カメムシの卵をどう駆除する?見つけた場所ごとの対処法と予防策を解説
公開日:2025.8.6
気温が上がってくると、家のまわりにカメムシが出始めます。特に見落としやすいのが、洗濯物や網戸などに産みつけられるカメムシの卵です。気づかず放置してしまうと孵化して大量発生するおそれがあるため、早めの対処が大切です。
この記事では、カメムシの卵がつきやすい場所や、産みつけを防ぐ方法、そして場所別の駆除方法までわかりやすく解説します。
気温が上がってくると、家のまわりにカメムシが出始めます。特に見落としやすいのが、洗濯物や網戸などに産みつけられるカメムシの卵です。気づかず放置してしまうと孵化して大量発生するおそれがあるため、早めの対処が大切です。
この記事では、カメムシの卵がつきやすい場所や、産みつけを防ぐ方法、そして場所別の駆除方法までわかりやすく解説します。
■洗濯物はカメムシにとって好条件
干してある洗濯物は、カメムシの卵がつきやすい代表的な場所です。シャツの袖口やタオルの端など、布の折り目部分に卵が並んでいることがあります。日差しや風通しのよい環境が産卵に適しているため、午後〜夕方にかけて卵がつくことが多い傾向です。
洗濯物を取り込む前には、布をはたいて確認する習慣をつけましょう。カメムシの発生が多い時期だけでも室内干しに切り替えるのも対策の一つです。
■網戸・サッシの隙間にも要注意
カメムシは、網戸やサッシの隙間に卵を産みつけることがあります。とくに網戸が古くなっていたり、フレームにすき間があると、そこから侵入してしまいます。卵は黄緑色をしており、網の目のすき間やフレーム沿いに目立たず並んでいることがあるため見落としがちです。
定期的に網戸や窓まわりの状態を確認し、異常があれば修理や補強を行いましょう。
■春から秋にかけてが要注意
カメムシの活動が本格化するのは、気温が上がる春から秋にかけてです。とくに5月〜7月は産卵のピークとされており、洗濯物や網戸などに卵が付着しやすくなります。
9月〜10月にも活動が再び活発になるため、この時期も警戒が必要です。
■冬でも油断はできない
冬になるとカメムシの活動は落ち着きますが、完全にいなくなるわけではありません。秋に室内へ入り込んだ個体が、カーテンの裏や押し入れの奥などで越冬していることがあります。
暖かい日が続くと冬でも動き出すことがあり、家の中で卵を産むケースも報告されています。
■網戸や窓まわりの隙間をしっかり塞ぐ
カメムシが入り込む主な場所は、網戸や窓のすき間です。目の粗い網戸はカメムシの侵入を許してしまうため、できるだけ目の細かい網戸に交換しましょう。破れや緩みがある場合は、早めに補修することが大切です。
サッシの隙間には防虫パッキンや隙間テープを使って、侵入経路を物理的にふさぐのが有効です。
■忌避スプレーでカメムシを寄せつけない
市販のカメムシ用の防虫スプレーを使うことで、網戸や玄関、ベランダなどへの接近を防げます。とくに、ユーカリやミントなどの天然成分を使ったスプレーは、カメムシが嫌がる香りが含まれているため効果的です。
ただし、スプレーは時間とともに効果が薄れていくため、こまめに再スプレーすることが必要です。
■洗濯物の取り込みタイミングを見直す
外に干した洗濯物は、長時間そのままにしておくとカメムシが寄ってくる可能性が高くなります。とくに夕方以降はカメムシの活動が活発になるため、できるだけ早い時間帯に取り込むようにしましょう。
取り込む前には軽くはたいて、卵や虫がついていないかをチェックする習慣をつけると安心です。
■テープや割りばしでやさしく取り除く
卵は布にしっかりと付着しているため、強く引っ張ると潰れてしまいます。ティッシュや指で無理にこすらず、セロハンテープやガムテープでペタッと貼り付けて、そっと剥がすのが効果的です。割りばしなどで卵の下をすくい取る方法も使えます。
取り除いた卵は、密封できる袋に入れてゴミとして捨てましょう。
■再洗濯や天日干しで仕上げる
卵を取り除いたあとは、衣類を再度洗濯するか、強い日差しのもとで干すことで衛生面も安心できます。紫外線には殺菌効果があり、見えない卵の破片や雑菌も除去できます。
■テープや歯ブラシを使った丁寧な卵の取り方
網戸に付着した卵は、無理に引きはがそうとすると潰れたり、網戸を傷つけてしまうことがあります。まずはセロハンテープやガムテープを使って、卵に軽く押し当てるように貼り、ゆっくりと剥がしていきましょう。
網戸の目の奥に入り込んだ卵は、使い古した歯ブラシやプラスチック製のヘラを使い、こするというよりもなでるようにして落とすのがコツです。金属製の器具は網戸を破損するおそれがあるため避けてください。
作業の際は風で卵が飛ばないよう、そっと丁寧に行うことが大切です。
■洗剤を使って全体を拭き取る
卵を取り除いたあとは、網戸全体を水で濡らした雑巾やスポンジで拭き、中性洗剤を使って汚れを落とします。卵の残骸や臭いの元が残っていると、再びカメムシを引き寄せてしまうことがあります。
■自力での対処が難しい理由
カメムシは刺激を与えると悪臭を放つため、数が多いと部屋全体ににおいが広がってしまいます。また、小さなカメムシが家具のすき間などに入り込むと、完全に駆除するのが難しくなることも。
無理に自分で対処しようとすると、逆に被害が拡大する可能性があるため、状況が深刻になる前に業者へ依頼しましょう。
■専門業者なら再発防止まで対応してくれる
駆除業者に依頼すれば、成虫や卵の除去だけでなく、侵入経路の確認や再発防止策まで総合的に対応してくれます。とくに再発リスクがある家庭では、定期点検やアフターフォローを受けられるプランを選ぶのもおすすめです。