台風対策でお家でできることとは?普段からできる備えを紹介
公開日:2024.8.29
台風の季節が近づいたら、強風や豪雨に備えて安全を守るための対策を事前に行うことが重要です。
この記事では、台風が来る前に家庭で簡単に実践できる対策方法を詳しく解説します。
台風の季節が近づいたら、強風や豪雨に備えて安全を守るための対策を事前に行うことが重要です。
この記事では、台風が来る前に家庭で簡単に実践できる対策方法を詳しく解説します。
自然災害の1つである台風は、日本では7月から10月にかけて接近したり上陸したりする回数が多くなります。
台風によって大雨や暴風、高波、高潮などが発生し、毎年のように、人々の生活や生命に関わるような災害をもたらしている状況です。
台風から命を守るためには、事前の対策が大切が必要になります。気象庁や地方自治体から発表される警報や注意報について学習しておき、台風が接近してきたときには再度確認しましょう。
警戒レベルや避難指示の意味を頭に入れて、避難場所を確認したうえで、さまざまな状況に応じた避難ルートをイメージしておいてください。
台風が接近してくると大量の降雨をもたらし、川が増水するとともに山や崖が崩れやすくなります。
日頃は少量の水しか流れていない用水路や小川であっても、大きな川の増水にともなって、あっという間に溢れる可能性があります。
各所で浸水が起こると、交通機関が混乱して運休になるかもしれません。したがって、台風が接近しているときには外出を避け、台風が過ぎ去るのを待つのが得策です。
また、台風が接近する可能性を知ったときには、家の外に置いてある植木鉢や物干し竿などを室内に入れるかロープなどで固定しましょう。
窓や雨戸を施錠して、シャッターがあるときは閉めてください。
なお、大きな災害になると、水道やガス、電気が止まる可能性があります。断水に備えて飲料水を確保するとともに、お風呂に水を溜めておきましょう。
カセット式のコンロや懐中電灯、電池式のラジオなどを手元に集めておき、自宅待機に備えておくと安心です。
台風から身を守るには、日頃からの準備が重要なポイントになります。
国土交通省や地方自治体では、水害の発生に備えて、想定される浸水被害や避難場所などを示したハザードマップを公開しています。
ハザードマップポータルサイト
自宅周辺における水害の可能性とともに過去の浸水地域を把握しておくと、避難するうえで利用する避難ルートをイメージしやすくなるでしょう。
警報や注意報のほか避難指示の目的を理解しておき、必要になったときには迅速に避難できるよう頭に入れておいてください。
災害が起きたときに、マニュアルを見ている時間はありません。家族がいる方は全員で災害意識を共有し、各自の役割分担などを決めておくとよいでしょう。
なお、電話での連絡がとれないときなどを想定して、万一の事態の連絡方法や自宅以外で急場をしのぐ場所について決めておくのが得策です。
また、自宅の設備に異常があると、被害を受けやすくなったり周囲の方に影響を及ぼしたりする可能性があります。
屋根や外壁、ブロック塀にひびが入っていないか確認し、雨どいや窓、網戸、ガスボンベの固定の具合を定期的にチェックしておきましょう。
側溝の流れが悪くなって水があふれ出すのを防ぐためにも、落ち葉やゴミが詰まっているときは清掃してください。
このほか、自転車やバイクを保管できる屋内スペースを確保し、台風が近づいたときには屋内に入れられるよう準備しておくのも日頃からできる大切な対策です。
災害大国で暮らす私たちは、台風に関わらず、日頃から防災グッズを用意しておく必要があります。
一般的には、最低でも3日間をしのげる量の確保が求められています。
飲料や調理に使用する水は1人1日3リットルが必要とされており、2人家族は18リットルで、2リットルのペットボトルでは9本分を保存しなければなりません。
食料は、パックのご飯・即席麺・カップ麺・レトルト食品・缶詰・栄養補助食品のほかクッキーなどの菓子も推奨されています。幼い子どもがいるときには粉ミルクや哺乳瓶、レトルトの離乳食も必要です。
なお、飲料や食料には消費期限があり、時折はチェックして補充を忘れないよう心がけてください。
病院へ入院するときのように、歯ブラシ、眼鏡やコンタクトレンズの洗浄液、タオル、生理用品のほか、感染対策としてマスクも用意しておきましょう。
季節に応じて、うちわや保冷タオル、カイロ、手袋を入れ替えておくとともに、使い捨てのスリッパがあると避難所で便利です。
懐中電灯やヘッドライト、災害用トイレやウェットティッシュのほか、サランラップは食器の代わりにもなり持参していると役に立ちます。
このほか、自宅で過ごすうえではカセット式のコンロとボンベ、電池式のラジオも用意しておきましょう。
マイホームは築年数の経過とともに経年劣化が進んで傷んでしまいます。
屋根や壁の状況によっては被害が拡大する可能性があり、被害を最小限にとどめるうえで日頃のメンテナンスが重要です。
台風が近づくと強風が起き、飛ばされてきた看板や他の家の屋根瓦、植木などの飛来物によって窓ガラスが割れる可能性があります。
飛来物の直撃から窓ガラスを守るにはシャッターや雨戸の使用が効果的です。
すでにシャッターがついているとしても、老朽化によって強度が落ちているケースもあるため、シーズン前には状態を確認しておきましょう。
外壁は約8〜10年ほどを目途にメンテナンスが必要なものであり、手入れを怠っているときは要注意です。
外壁塗装が劣化していると水を弾く効果が薄れており、コーキングが剥がれていると雨が侵入しやすくなっています。
雨漏りの発生は、住宅の老朽化を早めてしまう可能性が高くなります。定期的に建設業者などにチェックを依頼し、メンテナンスが必要な時期を迎えたときには外壁塗装などを行っておきましょう。
屋根も外壁と同様に、一定の年数が経過した段階でメンテナンスが必要です。瓦が飛来すると、通行人や他人の住宅に被害をもたらしかねません。
損害賠償につながる危険があり、適切な時期を迎えたときにはメンテナンスを行ってください。
台風対策として家のリフォームを考える際には、早めに業者に相談することが重要です。
労働安全衛生規則第522条により、高さが2メートル以上の箇所で作業を行う場合、強風や大雨などの悪天候時には作業が禁止されています。
そのため、台風当日に緊急の修理や点検を行うことはできません。
台風シーズンに備えて事前に信頼できる業者に点検を依頼し、必要があればメンテナンスを行ってもらいましょう。早めの準備が、家族の安全と安心を守るための鍵です。
また、外壁や屋根のメンテナンスのほか、窓ガラスにシャッターや雨戸を設置するようなリフォーム工事には定価がありません。
業者から提示された料金が適切かわからないまま、高額な請求額を支払うトラブルがしばしば発生しています。
リフォーム工事などの費用を抑えるうえで、複数の業者に見積もりを依頼して比較するとよいでしょう。