ」を強化することがポイントになります。
この記事では、玄関ドアの防犯性を高めるリフォームとして、「2ロック」「鎌付デッドボルト」「サムターンカバー」「オートロック」など、今すぐ取り入れたい具体的な方法を紹介します。
また、DIYでできる簡単な対策や、専門業者へ相談するときに押さえておきたいポイントも解説します。
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1.「2ロック」と「鎌付デッドボルト」採用の玄関ドアでこじ開け防止
開錠に時間がかかるため諦めさせやすくなる
玄関ドアに「2ロック」と「鎌付デッドボルト」を採用することで、こじ開けによる侵入を効果的に防ぐことができます。
これらの防犯機能は、空き巣や不審者にとって開錠の難易度を大きく上げるため、侵入に時間がかかり、そのぶん犯行を諦めさせやすくなります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
2ロック
「2ロック」とは、1つの玄関ドアに上下2か所の鍵が付いている構造のことです。
1つの鍵だけではなく2か所を解除する必要があるため、空き巣にとっては時間と手間がかかる防犯構造といえます。その結果、発見されるリスクが高まり、侵入をためらうケースも多くなります。
さらに、S型ハンドルのようにシリンダーがハンドル内部に組み込まれているデザインの場合、カギ穴が外から見えにくく、ピッキングや工具による不正開錠が難しくなります。
デザイン性と防犯性を両立できる点も、リフォームで人気の理由です。
鎌付デッドボルト
「鎌付デッドボルト」とは、鍵を回すことで鎌のような金具がドア枠に深く食い込み、ドアを物理的に強く固定する仕組みのことです。
バールなどを使ってこじ開けようとしても、ドアと枠がしっかり噛み合うため、容易には開けられません。構造的に強固なため、侵入を試みる時間を長引かせる効果が非常に高い防犯機能です。
実際、侵入に5分以上かかると約7割の空き巣が犯行を断念すると言われています。2ロックと鎌付デッドボルトを組み合わせることで、この「5分の壁」を作り出し、空き巣の侵入を未然に防ぐことができます。
こうした防犯性の高い玄関ドアへのリフォームは、日常の安全を守るための大切な投資です。玄関ドアの防犯リフォームを検討しているかたは、これらの機能を備えた製品を選ぶことで、より高い安心感を得られるでしょう。
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【公式】SADIOT LOCK2ブラック カギのプロ×日本メーカーのスマートロック

「SADIOT LOCK2(サディオロック2)」は、鍵を取り出さずに玄関の開け閉めができるスマートロックです。スマホやApple Watchで操作でき、近づくだけで自動開錠するハンズフリー機能も搭載。さらに、閉め忘れを防ぐ自動施錠機能付きで、防犯面も安心です。取り付けは工事不要で、今ある鍵にそのまま装着可能。日本メーカーならではの品質と信頼性で、毎日の出入りをもっとスマートに。Amazon AlexaやRingとの連携にも対応しています。
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- ¥16,335(税込)
- ブランド
- サディオ(SADIOT)
2.着脱式サムターンやサムターンカバーで防犯力アップ
サムターン回しを回避
サムターン回しとは、玄関の内側にあるツマミ(サムターン)を、外から工具などを使って不正に回し、鍵を開ける手口のことです。
特別な道具がなくても実行できる場合があり、比較的簡単に侵入されてしまうため、防犯対策として特に注意が必要です。
こうした被害を防ぐ方法として、着脱式サムターンやサムターンカバーの導入が効果的です。
着脱式サムターンは、使用しないときにツマミを取り外せる構造となっており、外出時に取り外しておくことで外部からの操作を物理的に遮断できます。
また、サムターンカバーはサムターン部分を専用のカバーで覆い、工具を差し込む隙間をなくす役割を果たします。
これにより、外からの直接的な操作を阻止し、サムターン回しのリスクを大きく低減できます。
サムターンカバーを選ぶ際には素材にも注目しましょう。
可燃性の素材では「焼き破り」と呼ばれる熱による破壊に弱いため、熱に強いスチール製の製品を選ぶと効果的です。耐久性が高く、防犯効果も長く維持されやすくなります。
さらに本格的な対策を検討する場合は、特殊な構造のサムターンに交換するのも一つの方法です。
スイッチを押しながら回すタイプや、空転して操作不能になるタイプなど、さまざまな種類が販売されています。製品によって使い勝手が異なるため、家庭の状況に応じて選ぶことが大切です。
なお、サムターンの交換はドアの規格に合ったものを用意できれば自分でも可能ですが、賃貸住宅では勝手に変更するとトラブルになる可能性があります。事前に管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
複数の対策を組み合わせれば、防犯性能をより一層高められます。着脱式サムターンやカバーに加え、補助錠の設置や防犯性の高い鍵への交換も有効です。
サムターン回しだけでなく、他の侵入手口に対しても幅広く備えることができるため、安全性の高い住まいづくりにつながります。
防犯対策は導入して終わりではなく、定期的な見直しと点検を行い、安全な環境を維持していきましょう。
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ノムラテック 防犯サムターンガード N-2071

「ノムラテック 防犯サムターンガード N-2071」は、ピッキングなどの不正解錠から玄関を守る心強い防犯アイテムです。ドアの内側につけるだけで、外から工具を使った侵入をしっかりブロック。取り付けはドライバー不要で、両面テープで簡単に固定できます。外観を損ねず、普段の鍵の操作もそのまま使える設計。手軽に防犯対策を強化したい方にぴったりのアイテムです。家族の安全を守る第一歩として、ぜひ取り入れてみてください。
- 参考価格
- ¥387(税込)
- ブランド
- ノムラテック(Nomuratec)
3.鍵の閉め忘れを防ぐオートロック機能付き玄関ドアに替える
ちょっとした外出時の無施錠を防ぐ
短時間の外出時に「すぐ戻るから大丈夫だろう」と思い、玄関の鍵をかけずに出てしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、その油断が思わぬ被害につながる可能性があります。空き巣や不審者の侵入は、ほんのわずかな無防備な瞬間を狙って行われるため、たとえ数分の外出であっても、確実に施錠することが防犯上とても重要です。
オートロック機能付きの玄関ドアに替えることで、こうした「うっかり無施錠」を防げます。
ドアを閉めるだけで自動的に鍵がかかる仕組みになっており、鍵のかけ忘れを防止できます。特に、ゴミ出しや回覧板を持っていくときなど、両手がふさがって施錠が面倒な場面では、スマートキーを活用したオートロック機能が便利です。
ポケットやバッグにリモコンキーを入れておけば、ドアハンドルのボタンを押すだけで施錠・解錠ができるため、「施錠の必要性は分かっていても、つい面倒で鍵をかけない」といった状況を防ぎやすくなります。
また、オートロックは外出時だけでなく、在宅中や就寝時の防犯対策にも効果的です。特に、夜間に忍び込む「忍び込み」や、在宅中に侵入する「居空き」などの被害は、玄関の無施錠が原因となるケースも少なくありません。
オートロックを取り入れることで、在宅時の防犯意識も高まり、日常的に安全性を維持しやすくなります。
ただし、オートロックを導入する際は、締め出しなどのトラブルを防ぐために、予備の鍵や緊急時の開錠方法をあらかじめ確認しておくことが大切です。いざというときに慌てないよう、事前の準備も忘れないようにしましょう。
このように、ちょっとした外出時の鍵のかけ忘れを防ぐ手段として、オートロック機能付きの玄関ドアは非常に頼りになる存在です。毎日の防犯と快適さを両立したい方にとって、リフォームの際にぜひ検討したい設備のひとつです。
4.自分で手軽にできる玄関ドアの防犯リフォーム例
ベルや玄関ドアの窓に防犯フィルムを設置する
玄関ドアに小さな窓やガラス部分があるご家庭では、防犯フィルムの設置がおすすめです。
防犯フィルムとは、透明で目立たない特殊なシートを窓ガラスに貼り、ガラスを割れにくくして不審者の侵入を防ぐ防犯グッズです。
空き巣犯は、短時間で目立たずに侵入できる場所を狙う傾向があります。玄関ドアに小窓がある場合、ガラスを割って鍵に手を伸ばす「ガラス破り」に遭う危険も少なくありません。
そんなとき、防犯フィルムを貼っておくと、たとえガラスを叩かれても簡単には穴が開かず、侵入までに時間がかかります。
この「時間をかけさせること」こそが、防犯対策として非常に効果的です。
防犯フィルムは透明なので、見た目を損なう心配もありません。中には紫外線をカットしたり、ガラスが割れたときの飛び散りを防止したりする機能を備えたタイプもあり、防犯だけでなく安全面でも役立ちます。
貼り方は難しくなく、ご自身でも作業が可能です。まずガラス面をしっかりと掃除し、霧吹きで水を吹きかけてから丁寧に貼り付けます。空気を抜きながら密着させるのがポイントです。
ただし、不安がある場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼した場合の費用は、施工費込みで1万5,000円〜3万円程度が目安となります。
なお、防犯フィルムは経年劣化するため、約10年を目安に貼り替えが必要です。フィルムが浮いてきたり、ひび割れが見られたりしたら交換のサインと考えましょう。
玄関は家の中でも狙われやすい場所の一つです。補助鍵やセンサー付きチャイムなどと組み合わせて防犯対策を重ねることで、安全性はさらに高まります。
防犯フィルムは手軽にはじめられるうえ、見た目にも違和感がないため、ご家族の安全を守る第一歩として導入しやすい設備です。
リフォームの際には、玄関ドアの防犯性を高める選択肢の一つとして検討してみてください。
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ISKALT 防犯フィルム 飛散防止 防犯シート 窓ガラスフィルム 【50cm*2M】

「ISKALT 防犯フィルム」は、窓ガラスを割れにくくして、侵入を防ぐ頼もしい防犯シートです。厚みのある多層構造で、衝撃を受けてもガラスが飛び散りにくく、安全性をしっかり確保。空き巣などの侵入対策はもちろん、地震や台風によるガラスの破損防止にも役立ちます。透明タイプなので景観を損ねず、日差しも自然に取り込めます。サイズは50cm×2mで、玄関や窓など必要な場所に合わせて自由にカット可能。手軽に始められる防犯対策です。
- 参考価格
- ¥1,799(税込)
- ブランド
- ISKALT
5.玄関ドアの徹底した防犯はリフォーム業者に相談を
防犯に知見のあるリフォーム業者に相談すると安心
玄関ドアの防犯対策を考えるなら、防犯に詳しいリフォーム業者に相談するのがおすすめです。
ドアの防犯性は、材質や構造、鍵の種類、補助ロックの有無など、さまざまな要素が関係しています。そのため、知識と経験を持った業者に相談することで、自宅の状況に合った効果的な防犯対策を提案してもらえます。
まずは、相談する業者の実績をチェックしましょう。防犯リフォームの施工実績が豊富な業者であれば、最新の防犯設備や製品にも詳しく、信頼できる提案を受けられる可能性が高くなります。
また、見積もりは一社だけで決めずに、複数の業者から取ることが大切です。費用の比較だけでなく、提案内容や対応の丁寧さ、アフターサービスの有無などを見比べることで、納得のいく業者を選びやすくなります。
相談時には、現在の玄関ドアの状態や不安に感じている点を、できるだけ詳しく伝えましょう。たとえば「鍵が1つしかない」「玄関まわりが暗い」など、具体的に伝えることで、より実情に合ったアドバイスが受けられます。
現地調査を行ってくれる業者であれば、その場の環境を踏まえた対策を提案してもらえるため、より効果的なリフォーム計画を立てやすくなります。
防犯対策は、ドアや鍵の交換だけではありません。信頼できる業者であれば、防犯カメラやセンサーライトの設置、周囲の視認性を高める外構の工夫など、総合的な視点での提案も期待できます。
さらに、業者を選ぶ際は口コミや評価も確認しておくと安心です。実際に依頼した人の声から、対応の丁寧さや仕上がりの満足度、料金の明瞭さなどを知ることができます。
玄関まわりの防犯は、家族の安全を守るうえで欠かせない要素です。信頼できるリフォーム業者としっかり話し合いながら、安心できる防犯対策を進めていきましょう。
6.まとめ
玄関ドアの防犯対策で家族の安全を守ろう
玄関ドアは、空き巣や不審者の侵入を防ぐうえで最も重要なポイントです。2ロックや鎌付デッドボルト、サムターンカバー、防犯フィルム、オートロックなど、さまざまなリフォーム対策を組み合わせることで、侵入を試みる時間を大幅に延ばし、被害を未然に防ぐことができます。
こうした対策は、見た目を損なわずに導入できるものも多く、防犯性とデザイン性を両立しながら暮らしの安心を高められるのが魅力です。
リフォームを検討する際は、防犯に詳しい業者へ相談し、自宅の環境に合わせた最適な方法を提案してもらいましょう。
また、施工後も定期的な点検やメンテナンスを行うことで、防犯効果を長く維持できます。
玄関まわりの防犯対策は、家族の安心を守るための大切な投資です。できることから一歩ずつ取り入れて、安全で快適な住まいを実現していきましょう。
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